
ウクライナの大学で教鞭を執っているハンガリー人の大学教授もその1人だ。彼はライフルを片手に戦場で講義を続けており、その姿はtwitterでシェアされ、大きな注目を集めている
志願兵になって70日、戦場に立ちながら講義を続ける大学教授 5月6日、ウクライナ国防省は公式Twitterである1人の兵士の姿をシェアした。
彼の名は、フェディール・シャンドール。ウクライナ最西端に住むハンガリー人で、ウクライナのウジホロド国立大学の教授だ。
現在、自宅から1000km離れた激戦地、ウクライナ東部で、ロシア軍と戦っている。
シャンドールさんは、2月にロシア軍のウクライナ侵攻が始まった直後に、軍への入隊を志願。最前線に立って既に70日になるという。
その間、シャンドールさんはスマートフォンを通して大学の学生たちに戦地からリモート講義を続けてきた。
This is Prof. Fedir Shandor, giving a lecture to students. An ethnic Hungarian from the westernmost part of . A serviceman of the #UaArmy who has volunteered to defend and is currently serving 1,000 km from his home. This is what the pride of European civilization looks like pic.twitter.com/bA8Bsd31pY
— Defence of Ukraine (@DefenceU) May 6, 2022
私たちは、教養のある国のために戦っています。私が講義を止めたら、何のために戦争に行ったのかということになりますからね。(シャンドールさん)包帯を巻いた手でライフルを持ちながらスマホで講義 兵士仲間によって撮影されたシャンドールさんは、土嚢で保護された塹壕の中で、ヘルメットを被って戦闘服姿でライフルを抱えている。
しかし、包帯を巻いた手にはスマートフォンを持ち、もう片方ではノートブックを開いている。まさにリモート講義中の姿だ。
シャンドールさんは、毎週月曜と火曜の朝8時にこのような状態でクラスを開講するという。
背後で砲撃音が聞こえることもあり、常に危険と隣り合わせの状況だが、これまで講義を休んだことは1日もないそうだ。
ウクライナ国防省のTwitterでは、国のために戦うシャンドールさんを「ヨーロッパ文明の誇り」と称賛している。
written by Scarlet / edited by parumo
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