石を卵と間違えて温めていたハクトウワシのオスに託された孤児のヒナ、立派に成長していた!【続々報】
 今年4月、拾ってきた石を卵と思い込み、孵化させようと必死に温めていたハクトウワシのオス「マーフィー」(31 歳)の話を覚えているだろうか?

 マーフィーの並々ならぬ子育てに対する情熱を見た施設スタッフは、タイミングよく施設にやってきた孤児のヒナをマーフィーに託したところ、彼は愛情深くヒナの面倒を見始めた

 ここまでが前回までのお話だが、さらに続報が届いた。マーフィーはその後も熱心に子育てを続け、ヒナは大きく立派に成長したのだ。

石を卵と思い込み温め続けていたハクトウワシのオス アメリカ、ミズーリ州セントルイスの「ワールド・バード・サンクチュアリー」で暮らす31歳のオスのハクトウワシ、マーフィーはあいにく配偶者に恵まれなかった。

 だが子育てに対する情熱は失われておらず、突如地面に巣を作り、どこかから拾ってきた石を熱心に温めはじめた。

 石を卵と思い込んでいるマーフィーは、巣からほとんど離れることなく、石をひっくり返しながら、毎日一生懸命温めていた

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偶然施設に保護されたヒナがマーフィーに託される そのマーフィーの並々ならぬ子育てに対する情熱に心打たれた施設スタッフは、巣から吹き飛ばされて孤児となったヒナを保護した時、マーフィーに託してみようと考え、巣の石とヒナを入れ替えた。

 マーフィーはヒナにどのような反応をしめすのか?スタッフたちはドキドキしながら24時間体制で見守った。

 すると、最初は戸惑ったマーフィーだが、すぐにヒナを認識し、餌をヒナに与え、羽根を整えたりするなど、親らしい行動をはじめたのだ

 のちにロッキーと名付けられたヒナもマーフィーを親だと信じたようで、甘えた鳴き声で近づいていき、慕う行動を見せた。 マーフィーはその後もしっかり親として子育てを行っていた! さてここからが、新たな続編となる。

 マーフィーはその後も熱心にロッキーの子育てを行っていたのだ。最近、「ワールド・バード・サンクチュアリー」が投稿した画像には、大きく成長したロッキーと、その後ろにいるマーフィーの姿が写し出されている。  石を温めるくらい、マーフィーの子供に対する庇護欲は本物だったようだ。

 ロッキーはマーフィーと変わらないくらい大きくなり動き回っているが、それでもまだ自分は子供だと思っているようだ。

 マーフィーの食べ物を奪い、入浴の時間の邪魔し、お気に入りの場所を取ってしまうそうだが、マーフィーは懐の深い父親として、怒ることもせず、やさしく見守っているという。  本物の親子以上にマーフィーとロッキーの絆はがっちりと結ばれている。さらなる続編が楽しみだな。また何か進展があったら紹介するね。

written by parumo

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