
image credit:starwashchile/Instagram
『蒸気船ウィリー』に登場する初代版ミッキーマウスの著作権が切れ、様々なホラー作品が登場して大波乱を起こしている中、チリ・サンティアゴ郊外の小さな洗車場が、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって訴訟を起こされた。
この洗車場では『スター・ウォーズ』をテーマにしていて、その名も「スター・ウォッシュ」だ。
ここではチューバッカやボバ・フェット、ダース・ベイダーなどのコスプレをしたスタッフが洗車サービスを行っているが、ディズニー側は「うちのフランチャイズを連想させる可能性があり誤解を生みかねない」と主張している。
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Lucasfilm sues Chilean 'Star Wars'-themed car washスター・ウォーズのキャラたちが出迎えてくれる洗車場が訴えられる 顧客を喜ばせるためのちょっとした工夫のつもりが、訴訟を提起される羽目になったのが、チリのサンティアゴにある洗車場「スター・ウォッシュ」だ。
ここでは、チューバッカがフロントガラスを拭いたり、ボバ・フェットとキャシアン・アンドーがホースを振り回したり、ダース・ベイダーがフォースを使って洗車用の車を召集したりする光景がみられる。[画像を見る] この店ではごく普通の洗車方法を取り入れているが、スターウォーズのコスプレが人気となってスター・ウォッシュのInstagramアカウントは、2万6千人以上のフォロワーを抱えている。
オーナーのマティアス・ジャラさんによると、チリの特許当局にスター・ウォッシュという名前を登録しようとしたところ、2012年にディズニーが40億ドル(約5800億円)で買収した『スター・ウォーズ』の制作会社であるルーカスフィルムが訴訟を起こしたという。
同社は、「スター・ウォッシュ」という名称が「スター・ウォーズ」という名に似すぎていて、顧客に同フランチャイズを連想させる可能性があると主張したというのだ。
他にも「1977年以来、スター・ウォーズは世界的な現象となっただけに、この洗車場のようなことが起こるのは時間の問題だろう」と言う声もあがっている。[画像を見る] 損失続きのディズニーは回復を宣言 また、ディズニーが興行的に悲惨な1年を過ごした後、少なくとも10億ドルの損失を出したことから、スター・ウォッシュの方が会社経営状態が良好じゃないかと皮肉る者もいるようだ。
事実、ディズニー+は、2023年の第4四半期にも3億8700万ドル(約560億円)の損失を出していて、テーマパークは料金の高騰で来場者が減り続けているそうだ。
11月の決算説明会では、ディズニーのCEO(最高経営責任者)であるボブ・アイガー氏は、ディズニーを復活させるために今後は量より質を重視し、より高水準の番組や映画を発表していくと語っている。
References:Disney is facing backlash for suing small car wash in Chile / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
『蒸気船ウィリー』に登場する初代版ミッキーマウスの著作権が切れ、様々なホラー作品が登場して大波乱を起こしている中、チリ・サンティアゴ郊外の小さな洗車場が、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって訴訟を起こされた。
この洗車場では『スター・ウォーズ』をテーマにしていて、その名も「スター・ウォッシュ」だ。
ここではチューバッカやボバ・フェット、ダース・ベイダーなどのコスプレをしたスタッフが洗車サービスを行っているが、ディズニー側は「うちのフランチャイズを連想させる可能性があり誤解を生みかねない」と主張している。
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Lucasfilm sues Chilean 'Star Wars'-themed car washスター・ウォーズのキャラたちが出迎えてくれる洗車場が訴えられる 顧客を喜ばせるためのちょっとした工夫のつもりが、訴訟を提起される羽目になったのが、チリのサンティアゴにある洗車場「スター・ウォッシュ」だ。
ここでは、チューバッカがフロントガラスを拭いたり、ボバ・フェットとキャシアン・アンドーがホースを振り回したり、ダース・ベイダーがフォースを使って洗車用の車を召集したりする光景がみられる。[画像を見る] この店ではごく普通の洗車方法を取り入れているが、スターウォーズのコスプレが人気となってスター・ウォッシュのInstagramアカウントは、2万6千人以上のフォロワーを抱えている。
オーナーのマティアス・ジャラさんによると、チリの特許当局にスター・ウォッシュという名前を登録しようとしたところ、2012年にディズニーが40億ドル(約5800億円)で買収した『スター・ウォーズ』の制作会社であるルーカスフィルムが訴訟を起こしたという。
同社は、「スター・ウォッシュ」という名称が「スター・ウォーズ」という名に似すぎていて、顧客に同フランチャイズを連想させる可能性があると主張したというのだ。
スター・ウォッシュという名前は誤解を生みやすく、映画やヘルメットやフィギュアを買うつもりで来る人を混乱させる可能性があると言われました。ジャラさんは、同社はキャラクターのコスプレをした係員には何の問題もないと主張し、アメリカのあるテーマパークを訪れた後にこの名前を思いついたのは自分の娘だと語った。[画像を見る] 現在、ジャラさんはディズニーと闘う覚悟だ。
でも、そんなことないですよ。スター・ウォッシュという名前の洗車場は、素晴らしい洗車という意味です。
私たちは映画を作ったり、彼らの製品を売ったり、そんなことはしていません。
2つの名前は十分に異なります。自分の洗車場はルーカスフィルムの著作権を侵害してません。ディズニーに反論中のスター・ウォッシュ ジャラさんは最近、ダース・ベイダーが洗車場を訪れるビデオを投稿しキャプションを添えてビジネスへの支持を高めようとしている。
紛争に悩まされる銀河系で、壮絶な法廷闘争が勃発する。[画像を見る] 先月も、この洗車場はペドロ・パスカルのモノマネ芸人を雇い、地元のショッピングモールでディズニーとの闘いへの意識を高めた。
この戦争の震源地で、ささやかな家族経営の「スター・ウォッシュ」は、堂々たるルーカスフィルム帝国との対決に巻き込まれている。
私たちは強く立ち向かいます。
もちろん、この訴訟は私たちに影響を及ぼしています。私たちは中小企業で、予算を組んでいなかったことにまでいろいろ費用を費やさなければならない状況になっています。ディズニーの合法的な最新事業のニュースが広まるにつれ、SNSでは「数十億ドル規模のディズニーが南米の小さな洗車場を狙っている」と、多くの人が非難した。
他にも「1977年以来、スター・ウォーズは世界的な現象となっただけに、この洗車場のようなことが起こるのは時間の問題だろう」と言う声もあがっている。[画像を見る] 損失続きのディズニーは回復を宣言 また、ディズニーが興行的に悲惨な1年を過ごした後、少なくとも10億ドルの損失を出したことから、スター・ウォッシュの方が会社経営状態が良好じゃないかと皮肉る者もいるようだ。
事実、ディズニー+は、2023年の第4四半期にも3億8700万ドル(約560億円)の損失を出していて、テーマパークは料金の高騰で来場者が減り続けているそうだ。
11月の決算説明会では、ディズニーのCEO(最高経営責任者)であるボブ・アイガー氏は、ディズニーを復活させるために今後は量より質を重視し、より高水準の番組や映画を発表していくと語っている。
私を含め、全員がそのために腕まくりをしている。我々は、絶対に素晴らしい資産と語るべき素晴らしい物語を持っている。損失の穴埋めを小さな洗車場への訴訟で勝ち取ったと嫌味を言われないためにも、今後のディズニーの作品には期待したいものだ。
References:Disney is facing backlash for suing small car wash in Chile / written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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