
現地では「象をも咬み殺す」と言われるキングコブラが、インドの民家の敷地内に侵入したと通報を受けた野生生物保護局が、コブラを捕獲し、野生に返すまでを記録した動画が話題となっている。
カルナータカ州の小さな村で、巨大なコブラが道路を横断するのを地域住民が目撃した。
巨大なキングコブラが住宅地に出没 2024年7月上旬、インド南西部カルナータカ州アグンベの村の住民が、道路を横切るキングコブラを目撃した。
コブラはそのまま民家の敷地内に侵入し木の上にとどまっていた。
[画像を見る]
この家の所有者はすぐさま野生動物保護局とアグンベ雨林研究所(ARRS)に通報。職員たちによるキングコブラの捕獲劇が始まった。
まず職員たちは布製の筒状になっている袋を壁沿いの地面にセットする。その後職員の1人が長い棒のようなものを持ち、注意深く慎重に、木の上にいるコブラを捕獲することに成功。
[画像を見る]
コブラはそのまま筒の中へ誘導され、袋の中に入れられた。体重を計った後、職員らは袋をもって民家から離れた自然の多い場所へと移動し、コブラは野生へとかえされた。コブラの大きさは3.6mほどだったという。
[画像を見る]
この動画はアグンベ雨林研究所(ARRS)のアジェイ・ギリさんがInstagramに投稿したもので、彼は定期的にヘビの救助ビデオを共有している。[画像を見る] 巨大なキングコブラ コブラというだけでも恐ろしいが、キングコブラはキングが名前につくだけあって、その大きさも3~4mほど(中には5mを超えるものも)と大きく、最大限に鎌首(頭)をあげると、大人の胸元に迫る高さに達する。
強力な神経毒と細胞毒を持っているが、毒自体は他のコブラ科よりも強くはない。だがキングコブラは体が大きい分、一咬みで注入する毒の量が200mg以上と、他のコブラよりも圧倒的に多いため、噛まれると非常に危険である。
現地では「象をも咬み殺す」と言われるほどだが、基本的には非常に警戒心が強く、人間を避ける傾向にあるという。
主にヘビを捕食するが、特に他のコブラ類を好んで食べる。
地上に巣を作り、一度に20~40個の卵を産みむ。キングコブラは数少ない卵を守るヘビの一種で、メスは孵化するまで巣を守るという。
そんな最強ともいえるキングコブラだが、生息地の破壊、違法な取引などで生息数が減少しており、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「脆弱種(Vulnerable)」に指定される絶滅危惧種だ。
そのため、保護活動や生息地の保全が急務であるとされており、地域によっては特別な法律によって保護されている。
Written by parumo
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カルナータカ州の小さな村で、巨大なコブラが道路を横断するのを地域住民が目撃した。
そのコブラはスルスルと、地元の民家の庭にある木の上に登り、身を潜めていたのだ。
巨大なキングコブラが住宅地に出没 2024年7月上旬、インド南西部カルナータカ州アグンベの村の住民が、道路を横切るキングコブラを目撃した。
コブラはそのまま民家の敷地内に侵入し木の上にとどまっていた。
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この家の所有者はすぐさま野生動物保護局とアグンベ雨林研究所(ARRS)に通報。職員たちによるキングコブラの捕獲劇が始まった。
まず職員たちは布製の筒状になっている袋を壁沿いの地面にセットする。その後職員の1人が長い棒のようなものを持ち、注意深く慎重に、木の上にいるコブラを捕獲することに成功。
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コブラはそのまま筒の中へ誘導され、袋の中に入れられた。体重を計った後、職員らは袋をもって民家から離れた自然の多い場所へと移動し、コブラは野生へとかえされた。コブラの大きさは3.6mほどだったという。
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この動画はアグンベ雨林研究所(ARRS)のアジェイ・ギリさんがInstagramに投稿したもので、彼は定期的にヘビの救助ビデオを共有している。[画像を見る] 巨大なキングコブラ コブラというだけでも恐ろしいが、キングコブラはキングが名前につくだけあって、その大きさも3~4mほど(中には5mを超えるものも)と大きく、最大限に鎌首(頭)をあげると、大人の胸元に迫る高さに達する。
強力な神経毒と細胞毒を持っているが、毒自体は他のコブラ科よりも強くはない。だがキングコブラは体が大きい分、一咬みで注入する毒の量が200mg以上と、他のコブラよりも圧倒的に多いため、噛まれると非常に危険である。
現地では「象をも咬み殺す」と言われるほどだが、基本的には非常に警戒心が強く、人間を避ける傾向にあるという。
主にヘビを捕食するが、特に他のコブラ類を好んで食べる。
地上に巣を作り、一度に20~40個の卵を産みむ。キングコブラは数少ない卵を守るヘビの一種で、メスは孵化するまで巣を守るという。
そんな最強ともいえるキングコブラだが、生息地の破壊、違法な取引などで生息数が減少しており、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「脆弱種(Vulnerable)」に指定される絶滅危惧種だ。
そのため、保護活動や生息地の保全が急務であるとされており、地域によっては特別な法律によって保護されている。
Written by parumo
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