
1月20日は一年で最も寒いといわれる「大寒」だ。暦どおり、厳しい寒となった地域が多いようだが、ロシア、サハ共和国の首都ヤクーツクで暮らす人々にとっては序の口と思うかもしれない。
冬の気温は世界の都市の中で最も低いヤクーツクでは寒さのレベルがちがう。観測史上最も低かった気温はなんと-71度。
そんな極寒の地で、数々の面白実験が行われたようだ。あらゆるものが一瞬で凍り付いてしまうヤクーツクのポテンシャルとやらを見ていこう。
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6 Experiments in the Coldest Town on Earth, Yakutsk (-71°C, -95°F)ラーメンが一瞬で食品サンプルに。ヤクーツクの寒さがわかる実験を披露 地球上で最も寒い都市シベリアのヤクーツクで暮らすキウンBさんは、その寒さを実感してもらう為、Youtubeチャンネルでいくつかの実験の様子を公開した。
フライパンに割った卵や水のボトルもすぐカチンカチンに
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バナナでもりんごでも、あらゆるもので釘が打ててしまう
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お湯を注いだカップラーメンも、ふたを開け箸を上げた瞬間凍り付く。まさかの食品サンプル状態だ。
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このようになんでもかんでも凍ってしまうヤクーツク。こんなにひどい寒さの中で人々はどう生活してるんだろう?分厚いパンツがインナー代わり。肌の露出をとことん防ぐ防寒コーデ そんな疑問に応じるかのようにキウンBさんのチャンネルでは、冬の衣類や暮らしについて紹介している。
たとえば気温-50°Cの日に市場に行く時、妹のダイアナさんはこんな服を着る。
長袖やレギンスや靴下などをつけた彼女はフリースにパンツ、そのまた上に詰め物入りの防寒パンツを重ね着。
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この段階では見た目よりも防寒重視。ヤクーツクではこれらがインナーにあたるらしい。
そこにトナカイの皮でできた伝統的なブーツを着用。ポイントとなるビーズ刺繍にはいろいろなパターンがあるそうだ。
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こここからヤクーツクの女性のコーデはたいてい2つに分かれる。
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片方はミンクやキツネのファーコート(約35万円)。もう一方はダウンジャケット(約5万円)。
頭は刺繍付きの帽子でしっかり覆う。ヤクーツクでは毛糸の帽子は十分な防寒にならないので、ダイアナさんはホッキョクギツネの毛皮の帽子(約3万5000円)を愛用している。
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それからファー付きフードをかぶり、ホッキョクギツネの毛のマフラーや伝統的なビーズ刺繍の手袋をつける。
凍傷を防ぐため顔以外の露出は厳禁。完全防備でヤクーツク向けファッションが完成!これで市場に出発できるぞ。極寒の中どう生きる?適切な服がなければ凍死する現実
現代社会では動物の毛皮利用が物議をかもしているが、ヤクーツクでは寒さをしのぐ衣類として重宝されている。
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店の人に防寒対策を尋ねると、たとえ気温が下がっても基本は「もっと着込むだけ」というシンプルな回答が返ってきた。
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彼らは交代制でその都度室内に戻るという。冬のヤクーツクも建物の中はとても暖かいので、そこでこまめに暖まってるそうだ。
衣類の種類に関してはこの道20年のベテランが「断熱性が高いフエルトのブーツや上質な防寒着があるといいよ。あとは慣れだね」と教えてくれた。
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極端に冷え込む日は買い物客もなさげに見えるが、実はまばらにやってくるという。凍死と隣り合わせの極寒でも生きるために食べ物を求めてくるお客は必ずいるそうだ。平均気温が-50度。寒さに強い地元の人も外は20分が限界 1月の平均気温はおよそ-50度。時には-70度になることもある。
この時期人々は眼鏡をかけない。
また寒さで顔や手足の指が痛くなるので、外にいるのはせいぜい10分まで。どれだけ寒さに慣れてる人も20分が限界だという。
幸いなことにヤクーツクでは冬でも公共交通機関が動くので、通学や通勤には苦労しない。
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自動車はバッテリーに毛布を巻いて暖房付きのガレージに駐車し、運転時は一日中エンジンを動かすそうだ。
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What We Wear at -71°C (-95°F)? Yakutia, Siberia
気を抜くと命を落とすヤクーツクの冬。日本の冬もそこそこ冷えるとはいえ、氷点下何十度の環境なんて生きた心地がしないや。でもきっとここ出身の人には普通なんだろうなあ。
References:laughingsquidなど /written by D/ edited by parumo
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冬の気温は世界の都市の中で最も低いヤクーツクでは寒さのレベルがちがう。観測史上最も低かった気温はなんと-71度。
そんな極寒の地で、数々の面白実験が行われたようだ。あらゆるものが一瞬で凍り付いてしまうヤクーツクのポテンシャルとやらを見ていこう。
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6 Experiments in the Coldest Town on Earth, Yakutsk (-71°C, -95°F)ラーメンが一瞬で食品サンプルに。ヤクーツクの寒さがわかる実験を披露 地球上で最も寒い都市シベリアのヤクーツクで暮らすキウンBさんは、その寒さを実感してもらう為、Youtubeチャンネルでいくつかの実験の様子を公開した。
世界で最も低い-71°Cを記録する極寒の町へようこそ!最低気温-71度を記録するヤクーツクのけた外れな寒さ。その厳しさを多くの人に伝えたかった彼女は、真冬の帰省中にいくつかの実験を公開した。
ここヤクーツクの冬はたいていとても長くて寒くて暗いんです。今日はその寒さを知らせるためにクレイジーな実験を行います。
フライパンに割った卵や水のボトルもすぐカチンカチンに
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バナナでもりんごでも、あらゆるもので釘が打ててしまう
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お湯を注いだカップラーメンも、ふたを開け箸を上げた瞬間凍り付く。まさかの食品サンプル状態だ。
洗いたてのTシャツもあっという間に凍結
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このようになんでもかんでも凍ってしまうヤクーツク。こんなにひどい寒さの中で人々はどう生活してるんだろう?分厚いパンツがインナー代わり。肌の露出をとことん防ぐ防寒コーデ そんな疑問に応じるかのようにキウンBさんのチャンネルでは、冬の衣類や暮らしについて紹介している。
たとえば気温-50°Cの日に市場に行く時、妹のダイアナさんはこんな服を着る。
長袖やレギンスや靴下などをつけた彼女はフリースにパンツ、そのまた上に詰め物入りの防寒パンツを重ね着。
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この段階では見た目よりも防寒重視。ヤクーツクではこれらがインナーにあたるらしい。
そこにトナカイの皮でできた伝統的なブーツを着用。ポイントとなるビーズ刺繍にはいろいろなパターンがあるそうだ。
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こここからヤクーツクの女性のコーデはたいてい2つに分かれる。
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片方はミンクやキツネのファーコート(約35万円)。もう一方はダウンジャケット(約5万円)。
お手頃価格で暖かいダウンは姉妹のカジュアルアウターらしい。
頭は刺繍付きの帽子でしっかり覆う。ヤクーツクでは毛糸の帽子は十分な防寒にならないので、ダイアナさんはホッキョクギツネの毛皮の帽子(約3万5000円)を愛用している。
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それからファー付きフードをかぶり、ホッキョクギツネの毛のマフラーや伝統的なビーズ刺繍の手袋をつける。
凍傷を防ぐため顔以外の露出は厳禁。完全防備でヤクーツク向けファッションが完成!これで市場に出発できるぞ。極寒の中どう生きる?適切な服がなければ凍死する現実
私はたくさんの人から「気温-71°Cでどうやって生き残るの?」と質問されてきました。たとえば「外出するときはどうするの?」とか。そう語るキウンさんにとって毛皮は最高の温かさをもたらす必需品だという。
その答えは正しい服装です。もしこの時期にふさわしい服が無ければいとも簡単に凍死しますよ。
現代社会では動物の毛皮利用が物議をかもしているが、ヤクーツクでは寒さをしのぐ衣類として重宝されている。
多めに着込んで慣れるしかない?市場の人のシンプルアドバイス さて業務用冷凍庫より寒い屋外にてフレッシュな食材を売る市場に到着。
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店の人に防寒対策を尋ねると、たとえ気温が下がっても基本は「もっと着込むだけ」というシンプルな回答が返ってきた。
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彼らは交代制でその都度室内に戻るという。冬のヤクーツクも建物の中はとても暖かいので、そこでこまめに暖まってるそうだ。
衣類の種類に関してはこの道20年のベテランが「断熱性が高いフエルトのブーツや上質な防寒着があるといいよ。あとは慣れだね」と教えてくれた。
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極端に冷え込む日は買い物客もなさげに見えるが、実はまばらにやってくるという。凍死と隣り合わせの極寒でも生きるために食べ物を求めてくるお客は必ずいるそうだ。平均気温が-50度。寒さに強い地元の人も外は20分が限界 1月の平均気温はおよそ-50度。時には-70度になることもある。
この時期人々は眼鏡をかけない。
フレームなどの金属が頬にくっついて剥がすのに苦労するからだ。
また寒さで顔や手足の指が痛くなるので、外にいるのはせいぜい10分まで。どれだけ寒さに慣れてる人も20分が限界だという。
幸いなことにヤクーツクでは冬でも公共交通機関が動くので、通学や通勤には苦労しない。
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自動車はバッテリーに毛布を巻いて暖房付きのガレージに駐車し、運転時は一日中エンジンを動かすそうだ。
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What We Wear at -71°C (-95°F)? Yakutia, Siberia
気を抜くと命を落とすヤクーツクの冬。日本の冬もそこそこ冷えるとはいえ、氷点下何十度の環境なんて生きた心地がしないや。でもきっとここ出身の人には普通なんだろうなあ。
References:laughingsquidなど /written by D/ edited by parumo
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