土に埋めるとリンゴの木が成長するスニーカーが販売予定
image credit:johnnyfootwear/Instagram

 耐久性のある靴でも、使用を続けていればいつかは傷み、破損する。その後、靴は捨てられ、何世紀にもわたって埋め立て地に沈む廃棄物となる。


 近年、SDGsな取り組みが世界各国で進んでおり、環境を配慮した生分解性(微生物などの作用により分解する性質を持ったもの)の商品が様々開発されているが、更にユニークなスニーカーが開発された。

 そのスニーカーにはリンゴの種と少量の肥料が埋め込まれており、土に埋めるとリンゴの木が成長するのだ。

 すでにクラウドファンディングで資金が得られ、今年8月より靴の販売が開始されるという。

埋めるとリンゴの木が成長するスニーカー アメリカの企業『Johnny Footwear』は、環境配慮のために、蜜蝋でコーティングされた耐水性の綿と中敷き用のクッション性のあるコルクなど、シンプル素材で構成された革新的な生分解性のスニーカーを開発した。

 テニスシューズなどの多くのスニーカーは、ミッドソール部分に足への負担軽減のため衝撃を吸収するエチレン酢酸ビニルから作られた素材が使用されており、最大1000年間は劣化しないと言われている。

 靴の大部分が30~40年で破損する可能性があっても、その素材だけは分解されず残り続け、それは環境に大きな影響を及ぼす。

 そうした問題に対応するため、「Johnny Footwear」のミッドソールは3年以内に完全に分解するようにスニーカーを設計した。[画像を見る]  アメリカの全土にリンゴの木を植えた伝説の人物ジョニー・アップルシードにちなんで名付けられた「Johnny Footwear」のスニーカーは、他のスニーカーと比べて土の中での劣化は早いが、強度は同様レベルだ。

 そして何と言ってもユニークなのが、土踏まず部分には、リンゴの種と少量の肥料が埋め込まれていて、履きつぶした後、靴を埋めると、土の中で種が放出され、肥料が数年以内に種の発芽を促進することで、リンゴの木が成長するという。[画像を見る] 販売予約受付中 Johnny Footwearは、去年キックスターターで資金調達に成功した後、ウェブサイトで販売が開始されており、今年8月に発送予定だ。

 色は白と黒があり、値段は1足135ドル(約15500円)。日本への発送も受け付けている。


Johnny Footwear | The Shoe That Grows Into an Apple Tree

[画像を見る]

 自分の履いていた靴からりんごの木が成長するとか素敵やん?実がなるまでには5年以上かかりそうだし、ならないかもしれないけど、芽が出てくれるだけでも感動しそう。

written by Scarlet / edited by parumo

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