
アメリカで、飼い主の知らぬ間に家を抜け出した犬が、近くにあるコンサート会場に侵入するという事案が発生した。
ちょうど会場では、世界的に人気の高いヘヴィメタルバンド、メタリカがコンサート中だった。犬は座席に行儀よく座って、数時間にわたり、メタリカを堪能していたようだ。
当初捨て犬と勘違いされ、施設に保護されたが、その後飼い主が判明し、無事家に帰っていったという。
家を抜け出した犬、コンサート会場へ 8月25日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡イングルウッドにあるスタジアム「SoFi Stadium」で行われていたメタリカのコンサートには、大勢のファンが集まったが、その中にちょっぴり変わった観客がいた。
スタジアムの隣の家で飼われているストームというメスの犬が、こっそりと家を抜け出して、メタリカのコンサートに参加していたのだ。
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捨て犬だと勘違いされた犬、動物施設に保護される 当初、観客席にいるストームを見た周りの観客は、捨て犬と思い、すぐに保護施設に連絡したという。
捨て犬との連絡を受けた動物救済保護施設の「アニマル・ホープ・アンド・ウェルネス財団」は、会場に来た誰かが、そのまま犬を放置して帰っていったと推測した。
まさか犬が自らヘヴィメタルバンドのコンサート会場に出向き、熱心に演奏を聴いているとは思いもよらなかったのだ。
そこで、里親を探すため、また警告を促すために、犬の写真を掲載し、Facebookにこのように投稿した。
シェパードと秋田犬(アメリカン・アキタ)のミックスらしいこの犬は、メタリカのコンサート会場に入り、何時間も座席に座っていたようです。
コンサート後、犬は地元の保護施設に連れて行きました。これから里親を探すつもりです。とても愛らしいかわいい犬です。
人がどう思おうと、ロックコンサートの会場に犬を連れて来るべきではありません。そこで犬を捨てるなんてありえません。音も大きく、犬はきっと怯えていたことでしょう。
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施設が投稿した画像には、記録的な瞬時完売となった公演の席にちゃっかりと座席に陣取っているストームの姿が捉えられている。
しかも、行儀よく席に座っていて怯えた様子は感じられない。前を向いているストームは、他の観客と同様メタリカの名曲を楽しんでいるように見える。保護されたストーム、飼い主と再会 ストームの飼い主、アリズベス・ウルタドさんはFacebookでシェアされた投稿を見て驚いた。
ウルタドさんは、ストームが家を抜け出したことにまったく気づかなかったという。
どうやらストームはメタリカの大ファンで、コンサートにこっそり出かけようと決めたようです。その後、施設に連絡し、ストームを連れ戻したウルタドさん。
SNSでストームが座席に座っているのを見て、家族と大笑いしました!
自身のFacebookでストームと寄り添う画像を投稿し、愛犬が無事に自宅に戻っていることを知らせた。
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メタリカも「X」でストームの1件をシェア 後日、メタリカは「X」にこのように投稿した。
You might have heard we had a four-legged fan join us for #M72LA! Despite reports to the contrary, our friend Storm snuck out of her home adjacent to @SoFiStadium and made her way to the gig all by herself.
— Metallica (@Metallica) August 31, 2023
After a full night taking in the show with her #MetallicaFamily, Storm… pic.twitter.com/d0wtFQ6q4w
#M72LA で4本足のファンが参加してくれた1件を、すでに聞いたかもしれません!ちなみに、現在アルバム「72 Seasons」のプロモーションのため、2年間のワールドツアー中のメタリカは、SoFi Stadiumでの公演が観客動員記録を破り、8万人を集めたと伝えられている。
#MetallicaFamily と一緒に、犬は一晩ショーを鑑賞した後、翌日無事に飼い主と再会しました。
「Barx Aterna」、「Master of Puppies」、「The Mailman That Never Comes」などのお気に入りの曲を聴いて、ストームは楽しい時間を過ごしてくれたようです。
でも、みなさんは#M72ワールドツアーに、ペットの犬を連れてこないようにしてください。
References:Dog leaves home, scores a seat at Metallica concert: ‘She is apparently a huge fan’ / written by Scarlet / edited by parumo
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