農林水産省では、生産者の環境負荷低減の取組が消費者に伝わるよう、「見える化」(ラベル愛称:みえるらべる)を推進しています。
このたび、みえるらべるの等級表示の算定を自動で行うことができる農林水産省の「環境負荷低減の見える化システム」が、株式会社クボタの営農支援システム「Kubota Smart Agri System(KSAS)」(ケーサス)と連携しました(※)。
農林水産省では、今後とも営農管理アプリ等との連携拡大を図り、生産者の「みえるらべる」取得の利便性向上を目指してまいります。
ぜひ「見える化」の取組をご検討ください。
(※)当該連携は一部の品目に限られており、現時点では米のみが対象となっています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202508123481-O1-46Hn1pPn】
1.「環境負荷低減の見える化システム」について
環境負荷低減の見える化システム(以下「見える化システム」という。)は、農産物の生産段階における温室効果ガスの排出量と吸収量を算定し、等級と登録番号を自動で付与するものです。農林水産省が令和7年3月に開発し、営農管理アプリ等を通して算定者の方にお使いいただけるよう、令和7年6月から農業データ連携基盤(WAGRI)のAPIとして提供しています。
見える化システムは、農林水産省の「農産物の環境負荷低減に関する評価・表示ガイドライン」に則り、「農産物の温室効果ガス簡易算定シート」を基に設計されています。営農管理アプリ等を見える化システムと連携することで、営農管理アプリ側で独自に算定ロジックを構築・搭載することなく、生産者の栽培情報を用いて、温室効果ガスの排出・吸収量と、地域の慣行栽培と比較した削減貢献率を算定することが可能です。さらに、「見える化」の等級ラベル表示のために必要な算定結果の農林水産省への報告も、見える化システムを通じて行うことができます。
2.見える化システムの特色
見える化システムに接続した営農管理アプリ等を利用する生産者等が、見える化システムを通じて農林水産省への報告を行う場合、従来の簡易算定シート(Excel)の記入及び農林水産省へのメール報告が不要となり(注1)、「みえるらべる」の使用に必要な登録番号の取得等の手続に要する時間の短縮や、算定シートを記入する負担の軽減など、利便性の向上が期待されます(注2)。
(注1)ただし、見える化システムを通じて登録番号を取得した後に、農林水産省から事実確認や再算定のご連絡を行う場合があります。
(注2)見える化システムを使用せず、従来の簡易算定シート(Excel)による報告も引き続き可能です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202508123481-O3-HsJCOR16】
3.見える化システムとKSASとの連携について
株式会社クボタの「KSAS」は、農地情報や作業履歴、収穫実績、農業機械の稼働情報をパソコンやスマートフォン等を使って記録・管理・閲覧でき、データを活用した農業の実現をサポートする営農支援システムです。
このたび、「KSAS」が見える化システムとAPI連携し、米(温室効果ガス削減貢献のみ)を対象とした新機能「みえるらべる取得」が追加されました。
KSASをご利用の方で、環境負荷低減の「見える化」に取り組みたい方はぜひご利用ください。
株式会社クボタプレスリリース(外部リンク):
https://www.kubota.co.jp/news/2025/management-20250730.html
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202508123481-O2-392DoI3b】
4.営農管理アプリ事業者の皆様へ
見える化システムとのAPI連携を希望する営農管理アプリ事業者をお待ちしております。
見える化システムについては次のウェブサイトをご確認ください。
環境負荷低減の見える化システム:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mierukasystem.html
環境負荷低減の取組の「見える化」とはhttps://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/being_sustainable/mieruka/mieruka.html
添付資料
プレスリリース 環境負荷低減の「みえるらべる」の取得手続が楽になります!(PDF : 876KB)