ウツボの強力なアゴを避けるため頭に張り付き反撃を仕掛けるタコ
 画像の絵面が「これどんな怪獣映画?」みたいなことになっているが、水中でも常に食うか食われるかの激しい捕食行動が展開されている。

 平均体長が1m(最大で4m)の巨大なウツボは海の獰猛な捕食者で、鋭い歯と大きな口で魚類や甲殻類、頭足類を獲物とする。


 特にタコにとっては有力な天敵であり、狙われたら命がけで逃げなければならない。この動画は運よくウツボの攻撃から逃げ切ることに成功したタコの死闘を撮影したものである。 

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Ride Em Cowboy! Octopus Attacks Moray Eelタコ vs ウツボ 海のギャングとも称される「ウツボ」は温暖な地域の浅海に生息し、テトラポッドや岩礁の食物ピラミッドの頂点であり、強靭な顎、鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚だ。

 ウツボの大好物はタコであり、タコにとってウツボは最大級の天敵である。噛みつかれたら最後、最悪の場合には、全身を食いちぎられてしまう。

 そこでこのタコはウツボに噛まれないようにするため、頭の上に張り付いた。ウツボは激しく体をねじって振り落とそうとするも、タコは必死にこらえる

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 とにかく口を使われたら最後だ。タコは触手の吸盤でしっかりとウツボの頭に張り付き、タイミングを見計らって墨を噴射。

 見事逃げ切ることに成功したようだ。

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 今回は運よく成功したものの、何時も成功するとは限らない。頭の良いタコであっても、ウツボに狙われると命がけで戦わなければならない。

 万が一噛みつかれても、それが触腕ならば、食いちぎられた時に墨を噴射して逃げることができる。
生きるか死ぬかの戦いでは、触腕の数本の犠牲はやむなしなのだ。

 タコは自由自在に触腕を切り離すことはできないが、戦いによって切れた触腕は、状態によっては再生することも可能だ。

 以下の動画はウツボからなんとか逃れることはできたものの触腕を失ったタコの映像である。

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written by parumo

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