栃木県警のパトカーがイギリスの警察に押収されるだと?いったい何がおきているのか?
image credit:Northants_RPT/X

 えぇぇ~、日本の栃木県警のパトカーがなんでまたイギリスに?しかも地元の警察に押収されただと?いったい何が起きているというのだ。

 実はこれ、本物のパトカーではない。

 イギリスのノーサンプトンシャー州で先週、日本のパトカーそっくりに塗装されたホンダのS2000が走行中、後部ライトが点滅していたため、地元警察に止められた。

 その後車は押収されることとなるのだが、その理由は栃木県警のパトカーそっくりに塗装されていたからではない。では詳しく見ていこう。

イギリスで日本のパトカーそっくりの車が停止命令 イギリス・ノーサンプトンシャー州で11日、地元警察のバイクパトロール部隊が日本の栃木県警のパトカーそっくりのスポーツカーを呼び止めた。

 ノーサンプトンシャー州警察のX(旧Twitter)投稿によると、この車両は近隣のベッドフォードシャー州にあるカーレース場へ向かう途中だったが、後部の赤いライトが点滅していることに気づいたバイクパトロール隊が停止させたとのこと。

[画像を見る]

image credit:Northants_RPT/X

 そのレース場、サンタ・ポッド・レースウェイとは、日本車やオートバイが集まる自動車のパフォーマンスショー「 JapShow」で有名なんだそうだ。

2023年のJapShowの様子

[動画を見る]

Jap Show 2023 - Car Show with Drag & Drift保険が切れていたため栃木県警風パトカーは押収される この車の車種はホンダのS2000で、見ての通り日本のパトカー風に塗装されてあるだけでなく、POLICEや栃木県警察の文字まであった。

 パトロール部隊はレギュレーションに則りその車に保険証の提示を求めた。イギリスでは車を運転する際、自動車保険の加入が必須で、保険なしで運転するのは交通法違反となる。

 その結果、保険の契約期間が先月で切れていたことが判明したため、車は押収されることになってしまった。 見慣れない日本のパトカーに警察もくぎ付け? ちなみにS2000は、1999年から 2009年までホンダが生産・販売していたスポーツカーで、そのパワーとスタイリッシュなデザインは、世界中の自動車好きに愛されている。

 だが、今回注目を浴びたのは、その性能より見た目であったことはいうまでもない。ていうか現地のパトロール隊のバイクも黄色のボディに青のライトとかそうとうに派手だけども。

[画像を見る]

image credit:Northants_RPT/X

 発見したおまわりさんが日本語を読めたかどうかは定かでないが、よりにもよって同業のPOLICEの看板を掲げた異国の車両に目を光らせるのも当然だろう。

 投稿画像をよく見れば屋根に識別表示をつけるぐらい凝ってるが、リアウィンドウには目立つ緑の押収のステッカーがきっちり貼られている。もし保険が期限内なら、警察の対応はどうなったのだろう?

 残念というコメントからして、予定通りレース場に到着し、ショーを沸かせるパフォーマンスを披露できたんだろうか。「まさかの日本のパトカー」「保険なしじゃ仕方ない」の声 さて今回の特殊事案にネットユーザーからはすかさずこんなコメントが。
・日本のパトカーがイギリスで見つかるとはね

・この車、かなりリアルだと思う。間違える人がいたらどうするんだ?

・ガチで映画のワンシーンかと

・ホンダS2000はすごくいい車だけど、こんなに目立つ塗装はちょっと…

・車好きの凝った愛情表現だと思うけど。何か違法なことでもしてたの?

・イギリスの警察はよく見つけたな。日本のパトカーなんて初見じゃないか?

・オークションに出せばかなりの値がつくかも

・日本のパトカーってクールだな。でも保険なしじゃ仕方ないな
一般には罰金に保険加入証明で返却となる流れ なお押収された車がどうなったかは今のところ不明だ。

 イギリスでは一般に、保険未加入(期限切れも含む)で車両が押収されたら運転手が罰金を支払ったのち、保険に加入した証明を提出すると、車両は返却されるという。

 しかし外装がパトカーを装っている点からも、同様の流れになるどうかはちょっとわからない。その後の報道を待つ必要がありそうだ。

References:bbc / northantstelegraph / dailymail / Northants_RPT/Xなど /written by D/ edited by parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ