これは乗りたい!免許不要で空を飛べる、スウェーデン発の1人乗り用空飛ぶ車が販売開始
 昔だったら絵空事、SF世界の移動手段が次世代型モビリティとして、あれよあれよと現実味を帯びてきた。

 そんな中、超軽量で車や航空機のライセンス無しで乗れると評判なのが、スウェーデンのジェットソン社が開発したJetson ONE(ジェットソン・ワン)だ。


 北欧らしいミニマムかつモダンなフォルムのeVTOL(電動垂直離着陸機)は未来感もばつぐん。すでに販売が開始されており予約が殺到している

 頭に装着するわけではないが、1人で空を飛べるってタケコプターみたいなもん?ごめん脳内がドラえもんの道具どまりでうまく比喩できない。

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Jetson ONE - Official Launch重量わずか86kgの軽量スリムな空飛ぶクルマJetson ONE 砂漠のようなエリアを滑るように飛行するスタイリッシュなマシン

 軽量かつスリム化を意識したJetson ONEは重量わずか86kg、最高速度は時速102kmで実用上昇限度は約457mだそう

 乗り心地も爽快そうな1人用の空飛ぶクルマ。あ、そうだ!スターウォーズでおなじみの浮揚型モビリティ、ランドスピーダーにも似ている感じ。

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空を駆ける時代を目指す個人用eVTOL Jetson ONE(ジェットソン・ワン)は、スウェーデンのストックホルムを拠点に誰もが空を駆ける時代を目指すスタートアップ企業、ジェットソンが製品化した娯楽用の乗り物だ。

 かねてから開発してきた軽量な個人用eVTOL(電動垂直離着陸機)がついに販売にいたったという。

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わずか5分でパイロット!直感的なシステムと安全機能搭載 レーシングカーをヒントにした流線型のスペースフレーム構造。8つのモーターとプロペラで駆動するが、万一モーターが1つ欠けても安全な連続飛行ができるよう設計されている。

 独自のフライトコンピューターにより、わずか5分で誰もがパイロットになれる直感的なシステムを搭載。

 地形トラッキングセンサーや障害物回避センサー付きで、自動着陸機能のほか緊急時の安全機能も複数備えている。

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 スペックは空虚重量(燃料などを除いた機体のみの自重)40kg。サイズは2480mm x 1500mm x 1030mm。
折りたたみもでき幅900mmほどになる。

 バッテリーはリチウムイオン電池で、充電は220Vで1時間または110Vで2時間。1回の充電で最長飛行時間は20分。ただし運転にあたっては体重制限があり、95kgまでならOKだそう。超軽量動力機は免許不要。ただし現実の運用には制限あり こうした超軽量動力機(ウルトラライトプレーン)は免許不要で気安く乗れるという利点がある。

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 一方その手軽さから、空がこの乗り物であふれるのではという不安な声もあるもよう。

 もちろん現実はそう簡単にはいかない。例えばアメリカの場合、免許こそは不要だが、この手の航空機は都市部や空港付近の運用が禁止されている。

 日本でも「空飛ぶクルマ」は航空法の規定範囲内の運用が見込まれているため、使える場所は限られるだろう。1,270万円でも予約殺到!完売につきオーダーは2024年から ちなみにJetson ONEのお値段は1,270万円ほど。

 先に頭金22,000ドル(約300万円)を払い、出荷準備が整った時点で70,000ドル(約970万円)支払うと納品の運びとなる。
また個人配送も可能だ。

 だが、予約殺到中につき現時点で2022年と2023年度の生産分は完売。オーダーできるのは2024年度分からだそう。

 まああれだ。これが移動用なら充電に1時間か2時間もかかるのに飛ぶのはたったの20分?なんて声も上がりそう。

 でも本機の目的は娯楽だし、これ系の乗り物を夢みていたなら割り切って楽しめそう。

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 車に積めるなら何もない広々とした所に運んで飛行とか?遊び道具にしてはやたら高価だけど、この人気からしてそのうちどっかで見かけるかも?

 気になる人はJetson ONEの公式サイトをチェックだ。

References:iflscienceなど /written by D/ edited by parumo

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