自動運転のロボタクシーが深夜、混雑した駐車場でクラクションを鳴らし合い騒音問題が発生
 アメリカ、カリフォルニア州では、自動運転車によるロボタクシーが全面解禁となったが、思わぬ問題が発生しているそうだ。

 サンフランシスコの専用駐車場で混雑が発生。深夜から明け方にかけ、混乱したロボタクシーがお互いにクラクションを鳴らしあい、近隣住民が大迷惑しているそうだ。

 最初は、車同士がクラクションを鳴らし合っているのが面白かったと語っていた住民もいたが、さすがに数週間も安眠妨害が続くと、笑い事ではなくなってきたという。

深夜から早朝、ロボタクシー同士がクラクションの鳴らし合い SNSで拡散された映像では、早朝4時ごろの駐車場の様子が映し出されている。

 専用駐車場で行列を作っているのは、アルファベット傘下の自動運転車開発企業「ウェイモ」のロボタクシーたちだ。

 これから駐車しようとする車と出ようとする車が入り乱れ、ライトがチカチカするわ、ぷーぷークラクションが鳴り響くわのてんやわんやだが、それでいて機械らしい秩序めいたものも感じられて、奇妙な大渋滞シーンとなっている。 昼夜のクラクションに住民が辟易 こんな状況が数週間続いているのだから、近隣の住民はたまらないだろう。

 昼夜を問わずクラクションを鳴らすロボタクシーのせいで、朝4時に何度も目が覚めたという住民男性は、こう語っている。
最初は面白いと思っていたんだ。車同士がクラクションを鳴らしあっているのが。でも今はちっとも面白くないね(Los Angeles Times)
 また別の男性はこう語る。
ここ2週間で夜中に起こされた回数は、過去20年間に起こされた回数を超えているよ(ABC7 News)


[動画を見る]

When it’s 4am but the waymos are getting aggressive in the parking lotウェイモはこの問題に対応中 ウェイモは、Googleの親会社アルファベット傘下の自動運転車開発企業だ。

 過去15年間にわたり自動運転技術を牽引してきた同社だが、先月ついにサンフランシスコでロボタクシーサービスを本格始動。

 それまでウェイティングリストに登録された人しか利用できなかったサービスが、誰でも気軽に利用できるようようになった。

 ロボタクシーが専用の駐車場に集結するようになったのは、その直後のことであるそう。

 道路上では優れたドライバーかもしれない”彼ら”だが、駐車スキルにはまだ改善の余地が大いに残されているようだ。

 ウェイモは、Los Angels Times誌に対し、「駐車場内で車両が一時的にクラクションを鳴らすことは認識しています」と述べている。

 同社は現在、この問題の解決に取り組んでいるそうだ。

 これまでも、ロボタクシーはどうしてそうなる的な失敗を犯してきた。簡単に防げるはずの渋滞を引き起こしたり、反対車線を走ったりすることもあったという。  こうした欠点はいずれ解消されるだろうが、そうなる前にロボタクシー嫌いが増えてしまったら元も子もない。

 現実にアメリカでは、反ロボット主義の群衆によるロボタクシー襲撃事件が起きているのだから、笑い事ではない。

 近い将来、日本にも自動運転車によるロボタクシーが導入される前に、これらの問題を解決してほしいものだ。

References:Confused Robotaxis Gather in Droves to Honk at Each Other All Night / Waymo cars honk at each other throughout the night, disturbing San Francisco neighbors - ABC7 San Francisco / written by hiroching / edited by / parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ