便座をフタをもちながらスクワット!?キアヌ・リーブスのディープフェイクがリアルすぎて震えるレベル
 AIを利用して、画像や動画を合成して偽の映像や音声を作り出す「ディープフェイク」の技術はますます巧妙になり、見る者に言い知れぬ不安を感じさせている。

 特にセレブはターゲットになりやすい。その最新版がキアヌ・リーブスのフェイク、「Unreal Keanu Reeves(アンリアル・キアヌ・リーブス)」だ。

 アンリアル・キアヌは、スウェットからスーツまであらゆる格好で、本物の彼が出演した某有名映画のキャラクターを真似てみたり、踊ってみたり、便座のふたを上げ下げしながらスクワットと大暴れだ。

キアヌがカオスになってユーザー混乱  「Unreal Keanu Reeves(アンリアル・キアヌ・リーブス)」のTikTokアカウントには既に740万人のフォロワーがおり、3480万の「いいね」がついているのだから、本物のキアヌ・リーブスがどれだけ世界から愛されているのかよくわかる。

 とはいえ、このアカウントのコメント欄を見れば、かなりの混乱を引き起こしていることもわかる。

 「キアヌ?キアヌじゃない? 堂々巡りだ……」

 あまりにも本人に似ているのだから、本物か偽物かわからなくなるのも無理はない。

 だが、別のコメントによれば、本物のキアヌとアンリアル・キアヌを区別する手がかりがあるという。

 それは「キアヌ・リーブスはちょっと鳩胸」なことだ。そして、それによるなら、「これは間違いなく彼じゃない」との鑑定結果だ。

 「ディープフェイクについての警告をみんな忘れちまったのか?」と、どうやら憤慨しているらしいコメントもある。が、この人物も「……まあいい、キアヌ、ノリノリで行こうぜ……」と結局はお手上げだ。
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 アンリアル・キアヌの作成方法は明らかにされていない。だが一部からは、Epic Games社の高性能ゲームエンジン「Unreal Engine 5」が利用されたのでは? と推測されている。

 また、アカウントのプロフィール欄には「パロディ、人生、永遠の若さ」と記されている。

 「アンリアル(非現実)」や「パロディ」といった言葉の節々からは、アカウント所有者からの「ただの冗談だからな」というメッセージが滲んでいる気もする。

 だが、たいていの人はそんなことまで読み取ったりしないので、冗談では済まないディープフェイクは今後も登場することだろう。

 セレブのフェイクは一見無害なお遊びに思えるが、過去には危険な偽情報を流すディープフェイクスターが出現したこともある。

 とはいえ、今のところ、アンリアル・キアヌが何か悪さを企んでる様子はない。
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 きっとこのアカウントの持ち主は、本当にキアヌ・リーブスの大ファンなのだろう。

 「お金が欲しいんじゃない。欲しいのは本物のキアヌ・リーブス、あなたとの友情だ」と、コメント欄にこんなメッセージがあった。

References:This Keanu Reeves Deepfake Is Giving Us Shivers / written by hiroching / edited by / parumo

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