「西陣」に比べると残念ながら影が薄い「東陣(ひがしじん)」をもっと知ってもらいたいと、上京区の住民が「東陣プロジェクト実行委員会」を結成し、PRの為の説明版を設置しています。その説明板を訪ねる散策に行ってきましたので、その様子をご報告いたします。
「東陣」ゆかりの場所に説明版を設置
「西陣」は室町時代の応仁の乱で西軍の大将・山名宗全が陣を置いた場所が地名として残ったものです。では東軍の大将・細川勝元が陣を置いた場所は「東陣」として地名が残っているのかというと、残念ながらそうはなりませんでした。
その為、「西陣」に対して残念ながら影が薄くなってしまった「東陣」ですが、「東陣」にも歴史やロマンがいっぱいです。
そんな「東陣」の魅力を知ってもらおうと上京区の地域住民が「東陣プロジェクト実行委員会」を結成し、PRの為の説明板を設置しています。



「小川なかよし広場」で説明版を発見



西軍に対する東軍も、この場所に集結をしたのかもしれませんね。
「上京区税務署」でも説明版を発見


「真如堂(真正極楽寺)」はこの地にゆかりの深い寺院で、「真如堂縁起絵巻」では本堂の建具や建材が略奪される暴虐・混乱の様子が描かれています。


こうして自然と説明板を目にすることで、「東陣」への意識が高まりそうです。
「東陣」は、北は上御霊通、南は一条通、西は小川通、そして東は上御霊神社、相国寺の辺りにまでがゆかりの地です。
他にもたくさんの「東陣の痕跡」が見られますので、説明板を探しつつ、地域を散策してみてはいかがでしょうか?
アクセス
<小川児童公園>〒602-0052 京都府京都市上京区上小川町107-1
<小川なかよし広場>
〒602-0942 京都府京都市上京区
<上京税務署>
〒602-0926 京都府京都市上京区一条西洞院東入元真如堂358