Youtubeが作られた本当の理由。出会い系サイトになる予定だった!?
 今ではネットをやる人ならほぼ知らない人はいない世界最大の動画共有サイト「Youtube」は、2005年2月に3人のアメリカ人の若者によって作られ、サービスが開始された。

 Youtubeでは、世界中の人々が、多岐にわたる様々なジャンルの動画を投稿し、閲覧することができる。
思いついたらすぐに動画をアップすることができるし、独自のシリーズ番組を作ることもできる。

 毎秒何百という新たなコンテンツが、分刻みでアップロードされており、ユーチューバーなる職業も定着した。

 だが、「YouTube」はもともとは、まったく違う目的で作られたのだという。

Youtubeは出会い系サイトになる予定だった 事の発端は2005年2月14日にさかのぼる。この日付がヒントになるかもしれない。実はYouTubeは、人々が自分の理想のパートナーについて語る動画をアップできる、出会い系サイトになるはずだったというのだ。

 「YouTube」の共同創設者であるスティーヴ・チェンは、自分のデートビデオを世界に向けて公開し、最終的に"理想の相手"と出会うことができるサイトは、人々に受けるだろうと考えたという。

 2016年にチェンはサウス・バイ・サウスウエストのカンファレンスで次のように述べている。
僕たちは、そこに動画付きの何かがあればいいのではといつも考えていて、それには"出会い系"が当然の選択肢だと思ったのです
出会い系を目指したもののヒットせず方向転換 ところが、当初は誰も動画を投稿してくれず、サイトは鳴かず飛ばず。出会い系が受けるわけではないことがわかった。

 クレイグリストのサイトで、女性たちに自分のデートビデオをYouTubeに投稿してくれたら、20ドル支払うと提案したが、うまくいかなかったという。

 YouTubeを開設して2ヶ月後、共同創設者のジョード・カリムが、サンディエゴ動物園に行くという、初めての動画がYouTubeに投稿された。


 この動画は、「動物園での私」というタイトルで、まったく"出会い系"とは関係のない内容だったが、どういうわけか、この動画は2憶4000万回以上再生された。

[動画を見る]

Me at the zoo

 カリムは、YouTubeの当初の宣伝文句が、「アクセスして、恋人を見つけよう」という出会い系の売り込みで、「あなた自身を広めよう」いう現在のテーマとはかけ離れたものだったことを明かした。

 人々は、YouTubeがもともとデートの相手を見つけるための出会い系サイトだったことを知って驚いた。

[画像を見る]

photo by Pixabay
今では世界最大の動画供給サービスに だが、当初の目論見とはずれていたにもかかわらず、このサイトが大成功をおさめたことは驚くべきことだと、多くが考えた。

 ある人は、YouTubeは「決して諦めない」ことがうまくいったいい例だと言い、多くはYouTubeが出会い系サイトとして始まったが、長続きしなかったことが信じられないと語った。

 YouTubeが、Googleに16憶5000万ドルで買収されたのは、このサイトが初めて動画配信を開始してから1年半後のことだった。

 今やYouTubeは、Googleに次いで、2番目に訪問者の多いサイトとなり、数十憶ドル相当の利益をもたらしているのだからすごい。

 というか私がブログを開始した当時はまだYoutubeがなくて、スマホも普及してなくて、SNSもこれほど浸透してなかったわけで、21世紀のインターネットって猛烈な進歩なんだわ。

References:People shocked after finding out the real reason YouTube was created

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