2月に入り太陽が連続でプラズマを噴出。「極大期」が近づいてきている
 このところ太陽が忙しく活動を行っているようだ。2月に入ってから連続で、プラズマの塊を放出しており、「極大期」が近づいてきているという。

 極大期とは、太陽活動が極大になる時期で、巨大な太陽フレア(太陽面爆発)がやってくる可能性がある。その時期は2025年7月頃になるという。

太陽の活動が2月に入り活発化 もっともドラマチックだったのは、2月15日(協定世界時)に観測されたもの。その巨大さから、おそらくはコロナ質量放出(太陽から惑星間空間内へ突発的にプラズマの塊が放出される現象)でも最大級となる「X等級」であると推測されている。

 幸いにも、地球から離れた方向に放出されたので、通信の途絶、電力網の変動、オーロラなど、る磁気嵐の影響はないが、近い将来、磁気嵐が地球を直撃する可能性もある。
昨日の深夜、太陽がキレた。プロミネンス(強力なフレアと組み合わさったのかも)によって、宇宙目がけて巨大なCMEが放出された。地球の方向ではないが、巨大なものだ。何か面白いことが起きる予兆である可能性もある…
 これほどの規模のものが起きたのは、2017年9月以来2度目だと、スタンフォード大学の天文学者、Junwei Zhao氏は『SpaceWeather』誌に語った。

 2月に入ってからというもの、連日規模の大きい太陽フレア(太陽面爆発)現象が起きており、日によっては複数回観測されたこともある。

 こうした太陽フレアは地球にも影響を与えている。

 たとえば、2月3日に打ち上げられたスペースXのスターリンク衛星49機のうち、40機までが行方不明になっている。どうも1月29日に発生したM等級フレアによって墜落してしまったらしい。 太陽は今、極大期に向かっている こういった現象が多く起きているのは、太陽は今、活動がもっとも活発になる「極大期」へ向かっているからだ。

 地球から眺めると、太陽はいつも安定しているように思えるが、実は11年周期のサイクル(太陽活動周期)があり、北極と南極の磁極を逆転させながら「極小期」と「極大期」との間を行ったり来たりしている。

 活動のピークである極大期では、太陽表面に出現する「黒点」や「フレア」の数がもっとも多くなる。

 これは太陽の磁場の変化が関係している。黒点とは、磁場が一時的に強くなったことでプラズマガスの対流が邪魔され、周囲よりも温度が低くなっている部分だ。

 そして太陽フレアとともに起きるコロナ質量放出は、磁力線が切れたり、再結合したりすることで生じる。だから黒点が増える極大期に近づけば、それにあわせてコロナ質量放出も増えるというわけだ。

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image credit:spaceweather

極大期は2025年7月 なお、前回、太陽活動周期が極小期になったのは2019年12月のこと。以後再び活動が活発化し、2025年7月頃に極大期を迎えると予測されている(ただし正確なものではない)。
2022年2月12日に発生した2つのフレアがあまりにも見事で、アニメーションにしてみた。西縁に位置しているので、地球への影響はないだろう。2回目は後半部分のみ南から噴出。北側のフレアに地球規模の影響はなかった。
 2020年の研究によれば、今回のサイクルは記録史上最強のものになる可能性があるとのことだ。その一方で、「2030年には太陽が眠りにつく」かもしれないとの予測もある。

References:The Sun Has Erupted Non-Stop All Month, And There Are More Giant Flares Coming / Spaceweather.com Time Machine / written by hiroching / edited by parumo

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