犬が認知症の飼い主を救う。森に迷った女性のそばで3日間守り抜く
 軽度の認知症を患う女性が、飼い犬と共に森に散歩に出たまま行方不明になった。地域の警察やボランティアの人々が総出で探し回った。


 そしてついに3日後、女性を発見。救助隊の音に反応し犬が鳴き声を上げたのだ。3日間ずっと女性のそばを離れることなく、守り続けていたという。

 そのおかげで女性は軽傷を負った程度で済んだそうだ。

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Meet Max, the hero pup credited with saving a Katy mother's life while she was lost in the woods飼い犬の散歩中、女性が行方不明に 5月3日午後1時20分頃、アメリカのテキサス州ケイティ市に住むシェリー・ノッペさん(63歳)は飼い犬マックス(3歳)の散歩に出たまま行方不明になった。

 シェリーさんは軽度の認知症を患っており、外出時には携帯電話を持って出ていなかった。

 心配した家族がハリス郡保安官事務所に通報し、捜査員と地域のボランティア数百人がシェリーさんの捜索を開始した。

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 捜索途中、雨が降り悪天候に見舞われたが、ボランティアらは懸命に地域を歩き回った。

 ボランティアの1人は太鼓を持ってういき、「この音に犬が反応してくれれば」と何時間も太鼓を鳴らし続けた。

 すると、ジョージブッシュパークの森の中から犬の鳴き声が聞こえたという。3日間、飼い主を守り抜いたマックス 6日の早朝3時頃、犬の鳴き声を聞いたボランティアと捜査員らが森の奥へ進むと、黒のラブラドール・レトリバーを発見した。

 マックスは首輪もリードもつけていなかったが、3日間シェリーさんのそばを離れることはなかったようだ。


 その後、森の歩道から少し離れた湿地帯に泥にまみれて寒さに震えているシェリーさんが発見された。

 ボランティアたちがシェリーさんに近付こうとすると、マックスは飼い主を守ろうとしたのか、普段発することのない唸り声をあげて咆えたという。

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 シェリーさんは脱水症状を起こしていた他、切り傷や打撲傷を負っていたがたいした怪我はなかった。

 駆け付けた救急車によってすぐに病院へ搬送されたシェリーさんは、治療を受け、その日に退院することができたそうだ。

 マックスも獣医院で診察を受けたが、健康状態に問題はなく、家族と一緒に帰宅した。

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 シェリーさんの娘2人と息子は、母親が無事に見つかったことについて、メディアの取材でこのように話した。

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母の状態を考えると、3日間も生き延びていたことは本当に奇跡です。8日の母の日を前にして、最高に嬉しい出来事となりました。

捜索に関わってくださった全てのみなさんに心から感謝したい。コミュニティの人々の愛とサポートを実感しました。ありがとうございます。
 最悪の結果を免れたことを喜ぶ保安官事務所に加えて、ボランティアの人々も「マックスがシェリーさんを救ったのです」と喜びを露わにした。


References:Dog credited with saving missing Katy mother with dementia | khou.com/ written by Scarlet / edited by / parumo

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