
鳥が飛行機のジェットエンジンの空気吸入口に吸い込まれてエンジンが損傷を起こすバードストライクが発生すると、エンジン停止から最悪の場合は墜落といった大事故に繋がる可能性がありとても危険だ。
バードストライクによる損失は非常に大きく、それを避けるために空港や航空会社は様々な策を講じている。
イタリア・ベネチアの空港で滑走路にカモメの大群が押し寄せ、空港が閉鎖される事態が発生した。運航停止などの影響が及んだが、常駐しているハヤブサ部隊がカモメを撃退して見事カモメの群れを移動させることに成功したという。
ベネチアの空港にカモメの群れが襲来 ラグーンに隣接した滑走路を持つベネチア北部のマルコ・ポーロ空港は、イタリアで5番目に利用者が多く、ミラノ地区を除く北部では最大の空港となる。
13日の朝、同空港の滑走路にカモメの群れが襲来し、午前9時54分から10時45分の間、飛行機の欠航・遅延が発生した。
カモメは外で食事をしている人の食べ物を盗んだり、カフェのテラス席を急襲したり、散歩している人の手からサンドイッチを奪って止めようとする人の指を噛んだりする事例があり悪名高い。
[画像を見る]
pixabay
そのカモメたちが市内の空港を1時間にわたって閉鎖し、2時間の混乱を引き起こしたのだ。
空港の広報担当者によると、マルコ・ポーロ空港の計20便がトレヴィーゾ、ヴェローナ、トリエステ、ミラノなどの北イタリアにある他の空港に迂回を余儀なくされたという。空港に勤務するハヤブサ部隊がカモメを撃退 各航空会社の飛行機が別の空港に迂回する中、空港管理会社SAVEのスタッフはカモメ対策としてハヤブサ部隊の出動を命じた。
ベネチア空港に常駐しているハヤブサが鷹匠によって飛ばされると、200羽あまりの鳥を追い払ったのだ。
空港の発表によると「動物相にやさしい音響抑止装置」も使用したそうだ。
ハヤブサが無事にカモメを退散させる任務を完了すると、空港は午前11時20分に通常業務に戻ったそうだ。
ハヤブサぱいせん、かっこよす。
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photo by iStock
ハヤブサが常駐している空港は他にも ちなみにハヤブサが常駐している空港はベネチアだけではない。
カモメが飛ぶラグーンから22キロほど内陸に入ったトレヴィーゾ空港でもハヤブサが常駐している。
イタリア以外の国でも、バードストライク対策措置としてハヤブサや犬を常駐している国がある。こちらは映像が見つかった。メキシコの空港での様子だ。
[動画を見る]
Falcons protect bird strikes at airport in Mexico City飛行機の重大事故を引き起こす可能性のあるバードストライク 空港周辺の鳥の群れはエンジン故障や墜落の原因になる「バードストライク」を引き起こし、飛行機にとって危険だ。
1960年にボストンを離陸したイースタン航空375便と1988年にアディスアベバに着陸したエチオピア航空604便の死亡事故は、いずれもバードストライクが原因だった。
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pixabay
ヨーロッパの航空会社で最も安全性の高いライアンエアーでさえ、鳥との衝突を経験している。
2008年、フランクフルト発ローマ行きの便がローマ・チャンピーノ空港への接近時にムクドリの群れにぶつかった。
両エンジンが急停止した飛行機は無事着陸したものの、乗員2名と乗客8名が病院に搬送された。
運航を始めてまだ8か月しか経っていなかったボーイング737型機は、その結果お払い箱となったという。
だが、おそらく最も有名なバードストライク事故は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれたUSエアウェイズの1549便だろう。
チェズレイ・サレンバーガーさんが機長を務めた2009年のUSエアウェイズのニューヨーク・ラガーディア発シャーロット行きの便は、離陸直後にカナダガンの群れにぶつかりハドソン川への緊急着陸を余儀なくされたが、乗員・乗客全員が無事に生還した。
References:Seagulls close a Venice airport/ written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
バードストライクによる損失は非常に大きく、それを避けるために空港や航空会社は様々な策を講じている。
その重要な助っ人としてハヤブサ部隊がいる。
イタリア・ベネチアの空港で滑走路にカモメの大群が押し寄せ、空港が閉鎖される事態が発生した。運航停止などの影響が及んだが、常駐しているハヤブサ部隊がカモメを撃退して見事カモメの群れを移動させることに成功したという。
ベネチアの空港にカモメの群れが襲来 ラグーンに隣接した滑走路を持つベネチア北部のマルコ・ポーロ空港は、イタリアで5番目に利用者が多く、ミラノ地区を除く北部では最大の空港となる。
13日の朝、同空港の滑走路にカモメの群れが襲来し、午前9時54分から10時45分の間、飛行機の欠航・遅延が発生した。
カモメは外で食事をしている人の食べ物を盗んだり、カフェのテラス席を急襲したり、散歩している人の手からサンドイッチを奪って止めようとする人の指を噛んだりする事例があり悪名高い。
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そのカモメたちが市内の空港を1時間にわたって閉鎖し、2時間の混乱を引き起こしたのだ。
空港の広報担当者によると、マルコ・ポーロ空港の計20便がトレヴィーゾ、ヴェローナ、トリエステ、ミラノなどの北イタリアにある他の空港に迂回を余儀なくされたという。空港に勤務するハヤブサ部隊がカモメを撃退 各航空会社の飛行機が別の空港に迂回する中、空港管理会社SAVEのスタッフはカモメ対策としてハヤブサ部隊の出動を命じた。
ベネチア空港に常駐しているハヤブサが鷹匠によって飛ばされると、200羽あまりの鳥を追い払ったのだ。
空港の発表によると「動物相にやさしい音響抑止装置」も使用したそうだ。
ハヤブサが無事にカモメを退散させる任務を完了すると、空港は午前11時20分に通常業務に戻ったそうだ。
ハヤブサぱいせん、かっこよす。
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ハヤブサが常駐している空港は他にも ちなみにハヤブサが常駐している空港はベネチアだけではない。
カモメが飛ぶラグーンから22キロほど内陸に入ったトレヴィーゾ空港でもハヤブサが常駐している。
イタリア以外の国でも、バードストライク対策措置としてハヤブサや犬を常駐している国がある。こちらは映像が見つかった。メキシコの空港での様子だ。
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Falcons protect bird strikes at airport in Mexico City飛行機の重大事故を引き起こす可能性のあるバードストライク 空港周辺の鳥の群れはエンジン故障や墜落の原因になる「バードストライク」を引き起こし、飛行機にとって危険だ。
1960年にボストンを離陸したイースタン航空375便と1988年にアディスアベバに着陸したエチオピア航空604便の死亡事故は、いずれもバードストライクが原因だった。
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ヨーロッパの航空会社で最も安全性の高いライアンエアーでさえ、鳥との衝突を経験している。
2008年、フランクフルト発ローマ行きの便がローマ・チャンピーノ空港への接近時にムクドリの群れにぶつかった。
両エンジンが急停止した飛行機は無事着陸したものの、乗員2名と乗客8名が病院に搬送された。
運航を始めてまだ8か月しか経っていなかったボーイング737型機は、その結果お払い箱となったという。
だが、おそらく最も有名なバードストライク事故は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれたUSエアウェイズの1549便だろう。
チェズレイ・サレンバーガーさんが機長を務めた2009年のUSエアウェイズのニューヨーク・ラガーディア発シャーロット行きの便は、離陸直後にカナダガンの群れにぶつかりハドソン川への緊急着陸を余儀なくされたが、乗員・乗客全員が無事に生還した。
References:Seagulls close a Venice airport/ written by Scarlet / edited by parumo
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