クリスマスツリーは大量の仲間たちを連れてやってきました(※カマキリ大量出演中)
 クリスマスがまた近付いてきた。この時期欧米では本物のクリスマスツリー(モミや杉の木)が店頭に並び、購入する人も多い。


 だが、購入時には要注意だ。枝と枝の間をよく見てからにしないと、招かれざる客を家に呼ぶことになる。

 TikTokユーザーが、数年前に経験したクリスマスツリーにまつわる出来事をシェアしたところ、大反響を呼んだ。

 枝に生みつけられていたカマキリの卵から大量のカマキリが孵化したのだ。

クリスマスツリーから大量のカマキリが孵化 アメリカ・オハイオ州に住むTikTokユーザーのアンドレア・カワードさんは、2018年に一家に起こった出来事をシェアした。

 クリスマス用に購入した本物の木から、大量のカマキリが孵化したという。

 カワードさん一家は最初に木を家の中に持ち込んだとき、昆虫の卵らしきものをひとつ発見した。

 そこでそれがくっついている枝だけを切って外に出した。ところが木の別の場所にも卵があり、それに気付かなかった。

 約2週間半後、カワードさん一家は木から大量のカマキリの赤ちゃんが出てくる光景を目撃した。

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image credit:andeekitty/TikTok

少なくとも数百匹はいたと思います。夫が掃除機をかけて吸い込もうとしましたが、床一面にカマキリが散らばっていました。


あの時、木から何百ものカマキリが孵化したと思います。
 カマキリの1回の産卵数は種類によって異なるが、1つの卵鞘(らんしょう)で100~400個程度だ。この木に卵鞘がいくつあったのかはわからないが、とにかく大量にカマキリの子供たちが「メリークリスマス」を告げにやってきたのだ。

 カワードさんは、「本物の木のクリスマスツリーには気をつけて」と注意喚起を促している。
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いろんな植物に卵を産むカマキリ カマキリは多くの種の植物に卵を産む昆虫として知られている。なので、本物のクリスマスツリーにカマキリの卵嚢があるのは、珍しいことではない。

 また、暖かな家の中は卵が孵化するのに最適な場所でもある。それがある日大量に孵化したのだから、昆虫恐怖症の人なら失神レベルだ。

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image credit:andeekitty/TikTok

 大きな反響を呼んだこの動画では、多くの人が「本物のツリーを買うのを躊躇する」というコメントを寄せた。

 知らずに卵付きのツリーを家に持ち込んで家がカオスになることを防ぐためにも、ツリーを室内に持ち込む前に点検する必要があるだろう。

 カマキリだけでなく、青虫の一種とされるコナガなどの卵塊は、木を揺すったりして取り除くか、卵嚢が付着している枝を切り落として外に置くことが勧められている。

 なお、化学スプレーは引火性があるので避けるべきだ。
本物と人工のツリーの両方を飾る家は11% ちなみに、米国クリスマスツリー協会(ACTA)とニールセン・リサーチ社が約3万世帯を対象にツリーの好みについての調査を実施したところ、今年のクリスマスシーズンには約2160万本の本物のツリーと、1290万本の人工ツリーがアメリカの家庭で購入されるという。

 ツリー購入にかける費用もなかなかだが、注目すべき点はアメリカでは本物のクリスマスツリーと人工のクリスマスツリーの両方を飾る予定の家庭が、11%もあることだ。

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pixabay
 やはりクリスマスは特別な行事なので、両方を買って別の部屋に飾るという家庭があるからだ。

 本物は日にちが経過すると、葉がハラハラと落ちてくるため床が少々散らかってしまうが、なんといっても香りがとてもいい。

 とはいえ、招かれざる大量の昆虫は歓迎されない。

 この件はカワード一家にとって、今後は二度と本物のクリスマスツリーに近づかない誓いを立てるのに十分だったようで、「翌年はフェイクのツリーを買いました」ということだ。

References:Warning as Woman's Real Christmas Tree Hatched 'a Million Friends'/ written by Scarlet / edited by parumo

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