
image credit:Metaphysic.ai
AI機械学習アルゴリズムののディープラーニングを利用して、画像や動画を部分的に交換させる「ディープフェイク」技術は、もはや本物とは見分けがつかないくらい巧妙になっており、リアルタイムで顔や声まで模倣してしまうことだって可能だ。
こうしたディープフェイク技術を悪用して、他人になりすましてオンライン面接を受ける輩が出てくるのも、ある意味当然なのかもしれない。
だがその危険性は、詐欺師が他人になりすまして企業に潜入し、その機密情報を盗もうとしていると、FBIが警告するくらい深刻なものだ。
だがまだ今なら、ディープフェイクを悪用したなりすましを見破る方法はある。それは画面の相手に横顔を見せてもらうことだ。
ディープフェイクの場合、横顔を向けると顔が溶ける フェイクを見破る方法をアドバイスしてくれたのは、Metaphysic.ai社。トム・クルーズのディープフェイクを手がけたことで知られるロンドンの新興企業だ。
[動画を見る]
DeepTomCruise Tiktok Breakdown
同社によれば、AIには苦手な角度があるのだという。
例えば、カメラに映った顔をリアルタイムで他人のものに変えてくれる「DeepFaceLive」で、誰かになりすましたとしよう。
生成された顔はどこからどう見ても生身の人間そのものだが、頭を90度横に向けた途端、まるで顔が溶けたようにバケの皮が剥がれる。
画面の人物が横顔を見せると、AIはその顔を推測して画像を生成し、それを上に重ねていく。が、それがとても下手くそなのだ。
[画像を見る]
image credit:Metaphysic.ai
学習素材が少ないことが原因 AIが横顔が苦手なのは、学習素材が少ないことが原因であるようだ。
ディープフェイクAIはストックフォトのような写真素材サイトから、人間の顔を学習する。
ところが一般人の横顔の写真はそれほど多くない。おかげで、リアルな一般人の横顔を生成できるほどに学習が進まないのだ。
[画像を見る]
image credit:Metaphysic.ai
横顔以外で見破る方法 とはいっても、あくまで今のところはの話だ。いずれ技術が進歩すれば、AIは横顔であってもリアルなフェイクを生成できるようになることだろう。
そんな時に備えて、他にもいくつかフェイクを見破る方法を教えておこう。
1つは、画面向こうの相手に手のひらで顔を覆ってもらうというやり方だ。こうすると手の上に顔が浮き上がってくることがある。
また咳やくしゃみでも、AIがボロを出すことが多いのとのことだ。
References:To Uncover a Deepfake Video Call, Ask the Caller to Turn Sideways - Metaphysic.ai / You Can Spot Deepfakers By Getting Them To Look Sideways / written by hiroching / edited by / parumo
追記:(2022/08/25)タイトルを一部訂正して再送します。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
AI機械学習アルゴリズムののディープラーニングを利用して、画像や動画を部分的に交換させる「ディープフェイク」技術は、もはや本物とは見分けがつかないくらい巧妙になっており、リアルタイムで顔や声まで模倣してしまうことだって可能だ。
こうしたディープフェイク技術を悪用して、他人になりすましてオンライン面接を受ける輩が出てくるのも、ある意味当然なのかもしれない。
だがその危険性は、詐欺師が他人になりすまして企業に潜入し、その機密情報を盗もうとしていると、FBIが警告するくらい深刻なものだ。
だがまだ今なら、ディープフェイクを悪用したなりすましを見破る方法はある。それは画面の相手に横顔を見せてもらうことだ。
ディープフェイクの場合、横顔を向けると顔が溶ける フェイクを見破る方法をアドバイスしてくれたのは、Metaphysic.ai社。トム・クルーズのディープフェイクを手がけたことで知られるロンドンの新興企業だ。
[動画を見る]
DeepTomCruise Tiktok Breakdown
同社によれば、AIには苦手な角度があるのだという。
例えば、カメラに映った顔をリアルタイムで他人のものに変えてくれる「DeepFaceLive」で、誰かになりすましたとしよう。
生成された顔はどこからどう見ても生身の人間そのものだが、頭を90度横に向けた途端、まるで顔が溶けたようにバケの皮が剥がれる。
画面の人物が横顔を見せると、AIはその顔を推測して画像を生成し、それを上に重ねていく。が、それがとても下手くそなのだ。
[画像を見る]
image credit:Metaphysic.ai
学習素材が少ないことが原因 AIが横顔が苦手なのは、学習素材が少ないことが原因であるようだ。
ディープフェイクAIはストックフォトのような写真素材サイトから、人間の顔を学習する。
有名人の横顔ならいくらでも出回っているので、それなりにリアルなものが作れる。
ところが一般人の横顔の写真はそれほど多くない。おかげで、リアルな一般人の横顔を生成できるほどに学習が進まないのだ。
[画像を見る]
image credit:Metaphysic.ai
横顔以外で見破る方法 とはいっても、あくまで今のところはの話だ。いずれ技術が進歩すれば、AIは横顔であってもリアルなフェイクを生成できるようになることだろう。
そんな時に備えて、他にもいくつかフェイクを見破る方法を教えておこう。
1つは、画面向こうの相手に手のひらで顔を覆ってもらうというやり方だ。こうすると手の上に顔が浮き上がってくることがある。
また咳やくしゃみでも、AIがボロを出すことが多いのとのことだ。
References:To Uncover a Deepfake Video Call, Ask the Caller to Turn Sideways - Metaphysic.ai / You Can Spot Deepfakers By Getting Them To Look Sideways / written by hiroching / edited by / parumo
追記:(2022/08/25)タイトルを一部訂正して再送します。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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