
これは自然に起きた出来事だ。複数のネズミの尻尾が絡み合っている状態で発見されたのだ。
このような状態でネズミが発見されることは昔から稀にあるそうで、「ラットキング現象」と呼ばれており、博物館にはいくつかの標本が残されている。
昔はドイツなどで発見されていたそうだが、近年ではほとんど見られないという。ところが、最近になってロシアでこのラットキング現象が起きたようだ。
その映像が公開され話題となっている。
[動画を見る]
Rat King from Russiaロシアで5匹のネズミが絡まり合っているのを発見 ロシア、スタヴロポリ地方の浸水したスイカ畑で、植物の茎に絡まっているネズミを救助したアリブラト・ラスロフさんは、5匹のネズミの尻尾が互いに絡み合っていることに驚いた。
ラスロフさんは5匹のネズミを移動させ、見やすいように白い板の上に置いて撮影した動画をSNSでシェアした。[画像を見る] 複数のネズミの尻尾が絡まり合う、ラットキング現象 まるでネズミの尻尾を故意に結んだかのように見えるが、人間がいたずらしたわけではない。昔から稀に見られる「ラットキング現象」とよばれる現象だそうだ。
ラットキング現象が最初の報告例は1564年にさかのぼる。主にドイツ、他にはニュージーランドやエストニアなどで目撃されており、いくつかの博物館にはラットキング現象が起きたネズミの標本が展示されている。
[画像を見る]
フランスの博物館に展示されているラットキングの標本 / image credit:Edelseider / WIKI commonsラットキング現象の謎と迷信 いったいなぜこんなことが起きるのか?
ネズミが樹液やゴムなどの、粘着性のある物質に体が触れた時に発生すると考えられている。
複数のネズミが束ねられる理由は、体がべとつきパニックになったネズミが動き回り、近くにいる仲間の尻尾と絡みつく。更に暴れまわることで、その結び目が強くなってしまったのではないかと推測されている。
かつての民間伝承では、この現象が発生すると、疫病や飢饉など悪いことの前兆と信じられていたそうだ。
ラスロフさんは「母ネズミが、5匹の子供が浸水しないようにと尻尾を結んだのではないか」と推測しているようだが、植物の茎の粘着成分によってもたらされたものなのかもしれない。
一度尻尾が強く絡まると外れず、餌を手に入れたり捕食者から逃げることができなくなる。そこでラトロフさんは、5匹のネズミの尻尾をほどいてあげた。
ネズミたちは全員無事で、それぞれ別の方向へ去っていったそうだ。
[画像を見る]
尻尾絡まり事案はリスにも起きていた 尚、こうした尻尾が絡まる現象はネズミだけではない。フサフサな尻尾のリスにも起こっているようだ。
2013年にカナダのサスカチュワン州で6匹のリスが、2016年にはアメリカのウィスコンシン州で5匹の幼いリスの尻尾が絡み合っているのが目撃されている。
2017年にアメリカ、メイン州でもリスの尻尾絡まり現象が発生しており、以前カラパイアでも紹介している。この場合スクワールキング現象となるのかな?
[動画を見る]
written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
人間がいたずらしたわけではない。
このような状態でネズミが発見されることは昔から稀にあるそうで、「ラットキング現象」と呼ばれており、博物館にはいくつかの標本が残されている。
昔はドイツなどで発見されていたそうだが、近年ではほとんど見られないという。ところが、最近になってロシアでこのラットキング現象が起きたようだ。
その映像が公開され話題となっている。
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Rat King from Russiaロシアで5匹のネズミが絡まり合っているのを発見 ロシア、スタヴロポリ地方の浸水したスイカ畑で、植物の茎に絡まっているネズミを救助したアリブラト・ラスロフさんは、5匹のネズミの尻尾が互いに絡み合っていることに驚いた。
ラスロフさんは5匹のネズミを移動させ、見やすいように白い板の上に置いて撮影した動画をSNSでシェアした。[画像を見る] 複数のネズミの尻尾が絡まり合う、ラットキング現象 まるでネズミの尻尾を故意に結んだかのように見えるが、人間がいたずらしたわけではない。昔から稀に見られる「ラットキング現象」とよばれる現象だそうだ。
ラットキング現象が最初の報告例は1564年にさかのぼる。主にドイツ、他にはニュージーランドやエストニアなどで目撃されており、いくつかの博物館にはラットキング現象が起きたネズミの標本が展示されている。
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フランスの博物館に展示されているラットキングの標本 / image credit:Edelseider / WIKI commonsラットキング現象の謎と迷信 いったいなぜこんなことが起きるのか?
ネズミが樹液やゴムなどの、粘着性のある物質に体が触れた時に発生すると考えられている。
複数のネズミが束ねられる理由は、体がべとつきパニックになったネズミが動き回り、近くにいる仲間の尻尾と絡みつく。更に暴れまわることで、その結び目が強くなってしまったのではないかと推測されている。
かつての民間伝承では、この現象が発生すると、疫病や飢饉など悪いことの前兆と信じられていたそうだ。
ラスロフさんは「母ネズミが、5匹の子供が浸水しないようにと尻尾を結んだのではないか」と推測しているようだが、植物の茎の粘着成分によってもたらされたものなのかもしれない。
一度尻尾が強く絡まると外れず、餌を手に入れたり捕食者から逃げることができなくなる。そこでラトロフさんは、5匹のネズミの尻尾をほどいてあげた。
ネズミたちは全員無事で、それぞれ別の方向へ去っていったそうだ。
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尻尾絡まり事案はリスにも起きていた 尚、こうした尻尾が絡まる現象はネズミだけではない。フサフサな尻尾のリスにも起こっているようだ。
2013年にカナダのサスカチュワン州で6匹のリスが、2016年にはアメリカのウィスコンシン州で5匹の幼いリスの尻尾が絡み合っているのが目撃されている。
2017年にアメリカ、メイン州でもリスの尻尾絡まり現象が発生しており、以前カラパイアでも紹介している。この場合スクワールキング現象となるのかな?
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written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
』
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