「誰がボスなのかわかってないようだな」ボーダーコリーに頭突きで挑んだ羊、逆にノックアウトされてしまう
 犬界きっての賢さを誇るボーダーコリーは天職である牧羊の仕事を淡々とこなしている。だが羊の中には、反抗的な態度をとるタイプも存在するようだ。


 羊の群れの小屋にやってきたボーダーコリーのグレイを見かけた1匹のオスの羊は「お前のいうことなんか聞くかよ」とばかりにグレイに頭突きをくらわせた。

 一瞬たじろぎ後退したグレイだが、ここでひるんだら羊の群れをまとめることはできない。グレイは羊の前にやってきて、今度は彼が羊に頭突きをくらわせたのだ。

ボーダーコリーに羊が頭突き スコットランドの牧場での出来事だ。SNSに投稿された動画は、ボーダーコリーのグレイ(5歳、オス)が羊の小屋に入っていくところから始まる。

 すると手前にいたオスの羊が、「なんだこいつ偉そうにこっちにきやがって」とばかりにグレイを見つめると、いきなり頭突きをしかけてきた。

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 一瞬ひるみ、後退したグレイだったがここで引き下がったりはしない。なにしろグレイは大勢の羊たちを取り仕切るボスなのだ。

 体勢を立て直したグレイは、羊にされたのと同じように羊に頭突きをくらわせた。これが強烈だったようで、羊はひっくり返ってしまった。

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 「これで誰がボスなのかわかったろ、さあ、列にもどれ」と視線を送るグレイ。牧羊犬としての威厳を守ったグレイ。


 こうして牧場の羊たちの秩序は守られていくのであった。
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 投稿主のエマさんによると、グレイはここで生まれ、小さな時からずっとこの牧場で牧羊犬としての使命を全うしているのだそうだ。

 まるでチンピラに絡まれた主人公みたいな展開だが、頭突きには頭突きで返し、その威力で羊を服従させるあたり、ボーダーコリー先輩、かっこいいじゃないか。牧羊犬として世界で最も活躍しているボーダーコリー ボーダーコリーはイギリス原産の牧羊犬種で、「ボーダー」の名前は、原産地がイングランドとスコットランド、イングランドとウェールズの国境(ボーダー)地域であることが由来となっている。

 その起源は8世紀後半から11世紀にさかのぼり、スカンジナビアバイキングたちが、イギリスへ持ち込んだトナカイ用の牧畜犬が、ボーダー・コリーのルーツになったと言われている。

 ボーダーコリーが牧羊犬として最適な犬種である理由は、彼らが持つ卓越した知能、優れた自制心、問題解決能力にある。

 ヘルシンキ大学の研究によると、ボーダーコリーは特に自制心と臨機応変な状況判断能力に優れ、これが羊を効果的に管理する上で重要な役割を果たしているという。

 ブリティッシュコロンビア大学の研究によると全犬種で最も知能が高いとされており、その知能と訓練をよく覚えてくれることが高く評価されている。

written by parumo

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