
自分の血を分けた子孫をできるだけ多く残すというのは、自然界では本能だろうが、ヒトがそれを際限なくしてしまうと、厄介なことになる。
ケニアに住むオランダ出身の男性は、自分の子孫を世界中に増やしたいという願望から、これまで550人以上の子供の父親になるために精子を提供したとして、現在法的措置に直面しているという。
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550人以上の子供の父親になった男 オランダ・ハーグ出身のジョナサン・ジェイコブ・マイヤー(41歳)は、25 人以下の子供を父親にするという誓約を破ったとして起訴されている。
オランダでは、近親相かんの可能性を最小限に抑え、子供たちの精神的健康を守るために、男性は最大 25 人の子孫または 12 の家族に対してのみ、精子を提供できるという規約が設けられている。
しかし、マイヤーはその数をはるかに超え、550人以上の子供の父親になっていたようだ。
この連続精子提供者について、最初に警告を発したのはオランダ産科婦人科学会だった。
マイヤーが、オランダの 10 か所の診療所で102 人の子供をもうけたことが発覚したのだ。
これによって、2017年にマイヤーは精子提供者としてブラックリストに登録された。
しかし、その後もマイヤーはデンマークやウクライナといった海外で、ウェブサイトやSNSを通じてサービスを提供し続けた。
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pixabay
マイヤーのドナーから子供を授かった女性とドナー財団が訴訟起こす 今回、マイヤーからドナーを提供されたオランダ人女性エヴァさんと、ドナーカインド財団は、マイヤーが規約を無視し、過去10年ほどの間に何百人もの子供の父親になったという主張で訴訟を提起した。
彼らの法的措置の目的は、マイヤーがこれ以上子供をもうけるのを防ぐためだ。
エヴァさんは、2018年にマイヤーとの間に子供をもうけた。
しかし、マイヤーがこれまでそれほど多くの子供の父親になっていたことは、エヴァさんは知らなかった。
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ドナーカインド財団は、次のように述べている。
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なお、オランダ当局は現在、ドナーが最大12人の女性にのみ精子を提供できるように法律を更新したという。
今月、ケニアに住んでいるとされるマイヤーは、出身国のオランダの法廷に出廷したと伝えられているが、訴訟について本人は一切コメントしていないようだ。
References:Man Faces Legal Action for Fathering Over 550 Children/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
ケニアに住むオランダ出身の男性は、自分の子孫を世界中に増やしたいという願望から、これまで550人以上の子供の父親になるために精子を提供したとして、現在法的措置に直面しているという。
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550人以上の子供の父親になった男 オランダ・ハーグ出身のジョナサン・ジェイコブ・マイヤー(41歳)は、25 人以下の子供を父親にするという誓約を破ったとして起訴されている。
オランダでは、近親相かんの可能性を最小限に抑え、子供たちの精神的健康を守るために、男性は最大 25 人の子孫または 12 の家族に対してのみ、精子を提供できるという規約が設けられている。
しかし、マイヤーはその数をはるかに超え、550人以上の子供の父親になっていたようだ。
この連続精子提供者について、最初に警告を発したのはオランダ産科婦人科学会だった。
マイヤーが、オランダの 10 か所の診療所で102 人の子供をもうけたことが発覚したのだ。
これによって、2017年にマイヤーは精子提供者としてブラックリストに登録された。
しかし、その後もマイヤーはデンマークやウクライナといった海外で、ウェブサイトやSNSを通じてサービスを提供し続けた。
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マイヤーのドナーから子供を授かった女性とドナー財団が訴訟起こす 今回、マイヤーからドナーを提供されたオランダ人女性エヴァさんと、ドナーカインド財団は、マイヤーが規約を無視し、過去10年ほどの間に何百人もの子供の父親になったという主張で訴訟を提起した。
彼らの法的措置の目的は、マイヤーがこれ以上子供をもうけるのを防ぐためだ。
エヴァさんは、2018年にマイヤーとの間に子供をもうけた。
しかし、マイヤーがこれまでそれほど多くの子供の父親になっていたことは、エヴァさんは知らなかった。
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その事実を知った時、胃に不快感が沸き上がりました。エヴァさんとドナーカインド財団は、訴えることでマイヤーによる精子提供を停止し、彼が精子を提供したクリニックを正確に突き止めたいと考えているという。マイヤーを父に持つ子供たちへの精神的影響が懸念される 両者は、マイヤーが精子提供をする上で、何百人もの女性に対して子供の数について嘘をついたと非難している。彼がすでに100人以上の子供をもうけていると知っていたら、私は彼をドナーに選ぶことはなかったでしょう。
これが自分の子供にどのような影響を与えるかを考えると、私は子供の将来について不安になります。
あと何人、彼の子供が出てくるのでそうか。私の子供は、どれだけ多くの異母きょうだいを持っているのでしょうか。
マイヤーに精子提供を止めてほしいと言ったところで、何の解決にもなりません。だから私は裁判所で彼を訴えることが、自分の子供を守る唯一の方法だと思ったのです。
また、私たちはまだ保管されている彼のすべての精子を廃棄することを望んでいます。(エヴァさん)
ドナーカインド財団は、次のように述べている。
マイヤーは、インターネットを介して国際的な取引業者を持っていて、大規模な精子バンク業者に登録しているようです。
マイヤーは、子供たちの精神的健康よりも、絶え間なく繁殖したいという衝動を優先しています。このように生殖衝動を優先すること自体が、違法な行動です。まして、診療所の規約に違反し、親になる人たちの信頼を裏切ったのです。
また、将来、子供たちが何百人もの異母兄弟がいることを知れば、精神的健康を損なわれる可能性があります。これは子供たちにとって非常に危険です。
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なお、オランダ当局は現在、ドナーが最大12人の女性にのみ精子を提供できるように法律を更新したという。
今月、ケニアに住んでいるとされるマイヤーは、出身国のオランダの法廷に出廷したと伝えられているが、訴訟について本人は一切コメントしていないようだ。
References:Man Faces Legal Action for Fathering Over 550 Children/ written by Scarlet / edited by parumo
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