「熱いぞ!熱いぞ!」ヨウムが火事から家族を救う
 夜はいつもおとなしく声を出すこともないペットのヨウムのベイビーだがこの日だけは違っていた「熱いぞ!熱いぞ!」と繰り返し大声で鳴き続けたのだ。

 ベイビーの鳴き声で目を覚ました夫妻が家の中を調べたところ、食器洗い機が発火しているのを発見し地元の消防隊に通報。


 火はすぐに消し止められ大事にはいたらなかった。ペットのベイビーが火事から家族を守ってくれたのだ。

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Ce perroquet sauve ses proprietaires d'un debut d'incendie en les reveillant深夜に「熱いぞ!」と鳴き始めたペットのヨウム 11月5日、フランス、ブルターニュ地方の閑静な町ランニリスで、普段なら夜は静かな6歳のヨウム「ベイビー」が異例の行動を起こした。

 「熱い、ああ熱い!熱いぞ!(‘Ouh c’est chaud, olala c’est chaud, c’est chaud)」と繰り返し鳴き、「コホッ、コホッ」と咳のような音を出した。

 就寝中だった飼い主のジルさんとヴィルジニーさんは、ベイビーの鳴き声で目を覚ました。何かが起きているかもしれないと、二人は寝室を出て確認しに行った。

 すると何かが燃えるようなにおいに気が付いた。台所に行ってみると、食洗器が発火しているのを発見。すぐに電源を切り、消防隊に通報した。

 駆け付けた消防隊は迅速に対処し、火は消し止められ事なきを得た。

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家族を火事の危機から救う 消防隊は、ヨウムが早く気が付いたおかげで夫婦の命が救われたと述べた。

 「ベイビーが私たちを起こしてくれなければ、このまま煙に巻かれて窒息していたかもしれない」と夫婦は語っている。


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 ヴィルジニーはフランス・ブルーのインタビューにこう答えた
彼は「ここで何かが起きている、何とかしなきゃ」と感じたのね。そして私たちに知らせてくれたの。

煙で空気良くないことを咳で示し、火で熱が発生していることを「熱い」という表現で必死に伝えようとしたんだわ。
 ご存じの通り、ヨウムは知能が高い。全てのヨウムが話すわけではないが、話せるヨウムは、言葉の意味を理解し、適切なときにその言葉を模倣することができるという。

 野生では群れで暮らす彼らは、このコミュニケーション能力を利用して情報を共有しているのだそうだ。

 ヨウムの中には地域の方言を学び、バイリンガルのように複数の言語を理解した上で話すことさえできるそうだ。

written by parumo

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