おおきに~豆はなどす☆今回は下京区西大路七条にある京料理店。めくるめく秋の味覚に伝統と革新を盛り込んだ『新しい和食』。
そして驚愕コスパで支持される満足度の高さ。
伝統と革新を兼ね備えた驚きの京懐石
下京区西七条。最近JR梅小路京都西駅誕生に伴い、再開発目覚ましいエリアにもほど近い場所。古くからの中央卸売市場の風情と新しいお店や建物が混在するような、そんな場所でもあり。その、西大路通り沿い。昼間なら暖簾や照明がないので素通りするような、そんな隠れ家的京料理のお店。

創業20年近いお店だそうですが、この界隈では有名で定評のあるお店。ここ出身の方が独立開業されたお店も評判だったり。そんな経緯もあり、前から気になっていました。今回は電話で予約して。


食事中、一時的に保管するためのもの。


日本酒は京都のお酒を中心に、滋賀、兵庫、新潟のものも。ヒレ酒やすっぽん酒など燗酒もあり。


で、今回はおまかせ料理12000円(税サ別)コースを予約の段階で注文。おまかせ料理は10000~18000円(税サ別)と幅があります。コースの中には熟成但馬牛が焼物で出てくるものもあり。

まずは先附。別名『いも名月』とも言われることから、器の下には里芋の葉をしき、筋子、伊勢エビ、 雲丹、汲み上げ湯葉、トマト上清ジュレ、胡瓜と紅芯大根のお漬物、落花生、穂紫蘇。
この小さな器の中にこんだけのアイテムが入っています(笑)最初から盛りだくさん。

玉子豆腐をお月さまに見立てて。

まだ国産があまり潤沢に出回っていないのと、外国産でも香り高い良質なものもあるということで、今回はメキシコ産。いい歯触りと、香りは特にそん色なく美味しくいただけました。あと、濃厚すっぽん出汁と、玉子豆腐に混ぜ込まれた、すっぽんの皮や肉の食感も面白く。


低温調理で加熱し、柔らかさをキープした明石蛸にさっきの戻鰹のたたき。福井産からしと南高梅ベースの大根おろしやミョウガ、花穂紫蘇も添えらえて。
燻製がよく効き、梅おろしでさっぱりと。蛸が柔らかかった!

滋賀、純米吟醸 うすにごり杣の天狗。天秤搾りのうっすらにごった生原酒。

この状態で、しばし待ってください~とご主人。



いろんな味がミックスされた鱧のお造り。皮目も意識しつつ、面白い食感。

けっこうチャーミングなご主人です。

鯖寿司と先ほどのマグロ握り。なんともうっとりの二大巨頭的お寿司。






名月に見立てた最中。
最中の名前の由来も、また月から来てます。詳しく知りたい方はこれを参照のこと →https://kyotopi.jp/articles/KrPlw






鹿児島産鰻を開かず筒状で炭火焼した白焼き。肝と煮凝り、実山椒が添えられ、鰻に乗せて。


なんでも、ご主人の御実家は鰻屋さんだったとかで、そういう意味もあって組み込まれた料理なんですかね。美味しかった!

焚合
土鍋の中央に北海道・仙鳳趾(せんぽうし)産の衣薄めのカキフライ、九条ネギ摺り流し、白ずいき、自家製からすみ、ふり柚子。からすみが効いてました。

和風冷製担々麺。ご主人が山椒の香り付いた水を器周囲に注ぐ。




ご飯はおかわり可能、ということで、2杯いただきました(笑)



全てが驚きの連続。一体、食材何種類投入したんだ?そして、どれも豪華な食材づくし。客を楽しませる斬新な演出と自由度、でもそこは京料理の歳時に沿った料理構成。まさしく、伝統と革新の『新しい和食』。そして何よりご主人の客を喜ばせたい、満足させたい!というパッション感じる料理の数々に大満足。いや~コスパいいと思います。フツーこんな値段ではできないかと。
秋こそ多彩に食材がそろい、和食が美味しい季節。けっこう穴場的お店。オススメです!
ヨ~イヤサ~♪
詳細情報
名称:いはら田場所:京都市下京区西七条比輪田町26
電話番号:075₋314₋8899
営業時間:17:30~23:00
定休日:日曜日
公式サイト:https://www.iharada.jp/
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