
ユニコーンは、神話に登場する額に角を持つ馬の形をしたイマジナルな聖獣だが、水中には、イッカク以外にも角のようなものを持つ深海魚が存在したようだ。
中国の暗闇に包まれた水中洞窟で、頭に角を持つ、ほぼ盲目で色素のない新種の魚が発見された。
水中洞窟で発見されたユニコーン魚 中国貴州省南西部の標高2,276mのところにある完全な暗闇の水中洞窟でユニコーンのような形状をした魚が発見された。研究者らは思いもよらぬ発見に驚いたという。
このこの新種の魚は、コイ目コイ科の淡水魚「Sinocyclocheilus(シノサイクロチェイラス)」属で、中国の広西チワン族自治、貴州省、雲南省の固有種だ。1936年に初めて記載された。
その多くは光の届かない洞窟内に生息し、鱗の欠如、色素の欠如、目が退化するなど、洞窟魚特有の進化を遂げている。
洞窟で行われた魚の多様性調査中に32個体が採集され、そのうち15個体が全く新しい種であることが判明した。
この新種は、形態学的比較と系統発生解析を用いて既知の種と慎重に比較された。
新種の名前は「Sinocyclocheilus longicornus (シノサイクロチェイラス・ロンギコルヌス)」と名付けられた。ラテン語の「longus」(長い)と「cornu」(角)から来ている。
[画像を見る]
研究者たちはこの魚の角の秘密を解明しようとしている / image credit:Xu. C. et al, 2023 Zookeys (CC BY 4.0)角の目的は未だ謎に包まれる これまで、シノサイクロチェイラス属は76種だったが、今回の発見で77種となった。
新種は、未分岐の角のような構造を額に持っているが、その理由はまだ解明されていない。
同属のいくつかの種は角のような構造を持たず、これらはより光がある水域で生活していることから、角は新種の生息環境に関連していると研究者は推測している。環境条件の比較が新たな発見をもたらすか シノサイクロチェイラス・ロンギコルヌスは体長10.5cmから14.6cmで、鱗に色素がなく、幽霊のような白っぽい外観をしている。
発見された洞窟は幅が約1.8m、深さは1m未満である。研究チームは、同属の他の種との環境条件を比較することで、角の目的を明らかに使用としている。
この『ZooKeys』に掲載された。
References:New Fish Species Has Mysterious Horn-Like Structure on the Back of Its Head | Sci.News / Thought Unicorns Don't Exist? Turns Out They Live In A Chinese Cave | IFLScience / written by parumo
追記:(2024/02/20)本文を一部訂正して再送します。
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中国の暗闇に包まれた水中洞窟で、頭に角を持つ、ほぼ盲目で色素のない新種の魚が発見された。
まるで神話の生物が実在したかのようなクリーチャー感が漂っている。
水中洞窟で発見されたユニコーン魚 中国貴州省南西部の標高2,276mのところにある完全な暗闇の水中洞窟でユニコーンのような形状をした魚が発見された。研究者らは思いもよらぬ発見に驚いたという。
このこの新種の魚は、コイ目コイ科の淡水魚「Sinocyclocheilus(シノサイクロチェイラス)」属で、中国の広西チワン族自治、貴州省、雲南省の固有種だ。1936年に初めて記載された。
その多くは光の届かない洞窟内に生息し、鱗の欠如、色素の欠如、目が退化するなど、洞窟魚特有の進化を遂げている。
洞窟で行われた魚の多様性調査中に32個体が採集され、そのうち15個体が全く新しい種であることが判明した。
この新種は、形態学的比較と系統発生解析を用いて既知の種と慎重に比較された。
新種の名前は「Sinocyclocheilus longicornus (シノサイクロチェイラス・ロンギコルヌス)」と名付けられた。ラテン語の「longus」(長い)と「cornu」(角)から来ている。
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研究者たちはこの魚の角の秘密を解明しようとしている / image credit:Xu. C. et al, 2023 Zookeys (CC BY 4.0)角の目的は未だ謎に包まれる これまで、シノサイクロチェイラス属は76種だったが、今回の発見で77種となった。
新種は、未分岐の角のような構造を額に持っているが、その理由はまだ解明されていない。
同属のいくつかの種は角のような構造を持たず、これらはより光がある水域で生活していることから、角は新種の生息環境に関連していると研究者は推測している。環境条件の比較が新たな発見をもたらすか シノサイクロチェイラス・ロンギコルヌスは体長10.5cmから14.6cmで、鱗に色素がなく、幽霊のような白っぽい外観をしている。
発見された洞窟は幅が約1.8m、深さは1m未満である。研究チームは、同属の他の種との環境条件を比較することで、角の目的を明らかに使用としている。
この『ZooKeys』に掲載された。
References:New Fish Species Has Mysterious Horn-Like Structure on the Back of Its Head | Sci.News / Thought Unicorns Don't Exist? Turns Out They Live In A Chinese Cave | IFLScience / written by parumo
追記:(2024/02/20)本文を一部訂正して再送します。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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