
image credit:Brights Zoo/Facebook
キリンと言えば長い首と網目のような模様が特徴的だろう。だが模様がなくなっちゃうと、こんな感じになるようだ。
アメリカ・テネシー州の動物園で、模様のないキリンの赤ちゃんが誕生した。
動物は、茂みの色や葉の色などの保護色で生まれることにより、自然界の捕食者から隠れ、生き延びることに役立っている。
だが、場合によっては、遺伝子の突然変異が問題を引き起こし、典型的な動物の体色に異常な変化が生じることがある。
この赤ちゃんキリンは、飼育下で確認されている中では、東京の上野動物園で生まれたキリンの2例目とされているが、現在のところ「世界で唯一の単色のアミメキリンの可能性」と専門家は述べているという。
[動画を見る]
Tennessee zoo welcomes rare spotless giraffe斑点のないキリンの赤ちゃんが誕生 7月31日、テネシー州ライムストーンのブライツ動物園で、茶色とオレンジ色の斑点を持つアミメキリンの母親から、斑点のないメスのキリンの赤ちゃんが誕生した。
[画像を見る]
専門家らは、この赤ちゃんキリンが、地球上で現存している唯一の斑点のないアミメキリンかもしれないと述べている。
[画像を見る]
同動物園の創設者トニー・ブライト園長によると、最後に模様のないキリンが記録されたのは、1972年に東京の上野動物園で生まれた「トシコ」だったという。キリンの斑点は自然界で2つの重要な役割を果たす 野生のアミメキリンは、アフリカ・ケニアに少数の個体群で生息していて、ソマリアとエチオピア南部では、限られた数が生息していると考えられている。
分布が細分化されているため、IUCN(国際自然保護連合)によって2018年に絶滅危惧種に指定されている。
[画像を見る]
pixabay
キリン保護財団によると、キリンのまだら模様の毛皮は、サバンナの植生に対して体をカモフラージュするのに役立つだけでなく、熱を逃がすシステムとしても機能するという。
斑点の下には大きな汗腺があり、その周りに独特の血管が配置されているため、斑点は熱を調節するのに役立っていると考えられている。
それぞれの模様はユニークで、子供のキリンは母親から受け継いでいるそうだ。
過去の研究報告では、キリンの模様のうち特定の要素は遺伝性であり、幼いキリンの生存率に影響している可能性があることが判明している。
突然変異で生まれた子供に模様や斑点がないとなると、野生で生き延びることは非常に困難となるが、飼育下で生まれた場合はその生存率にも変化があることだろう。
[動画を見る]
Spotless Giraffe Calfキリンの保護に注目が集まることを願う動物園 同動物園は、このユニークな赤ちゃんキリンがメディアの見出しを飾ることによって、キリンが野生で直面している課題に注目が集まることを期待していると述べている。
[画像を見る]
元気に成長中の赤ちゃんキリンの名前は9月に発表予定 ブライツ動物園のスタッフによると、8月からは一般公開が始まっている赤ちゃんキリンは、現在母親キリンの育児の下で順調に育っていて、身長はすでに1.82メートルに達しているという。
赤ちゃんキリンの名前はまだ決まっていないが、ブライツ動物園はスワヒリ語から取ることに決めていると発表している。
[動画を見る]
名前については、同動物園のFacebookで投票を開始していて、現時点ではリストをこれら4つの選択肢に絞り込んでいるようだ。
References:Tennessee zoo says it has welcomed a rare spotless giraffe/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
キリンと言えば長い首と網目のような模様が特徴的だろう。だが模様がなくなっちゃうと、こんな感じになるようだ。
アメリカ・テネシー州の動物園で、模様のないキリンの赤ちゃんが誕生した。
動物は、茂みの色や葉の色などの保護色で生まれることにより、自然界の捕食者から隠れ、生き延びることに役立っている。
だが、場合によっては、遺伝子の突然変異が問題を引き起こし、典型的な動物の体色に異常な変化が生じることがある。
この赤ちゃんキリンは、飼育下で確認されている中では、東京の上野動物園で生まれたキリンの2例目とされているが、現在のところ「世界で唯一の単色のアミメキリンの可能性」と専門家は述べているという。
[動画を見る]
Tennessee zoo welcomes rare spotless giraffe斑点のないキリンの赤ちゃんが誕生 7月31日、テネシー州ライムストーンのブライツ動物園で、茶色とオレンジ色の斑点を持つアミメキリンの母親から、斑点のないメスのキリンの赤ちゃんが誕生した。
[画像を見る]
専門家らは、この赤ちゃんキリンが、地球上で現存している唯一の斑点のないアミメキリンかもしれないと述べている。
[画像を見る]
同動物園の創設者トニー・ブライト園長によると、最後に模様のないキリンが記録されたのは、1972年に東京の上野動物園で生まれた「トシコ」だったという。キリンの斑点は自然界で2つの重要な役割を果たす 野生のアミメキリンは、アフリカ・ケニアに少数の個体群で生息していて、ソマリアとエチオピア南部では、限られた数が生息していると考えられている。
分布が細分化されているため、IUCN(国際自然保護連合)によって2018年に絶滅危惧種に指定されている。
[画像を見る]
pixabay
キリン保護財団によると、キリンのまだら模様の毛皮は、サバンナの植生に対して体をカモフラージュするのに役立つだけでなく、熱を逃がすシステムとしても機能するという。
斑点の下には大きな汗腺があり、その周りに独特の血管が配置されているため、斑点は熱を調節するのに役立っていると考えられている。
それぞれの模様はユニークで、子供のキリンは母親から受け継いでいるそうだ。
過去の研究報告では、キリンの模様のうち特定の要素は遺伝性であり、幼いキリンの生存率に影響している可能性があることが判明している。
突然変異で生まれた子供に模様や斑点がないとなると、野生で生き延びることは非常に困難となるが、飼育下で生まれた場合はその生存率にも変化があることだろう。
[動画を見る]
Spotless Giraffe Calfキリンの保護に注目が集まることを願う動物園 同動物園は、このユニークな赤ちゃんキリンがメディアの見出しを飾ることによって、キリンが野生で直面している課題に注目が集まることを期待していると述べている。
模様のないキリンの赤ちゃんが、国際的に報道されたことで、キリンの保護に切望されていた注目が集まりました。
野生の個体群は、静かに絶滅に向かっていて、わずか過去30年間で野生のキリンの個体数の40%が失われました。
ブライツ動物園は、アフリカでこれらの優しい巨人の保護に取り組んでいるSave Giraffes Nowのような価値ある団体に寄付するだけでなく、非常に成功した独自の繁殖プログラムを通じて、遺伝的多様性と種の存続にも貢献することで、キリンを救う戦いに積極的に参加しています。(園長)
[画像を見る]
元気に成長中の赤ちゃんキリンの名前は9月に発表予定 ブライツ動物園のスタッフによると、8月からは一般公開が始まっている赤ちゃんキリンは、現在母親キリンの育児の下で順調に育っていて、身長はすでに1.82メートルに達しているという。
赤ちゃんキリンの名前はまだ決まっていないが、ブライツ動物園はスワヒリ語から取ることに決めていると発表している。
[動画を見る]
名前については、同動物園のFacebookで投票を開始していて、現時点ではリストをこれら4つの選択肢に絞り込んでいるようだ。
1. キペキエ(Kipekee): 「ユニークな」を意味する投票は、動物園のFacebookから誰でも参加可能だ。締め切りは9月4日で、同日に名前が発表されることになるという。
2. フィリヤリ(Firayali):「珍しい」または「特別な」という意味
3. シャキリ(Shakiri):「最も美しい」を意味する
4. ジャメラ(Jamella):「偉大な美しさ」を意味する。
References:Tennessee zoo says it has welcomed a rare spotless giraffe/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
編集部おすすめ