
歴史ある図書館には、何百年も前に書かれた貴重な写本や古本が揃っている。そして古い蔵書が大好物の虫が存在する。
そこでポルトガルの図書館では、本を食べられてしまうのを防ぐため、コウモリの補助要員を採用した。そう、バットマンでおなじみのあのコウモリだ。
図書館に住みついているコウモリは、夜になると本棚の裏から飛び出てきて、古い本を食べる害虫を駆除してくれる。コウモリたちの働きのおかげで、大切な本が今も綺麗に保管されているという。
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Joanina Libraryポルトガルの図書館で働くコウモリ ポルトガルのコインブラ・アルタ&ソフィア大学にあるジョアニーナ図書館は、1725年以前に建設され、世界で最も美しい図書館の1つとして知られている。
同図書館には、16世紀からの古い本が数多く保管されてあるが、その維持管理はなかなか大変だ。古い紙を好んで食べる害虫がいるからだ。この害虫の存在は、図書館にとって大きなリスクとなる。
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図書館員らは、貴重な蔵書を今後も綺麗に保管していくための維持管理を怠らないが、そのためにコウモリが一役買ってくれているという。
ジョアニーナ図書館にコロニーをつくって住み着いているヨーロッパアブラコウモリは、害虫駆除の役割を果たしてくれる大切な存在だ。
ヨーロッパアブラコウモリは、体重は3.5~8.5g、翼幅が18~25cmほどの小さなコウモリで夜行性で虫を餌とする。ヨーロッパ、北アフリカ、南アジアの広範囲に生息する。
森林や農地に住むが、人間の家をねぐらにすることもある。妊娠中のメスは、マタニティコロニーと呼ばれるねぐらに、数十から数百の個体でコロニーをつくる。
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ヨーロッパアブラコウモリってこんな子いつからか図書館をねぐらとするように コウモリが、いつから図書館とその近辺に住みつき始めたのかは不明のようだが、1800年代からという説がある。
夜行性のコウモリは、日中はアーチ型の天井にぶら下がったり、本棚の後ろのスペースに身を隠したりしていて、図書館の訪問者の目に留まることはほとんどない。
稀に日中、図書館の周りを飛んでいるのを見かける人もいるようだが、人に襲いかかることはないので安心だ。
日が沈む時間になると、彼らは本領を発揮する。窓の内外を急降下して図書館に飛んできたコウモリは、早速本の害虫駆除に取りかかる。
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image credit:Jeremy Bezanger/Unsplash
貴重な本を守り続けるために 日々夜な夜な活動し、蔵書維持に努めてくれているコウモリだが、たった1つ図書館員を悩ませているのが、コウモリがまき散らす排泄物だ。
職員たちは、閉館になると動物の革で作られた特製の布を館内に置いてある年代物のテーブルの上に被せて保護し、朝開館前には糞まみれになった床をこすり洗いしているという。
しかし、このコウモリの存在と働きがあるおかげで、ジョアニーナ図書館の貴重な本が守られているため、糞の後始末ぐらいは致し方ないというところだろう。
written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
そこでポルトガルの図書館では、本を食べられてしまうのを防ぐため、コウモリの補助要員を採用した。そう、バットマンでおなじみのあのコウモリだ。
図書館に住みついているコウモリは、夜になると本棚の裏から飛び出てきて、古い本を食べる害虫を駆除してくれる。コウモリたちの働きのおかげで、大切な本が今も綺麗に保管されているという。
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Joanina Libraryポルトガルの図書館で働くコウモリ ポルトガルのコインブラ・アルタ&ソフィア大学にあるジョアニーナ図書館は、1725年以前に建設され、世界で最も美しい図書館の1つとして知られている。
同図書館には、16世紀からの古い本が数多く保管されてあるが、その維持管理はなかなか大変だ。古い紙を好んで食べる害虫がいるからだ。この害虫の存在は、図書館にとって大きなリスクとなる。
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図書館員らは、貴重な蔵書を今後も綺麗に保管していくための維持管理を怠らないが、そのためにコウモリが一役買ってくれているという。
ジョアニーナ図書館にコロニーをつくって住み着いているヨーロッパアブラコウモリは、害虫駆除の役割を果たしてくれる大切な存在だ。
ヨーロッパアブラコウモリは、体重は3.5~8.5g、翼幅が18~25cmほどの小さなコウモリで夜行性で虫を餌とする。ヨーロッパ、北アフリカ、南アジアの広範囲に生息する。
森林や農地に住むが、人間の家をねぐらにすることもある。妊娠中のメスは、マタニティコロニーと呼ばれるねぐらに、数十から数百の個体でコロニーをつくる。
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ヨーロッパアブラコウモリってこんな子いつからか図書館をねぐらとするように コウモリが、いつから図書館とその近辺に住みつき始めたのかは不明のようだが、1800年代からという説がある。
夜行性のコウモリは、日中はアーチ型の天井にぶら下がったり、本棚の後ろのスペースに身を隠したりしていて、図書館の訪問者の目に留まることはほとんどない。
稀に日中、図書館の周りを飛んでいるのを見かける人もいるようだが、人に襲いかかることはないので安心だ。
日が沈む時間になると、彼らは本領を発揮する。窓の内外を急降下して図書館に飛んできたコウモリは、早速本の害虫駆除に取りかかる。
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貴重な本を守り続けるために 日々夜な夜な活動し、蔵書維持に努めてくれているコウモリだが、たった1つ図書館員を悩ませているのが、コウモリがまき散らす排泄物だ。
職員たちは、閉館になると動物の革で作られた特製の布を館内に置いてある年代物のテーブルの上に被せて保護し、朝開館前には糞まみれになった床をこすり洗いしているという。
しかし、このコウモリの存在と働きがあるおかげで、ジョアニーナ図書館の貴重な本が守られているため、糞の後始末ぐらいは致し方ないというところだろう。
written by Scarlet / edited by parumo
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