注文した荷物だと思って開けたら、中から人間の腕と指が出てきた件

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 アメリカのケンタッキー州に住む女性が受け取った荷物の中に、なんと「氷に包まれた人間の腕と指」が入っていたとして物議をかもしている。

 ハロウィンを控えた時期に起こっただけに、当初は「悪い冗談では?」と疑われてしまったこの事案。

 結局誤配という結論になったようだが、届いた荷物を開けたら人体の一部が出て来るなんて、一生のトラウマになってもおかしくない出来事じゃないだろうか。

家に届いた荷物を開けたら「人間の腕と指」が入っていた!

 2025年10月29日の夜8時ごろ、ケンタッキー州ホプキンスビルに住む女性の元へ、荷物が2つ届いた。

 注文していた医薬品が届いたと思った女性がそのうちの一つを開けたところ、氷に包まれた人間の両腕と、指が4本入っていたという。

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 女性は驚いて保安官事務所に通報。さらにそこから、ホプキンスビルのあるクリスチャン郡の検視官事務所に連絡が入った。

 ハロウィンの直前ということもあって、当初事務所のスタッフは、保安官の話が本当か半信半疑だったという。

 この件を担当したスコット・ダニエル検視官は、通報を受けた時の心境を次のように語っている。

一年のこの時期なら、誰だってブラックジョークを言うでしょうよ。でも事実だったわけですが

 ダニエル検視官はすぐに現場に向かった。問題の箱の中にあったのは氷詰めにされた人間の腕2本と指4本だった。

 これらは医療トレーニング用に手配された人体の一部であることが確認された。

 犯罪性は見当たらず、単なる配送の取り違えとみられている。検視官はとりあえず女性から箱を回収して、検視局の遺体安置所に保管することにした。

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医療トレーニング施設に送られるはずの荷物が誤配?

 本来この「荷物」は、医療トレーニング施設に届けられる予定だったという。だがナッシュビル空港を経由する過程で、女性が待っていた医療用品の荷物と取り違えが起き、一般家庭に配達されてしまったらしいのだ。

 輸送には航空会社、運送会社、配送業者の3社が関わっており、どの段階で誤りが生じたかは明確になっていない。

今回3社案には3つの組織が関与しており、まさに最悪の事態が重なったのです。各々がミスを犯した可能性があります

 また、ダニエル検視官は、箱の包装には中に人体の一部が入っていることを示す表示などは何もなかったという。

荷物がナッシュビル空港に届いたとき、本来は人体の部位を引き取るはずの配送業者が彼女の薬を回収し、薬を引き取るはずの業者が人体の部位を回収してしまいました。単純に入れ替わってしまったんです

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日本ではあり得ない?ラベルの貼り間違え

 日本では発送する時に宛名ラベルを貼るのが普通なので、配送の途中でラベルが入れ替わってしまうという事態を想像するのが難しいかもしれない。

 実はアメリカでは今回のような医療用の荷物の宛先は、住所・氏名といった宛名書きではなく、コードで管理されているんだそうだ。

 荷物を預かった運送会社と、荷物を運んだ航空会社、そしてその先のラストマイルを請け負った配送業者はそれぞれ別のシステムで荷物の配送を行っている。

 今回の事態は、おそらくだがナッシュビル空港で業者が荷物を引き取る際、この2つの荷物の外見が似ていたか何かの理由で、ラベルを貼り間違えてしまった可能性があるという。

 ちなみに日本では、人体やその一部の取り扱いは研究機関などの厳重な管理下で行われており、搬送も所定の体制で行われるそうだ。

 そのため、個人宅にこうした誤配が起こる可能性は極めて低いようなので、とりあえず安心していいと思う。

 荷物の誤解はままあることだとは言え、開けて見たら人体の一部…つまり遺体の一部だよね…が入っていたりしたら、卒倒してもおかしくないし、当分の間トラウマになってしまいそうだ。

 そもそもそんな「荷物」がこんな風に送られていることは一般に知られておらず、今回のニュースで知って驚いた人も多かったようだ。また、自分も経験した!という驚くべき経験談を語る人も。

  • こんな話はたまに出てくる。人体の一部って、人々が思ってるほどきちんと追跡されてない。で、何も変わらないんだ
  • 実は俺も一度あった。90年代、玄関のポーチに「ある部位」だけが届いたんだ。家に運び入れて、80歳の母が紅茶を飲んでるそばで開けたんだ。そりゃ母は2週間トラウマになったさ。俺は落ち着いてもう一度蓋をして、郵便局まで運んで「差出人に返送」ラベルを貼った。同じ日、別の町から来た男が必死にチャイムを鳴らしたんで玄関に出たら、「ちょっとした問題が…」って説明されたよ。そいつが荷物を見つけたかどうかは知らんけど
  • いや、こんなことが起きたらイヤだよ、勘弁してくれよ
  • 想像もできない。この女性が気の毒だ
  • ええと、ハッピーハロウィン…かな

 ダニエル検視官は、この「荷物」を受け取った際の女性の様子にいついて、次のように語っている。

彼女が荷物を受け取ったのは、ハロウィンの2日前でした。彼女は何かのイタズラか、ハロウィンの飾りが間違った家に届いたと思ったようです。私が現場に着いた時、彼女は特に動揺している様子はありませんでした

 そして翌日、もう一度検視官が女性に電話をかけて様子を尋ねたところ、彼女が待っていた医薬品は、1日遅れで無事に届いていたそうだ。

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