ラクダのオスは求愛の為に口から臓物のような器官を出す
 動物の求愛行動は多種多様で面白い。ダンスを踊ったり、体を大きく見せたり、貢物を捧げたりと、涙ぐましい努力で子孫を残すべく奮闘しているが、ラクダのオスの特別感は半端ない。


 口を唾液で泡だらけにしてピンク色の臓物のようなものを出すのだ。

 だが臓物をだしたわけではない。これは口蓋と呼ばれる口の中の上側にある器官で、これを風船のようにふくらましているのだ。

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Camel dulla口蓋を風船のようにふくらますラクダの求愛行動 ラクダの口の上側にある口蓋は、通常はサボテンなどの固いものを固定する為に利用されているために硬い作りとなっている。

 だがオスの場合、成熟すると体内でテストステロンの濃度が高まり口蓋が発達しする。すると口蓋が伸び縮みするようになるのだ。

 オスは口蓋を求愛行動に利用する。風船のようにふくらませ、ベロ~ンと口から出すのだ。この時、臭い唾液が泡のように大量に出ているほどモテるらしい。

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Camel in love戦いを挑むときにはオスに口蓋を見せる 口蓋ベロ~ンは求愛の時だけではない。オスがオスに口蓋を見せた時、それは戦いの合図だ。攻撃の対象はその口蓋。


 口蓋はラクダにとってとても重要な器官だ。もし口蓋が傷ついてしまったら、呼吸がしづらくなったり、食べ物が食べられなくなり、死んでしまうこともある。

 ラクダのオスにとってメスに誇示すべきもの、そして一番大切な器官、それが口蓋なのだ。

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イケメンラクダの条件 | ナショジオ

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