『ほしじいたけ ほしばあたけ まぼろしのいずみ』(著・石川 基子)

表紙絵の、笠が丸くて肉厚の「どんこ」がほしばあたけ、笠のひらいた「こうしん」がほしじいたけです。この特異なキャラクターは、作者の石川基子さんが落書き帳に描いた干し椎茸の絵の横に「干ししいたけ」の文字を書いたとき、なぜだか3文字目に濁点を打ったことから生まれました。

講談社絵本新人賞受賞時、選考委員の大島妙子先生からは「お話のくだらなさ(褒め言葉です)に対して、絵の濃ゆさがハンパない」と評され、これを受け石川さんも「くだらなさこそが道標(みちしるべ)」と胆に銘じているそうです。

今回刊行する6作目は、くだらなさはもちろん、お約束の変身もさらに度を超すサービスっぷり。ファンにはうれしいゲストきのこがいくつも登場し、その描写の確かさは国立科学博物館のきのこ博士・保坂健太郎氏からもお墨付きのシリーズです。きのこ好きな方も、そうでない方も、ぜひ一度、このきのこたちをご賞味ください。

──幼児図書編集チーム J.O


*****

■レビュワー

◎担当編集者

幼児図書編集チーム


*****

■本の紹介

◎ほしじいたけ ほしばあたけ まぼろしのいずみ

ほしじいたけとほしばあたけが、迷子のきのこを送り届けたところは、まぼろしのきのこ「ハナビラタケ」がすむ山でした。大歓迎されたふたりは、すすめられるままに神秘の泉の水を飲むと……。個性ゆたかに描かれたきのこたちの魅力が満点の、ユーモアたっぷり驚きいっぱいの楽しいお話。
人気絵本「ほしじいたけ ほしばあたけ」のシリーズ第6弾。


  • - 主書名:『ほしじいたけ ほしばあたけ まぼろしのいずみ』
  • - 著・石川 基子
  • - ISBN:9784065354933
  • - この本の詳細ページ:https://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784065354933
編集部おすすめ