公衆トイレに押しつぶされて死んでしまうという衝撃の事故
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 イギリス・ロンドン中心区の劇場近くに設置されてあるポップアップ式の公衆トイレで、男性が挟まり圧死するという痛ましい事故が発生した。

 このトイレは、日中は地面の下にあるが、夜間になると水圧を利用して押し上げられ、地面の上に出てきて、使用できるようになる。

 男性は評議会から派遣された労働者で、メンテナンス作業をしていた最中に、この事故に遭い命を落としたと伝えられている。

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A Man Dead When Crushed by Telescopic Urinal in Central Londonポップアップ式公衆トイレに男性が挟まる 1月27日、ロンドン中心部ウエストエンドにあるハリー・ポッター劇場近くで発生した事故により、周辺は一時騒然となった。

 事故は、路上での人々の排尿防止措置として約 20 年前にウェストミンスター市議会によって設置された、ポップアップ式公衆トイレで起こった。

 ポップアップ式トイレとはこのようなものだ。  この日、評議会から派遣された労働者が、トイレのメンテナンス作業をしていた。

 このポップアップトイレは、日中は地下に保管され、夜間になると人々が使用できるように水力で通りの高さまで上げられる仕組みになっている。  しかし、何らかの誤作動により作業中にトイレに挟まってしまった男性は、下に押しつぶされ閉じ込められた。必死の救出作業むなしく、男性死亡 午後1時5分頃、救急隊員、航空救急隊、消防署員ら25名が現場に救助に出向き、その5 分後に警察が駆け付けた。

 下に入ってしまったトイレを救助隊員らが地面から持ち上げるために、クレーン車も現場に運ばれた。

 午後3時40分頃には、消防隊員はウインチを使って労働者をトイレから解放することに成功したが、救急サービスの努力にもかかわらず、トイレに押しつぶされて重傷を負っていた男性は、現場で死亡した。  ロンドン警視庁のスポークスマンは、この1件について次のように述べている。
救急サービスは男性の救命に尽力しましたが、男性が現場で死亡したことをお伝えしなければならないことを、非常に残念に思います。

男性の近親者には、事故のことをすぐに伝えました。
 この場所に設置されたポップアップ式の公衆トイレは、ロンドンで2番目だそうだ。

 今回の事故により、評議会はこのトイレを一時的に閉鎖することを発表。周辺は、しばらくの間騒然となっていたが、ハリー・ポッター劇場での公演はキャンセルされることなく、観客らは別の入り口から入場することができたという。

 なお、事故の原因は現在調査中ということだ。

 どんなに気を付けていても、どこに危険が潜んでいるかわからない、どこで何が起きるかわからない。それは誰にとっても同じこと。

 その事実をうっかりわすれがちだが、こういったニュースは改めて今日を生きることの大切さを教えてくれているかのようだ。

References:London's West End: Man crushed by telescopic urinal dies/ written by Scarlet / edited by parumo

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