歩きスマホ対策、信号が赤の間は足元が赤く光る装置を横断歩道に試験導入
 「歩きスマホ」、「ながらスマホ」に起因する交通事故が後を絶たない。周囲への注意力が散漫になることから、歩行中の転倒や衝突などで、事故や怪我につながる恐れがある。


 画面に視線が集中することから視野が狭くなり、横断歩道を渡るときも赤信号に気が付かず危険な状態となる。

 香港でも、歩行者の歩きスマホによる交通事故者数が上昇しており、今回その対策として、横断歩道の信号が赤の時に、頭上から歩道に向けて赤いライトを照射する装置の試験導入が開始された。

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NEW TRAFFIC LIGHTS - HONG KONG 2022歩きスマホ対策に赤く光る横断歩道 人口740万人の香港では、年間で歩行者による交通事故の死傷数が2千~3千にものぼるという。2022年前半に発生した7件の致命的な事故のうち、4件が歩行者側の行動に関連していたそうだ。

 特に歩きスマホ・ながらスマホは問題となっていて、画面に気を取られるばかりに周囲への注意を怠り、交通事故に巻き込まれるというケースが増えているようだ。

 そこで、市の運輸部門は、横断歩道の信号が赤で、歩行者が停止する必要がある時には、上から光を投影して地面を赤く光らせる、信号と同期させた装置を設置した。

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image credit:GovHK

市内4つの横断歩道でテスト実施 現在、このデバイスは香港市内の4か所の横断歩道に設置されており、テスト作動が実施されている。

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信号が赤だと連動して地面が赤く照射され、青になると消える

 そのうちの一か所は、市内で最も人気のあるショッピングセンター地区の1つである銅鑼湾のモール近くの横断歩道で、突然赤いスポットライトが足元に出現したのを見た多くの人は困惑したようだ。

 通行人の中には、「これだと頭を下げていても(信号が赤だという)色に気付く」とこのアイデアを称賛する者もいれば、「上からの輝きが何を意味しているかわからなかった」と言う人もいた。

 当局は、今後6か月以内に注意を怠ったベビーカーの子連れや、歩きスマホしている人々を抑制する効果を確認していくという。

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 というかYoutubeの動画を見ると、歩きスマホうんぬんのまえに信号無視をして横断歩道を渡っている歩行者も見受けられることから、まずは歩行者に安全教育の徹底をする必要性もあるような気もしたりなんかする。

References:New traffic device leaves Hong Kong pedestrians red in the face - Hong Kong Free Press HKFP/ written by Scarlet / edited by / parumo

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