
ギネス世界記録に認定されるのは、今生きている人だけではない。故人となってからでも、唯一無二の記録により、世界一になることができる。
18世紀を生きていたトーマス・ウェダーズもその1人だ。彼は、「世界一長い鼻を持つ男性」として、死後にギネス世界記録に認定され、今も、記録を破る者は現れていない。
長さ19cm、ピノキオのように長い鼻を持つ男性 1730年頃、イギリスのヨークシャー州に生まれたとされているトーマス・ウェダーズは、ピノキオのように長い鼻を持っていた。
その長さは19cmというから、とにかく目立ったことだろう。当時は、誰もがウェダーズの長い鼻を見て驚いたようだ。
その長い鼻を生かしてサーカスの芸人として活躍していたそうだが、ウェダーズの生涯については、その特異な外見以外はほとんど知られていない。
1780年頃にヨークシャーで50歳か52歳で死去したと伝えられている。
当時はまだカメラもなく、残っているのは1896 年に「The Strand Magazine」誌に掲載されたイラストだ。
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public domain/wikimedia
当時の記事には、鼻は先天的なもので、知的障害があったと書かれている。
しかし結局、その鼻が腫瘍なのか遺伝子異常によるものなのか、原因や詳細はまったく残っていないという。
死後、ギネス世界記録に認定 ウェダーズの長い鼻は、死後その記録を残すことになる。ギネス世界記録が、「世界で最も長い鼻」の称号をウェダーズさんに与えたのだ。Thomas Wadhouse was an English circus performer who lived in the 18th century. He is most famously known for having the world's longest nose, which measured 7.5 inches (19 cm) long. pic.twitter.com/Gx3cRsGXxd
— Historic Vids (@historyinmemes) November 12, 2022
そして、現在に至るまで、その記録を破った者はいない。
ロンドンにある博物館「Ripley’s Believe It or Not Museum」には、ウェダーズさんの頭部の蝋(ロウ)の複製が所蔵されてある。
この画像がSNSで広まると多くのユーザーを驚かせたようで、このようなコメントが寄せられている。Thomas Wedders. (circa 1730 - 1780) pic.twitter.com/CEjJnkEEE8
— .. - (@missus_gumby) November 11, 2022
・生きていた頃は、きっとこの鼻でいろいろ大変な思いをしたんだろうな…。References:Man who had the world's longest nose was his generation's elephant man/ written by Scarlet / edited by / parumo
・キスする時に邪魔だっただろうに。
・本当の鼻に腫瘍がついてこうなったんじゃないかって気がするよ。
・くしゃみしたらどうなるのか知りたい。
・彼が本当のエレファント・マンかも。
・50代前半で亡くなっているってことは、やっぱり鼻が影響したのかな。
・ピノキオの鼻よりも長そう。
・当時は治療法がなかったのかなぁ。気になる。
・においとかの感覚ってどうなるんだろうね?
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