国際宇宙ステーションを地球に超接近させ低空飛行させてみた。速すぎてて驚きの事態に!
この星を回り続けて11年。2011年7月の完成以来、地球を周回中のISS(国際宇宙ステーション)をふだんから意識してる人はどれほどいるだろう?

 高度400kmとはるか上空にあるこの人工天体は、こうしてる間も秒速約8kmもの猛スピードで移動中。
たった90分で地球を1周してるのだ。

 一方、肉眼で見るISSは目立たない存在だ。ゆっくり動く流れ星、または点滅しない飛行機といわれるほどささやな光の点にしかみえない。

 そんな中、ISSをグン!と地球に接近させてみたCG動画が再生数78万回超の大反響を巻き起こした。想像を絶するスピードで地上3,000mをビュンビュン巡るISSにユーザーも引き込まれるほかなかったようだ。

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ISS flyby at low altitude (insane speed)秒速7.7km。90分で地球を一周する国際宇宙ステーション ISS国際宇宙ステーションの始まりは1984年。アメリカが各国に宇宙基地建設の協力を呼びかけたのを機に正式な計画が始動した。

 建設に必要な部品であるモジュールの打ち上げ開始が1998年。以降、40回ほどの打ち上げを経て完成したのが2011年。計画からおよそ30年で、人類が地球を離れて活動できる新たな場所が誕生した。

 現在ISSは高度400kmの宇宙で地球の周りを回っているが、そのスピードはなんと秒速およそ7.7km(時速にすると27,720km、マッハ22.64)。
たった90分で地球を一周する猛スピードだ。もし高度3,000mにISSがあったら。地上と上空からどう見える? しかしその様子は地上の私たちにはあまりピンとこない。あまりに遠いISSは星と同程度の光の点であり、特に興味が無ければ見落としてしまいそう。

 そんなISSの高度を思いっきり低くしてみたというのが上の動画だ。

 もし飛行機の平均高度の1/3にも満たない高さ、約3,000mにISSが存在したら。地上やさらに上空からはどう見えるのか?

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 そう思い立った投稿者のBenjamin Granvilleがビデオゲーム「Microsoft Flight Simulator」で架空のISSを設定。

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 すると目にもとまらぬスピードで地上を飛び回る宇宙基地になってしまった。そのすばやさたるや、こまめに動画を止めない限り通ったことさえ気づけないレベル。

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速すぎて目にとまらない鬼速ISS!海外勢もざわつく なるほど。これだけ低いと無視できないというか嫌でも目につくかと思いきや、今度は速すぎてわからないっていう。

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 そもそもISSは地球の周回軌道(低軌道)を回るため秒速8km程度のスピードだが、ここでは高度わずか3,000mのところでそのスピードを保ち続ける設定らしい。


上空からだとアメリカのニューヨークも即通過。この調子で地球を一周してしまう。

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 換算すれば時速27,700km、マッハ23ほど。今の航空機がマッハ0.8程度というからもう比較にさえならないレベル。とにかく鬼速なのはよくわかった。

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 ちなみにくぎ付けになった視聴者からはこんなコメントが寄せらていた。

この件に関する海外の反応は…
・すごい映像。あえて低軌道でISSを飛ばした宇宙飛行士の勇気に感謝。
・次回はボイジャー1号のマッハ40ぐらいで。
・人工衛星が地上まで来たらどれくらいの速さかと夢想してたから助かった。すばらしい動画に震える!
・クールな曲でISS が地球を2周する3時間バージョン希望。
・こんなすばやいものを軌道に乗せるNASAがすごい。

・どうせなら地球1周する90分の完全版をちゃんと見たいな。
・前にキャンプしてて夜空を通過するISSを見つけたことがある。遠いのにすごい速さで動いてたよ
References:boingboing / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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