マニアックすぎる。砂浜にはまって動けなくなった車のカレンダー2024年版が販売開始
 1年を彩る特別なカレンダーとしてオーストラリア消防士カレンダーシリーズや猫ふぐりカレンダーなどアクが強めなデザインが話題になる中、アメリカ・ニュージャージー州の海辺の町で販売中の変わったカレンダーが注目を浴びている。

 現地で人気のカレンダー、その名も「Beached Cars of Brigantine(ブリガンティンのビーチにハマった車たち)」はかなりユニーク。


 パっと見は海を背景にした自動車のカレンダー。だがそこに写っている車はすべて、同州ブリガンティンの砂浜でスタックした車ばかり。

 かっこいい高級車で颯爽と波打ち際を走り抜けるつもりが、砂にタイヤが埋もれて立ち往生。ある意味教訓も得られたりなんかする、かなりマニアックなカレンダーなのである。

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Calendar celebrates cars stuck in sand at the Jersey shore砂浜でスタックする車が多発する町ブリガンティン このほど話題になっているのは、ニュージャージー州アトランティック郡のブリガンティン島(またはブリガンティン ビーチ島)の小さな町ブリガンティンで売っているユニークなカレンダーだ。

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  大西洋に面したブリガンティン島は、島といっても立派な橋でつながってるため、ブリガンティンのビーチを訪れる観光客はたいてい車でやってくる。

 だがそこで、かならずといっていいほど起こるのが、波打ち際を颯爽と走ろうとした車のスタックだ。

 実際、今年9月の半ばも熱帯暴風雨にもかかわらずブリガンティンの砂浜を運転して砂にはまったSUVが話題になったばかり。悪天候でもSUVならいけると思ったのか?

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好評のスタックした車の写真をカレンダーに つまり町では砂浜の走行にふさわしくない車に乗った、砂の怖さを知らないドライバーが軽い気持ちで走ってハマるケースがあるあるになっていた。

 そんな困った車からカレンダーをひらめいたのが、地元の釣り具店「RipTide Bait and Tackle」のオーナーのアンドリュー・グロスマン船長だ。

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 実はグロスマン船長は数年前から、スタックした車の写真をSNSに投稿していて、その人気ぶりからカレンダーを思いついたという。ビーチにハマった車の多くは観光客の高級車 その結果「Beached Cars of Brigantine(ブリガンティンのビーチにハマった車たち)」と命名されたカレンダーは大人気の商品に。


 ドライバーに柔らかい砂を走ることの危険性を面白く伝える珍しいカレンダーとして好評を博し、毎年のように完売している。

 なお、このカレンダーには月ごとに異なる車が登場する。つまり1年で砂にハマった車が12台も眺められる仕様だ。

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 そして見ているうちにわかるのが、砂にスタックしがちな車の傾向だ。

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image credit:RipTide Bait and Tackle/facebook

 砂浜向きじゃない車種なだけでなく、地元の人なら乗らないような高級車などが多く、やはり観光客がやらかしがちであることがなんとなく伝わってくる。1つ4480円。2024年版の予約受付中 そして現在4年目となった「Beached Cars of Brigantine 」は、地元の人々はもちろん、観光客の間でも大好評。

 今ではメディアに取り上げられるほどになり、アメリカの自動車マニア向け雑誌 Car and Driver でも、おすすめの贈り物と紹介されるほどの人気ぶり。

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 ちなみに2024年版はすでに予約受付中。価格は30ドル(約4480円)となっている。ただ残念ながら現在のところ発送はアメリカ国内のみとなってるもよう。

 なおその売上の一部は、困窮する地元住民の支援活動を行っている「Brigantine Neighbors in Need」というチャリティ団体に寄付されるそうだ。


 単に面白いだけで終わらない風変わりなカレンダー。砂浜のドライブのリアルや、運転への責任や海洋保全などさまざまなテーマの会話のきっかけにもなりそうだね。

References:thedrive / 6abc / facebook / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

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