
クルミってどことなく”ふぐり”に似ている。それが関係しているのかどうかはわからないが、 クルミやアーモンドなどのナッツ類を1日に2握り食べると、男性の生殖能力がアップするという研究結果が報告された。
オーストラリア、モナシュ大学の研究チームが、過去に行われた関連研究をレビューしたところ、男性が1日60gくらいのナッツを食べると、精子が元気になることが判明したという。
いつもの食事にナッツを追加するだけで、男性の生殖能力を改善できると考えられるため、不妊で悩んでいる夫婦は試してみる価値があるかもしれない。
1日60gのナッツで精子が元気に 子供が欲しい夫婦にとって、不妊は大きな悩みやストレスの種になる。それゆえに不妊症を改善できる食事や生活習慣などの研究はますます盛んになっている。
今回モナシュ大学のチームが行なった研究では、合計875人(男性646人、女性229人)が参加した4本の関連研究がレビューされた。
レビューされた研究のうち2本は参加者から集めたデータを分析した観察研究で、もう2本は実験(ランダム化比較試験)を行なってナッツの効果を確かめたものだった。
そうした実験は、同じような年齢層(18~35歳)の健康な男性223人に、12~14週の間クルミ・アーモンド・ヘーゼルナッツなどを決められた量食べてもらうというもの。
その結果、1日にナッツを2握り(60g)以上食べると、精子が元気でよく動くようになり、また形態的にも改善されることがわかった(なお精子の濃度に改善はなかったとのこと)。
この結果は、運動といったナッツ以外の要因が考慮されている。
また実験期間中、参加者たちはナッツを食べた以外は、普段と同じような食事をしていた。しかもそうした食事は必ずしも健康的ではない洋食だったそうだ。
つまり、精子を元気にするには、普段の生活はそのままに、ただナッツを食べるだけでいいということだ。
「普段の食事にナッツを加えるだけで、特に食生活を変えなくても、プラスの効果があったわけです」と、本研究の主執筆者バーバラ・カルドーソ氏はプレスリリースで説明する。
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photo by iStock
ナッツに含まれる栄養分が活力を与えてくれる ナッツが男性を元気にしてくれるのは、オメガ3脂肪酸・食物繊維・ビタミン・ミネラル・ポリフェノールといった栄養素がたっぷり含まれているからだと考えられる。
そのため、今回レビューされた研究ではあらかじめ決められたナッツしか食べられなかったが、ほかの種類のナッツでも効果はあるだろうと考えられるそうだ。
なおナッツはカロリーが高く、食べ過ぎると太るというイメージもあるが、それも心配無用であるようだ。
というのも、ナッツ(くるみ)はむしろダイエットにいいという研究もあるからだ。
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ただし生かローストしたナッツにしよう ただしナッツの調理法には要注意だ。
毎日食べるなら生か、ローストしただけのものにしよう。砂糖や塩で味付けしたものは、糖尿や高血圧など、さまざまな病気につながることもあるので気をつけたい。
また今回の研究では、実験を通じてナッツが女性の生殖能力に与える影響を調べたものは見つからなかったそう。
References:Nuts may enhance fertility for men: study - Monash University / Eating at least two handfuls of nuts a day may improve male fertility / written by hiroching / edited by / parumo
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オーストラリア、モナシュ大学の研究チームが、過去に行われた関連研究をレビューしたところ、男性が1日60gくらいのナッツを食べると、精子が元気になることが判明したという。
いつもの食事にナッツを追加するだけで、男性の生殖能力を改善できると考えられるため、不妊で悩んでいる夫婦は試してみる価値があるかもしれない。
1日60gのナッツで精子が元気に 子供が欲しい夫婦にとって、不妊は大きな悩みやストレスの種になる。それゆえに不妊症を改善できる食事や生活習慣などの研究はますます盛んになっている。
今回モナシュ大学のチームが行なった研究では、合計875人(男性646人、女性229人)が参加した4本の関連研究がレビューされた。
レビューされた研究のうち2本は参加者から集めたデータを分析した観察研究で、もう2本は実験(ランダム化比較試験)を行なってナッツの効果を確かめたものだった。
そうした実験は、同じような年齢層(18~35歳)の健康な男性223人に、12~14週の間クルミ・アーモンド・ヘーゼルナッツなどを決められた量食べてもらうというもの。
その結果、1日にナッツを2握り(60g)以上食べると、精子が元気でよく動くようになり、また形態的にも改善されることがわかった(なお精子の濃度に改善はなかったとのこと)。
この結果は、運動といったナッツ以外の要因が考慮されている。
また実験期間中、参加者たちはナッツを食べた以外は、普段と同じような食事をしていた。しかもそうした食事は必ずしも健康的ではない洋食だったそうだ。
つまり、精子を元気にするには、普段の生活はそのままに、ただナッツを食べるだけでいいということだ。
「普段の食事にナッツを加えるだけで、特に食生活を変えなくても、プラスの効果があったわけです」と、本研究の主執筆者バーバラ・カルドーソ氏はプレスリリースで説明する。
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ナッツに含まれる栄養分が活力を与えてくれる ナッツが男性を元気にしてくれるのは、オメガ3脂肪酸・食物繊維・ビタミン・ミネラル・ポリフェノールといった栄養素がたっぷり含まれているからだと考えられる。
そのため、今回レビューされた研究ではあらかじめ決められたナッツしか食べられなかったが、ほかの種類のナッツでも効果はあるだろうと考えられるそうだ。
なおナッツはカロリーが高く、食べ過ぎると太るというイメージもあるが、それも心配無用であるようだ。
というのも、ナッツ(くるみ)はむしろダイエットにいいという研究もあるからだ。
ナッツは太ると思われがちですが、これまでの研究によるなら、毎日1~2握りほど食べる人は、食べない人よりも痩せているケースが多いことがわかっています(モナシュ大学のニコール・ケロー氏)
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ただし生かローストしたナッツにしよう ただしナッツの調理法には要注意だ。
毎日食べるなら生か、ローストしただけのものにしよう。砂糖や塩で味付けしたものは、糖尿や高血圧など、さまざまな病気につながることもあるので気をつけたい。
また今回の研究では、実験を通じてナッツが女性の生殖能力に与える影響を調べたものは見つからなかったそう。
今回は判明したことは、子供を望む人たちに耳寄りなものですが、ナッツが女性の不妊に与える効果も調べる必要がありますこの研究は、『Advances in Nutrition』(2023年11月17日付)に掲載された。
今回の結果をより確かなものにするために、さらに多くの男性と女性を対象にした研究を提唱したいですね(カルドーソ氏)
References:Nuts may enhance fertility for men: study - Monash University / Eating at least two handfuls of nuts a day may improve male fertility / written by hiroching / edited by / parumo
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