CSRとは、地球環境問題についての研究を行うアメリカ・ミネソタ大学のInstitute on the Environmentと、鉄道機関車の発展のためバイオ燃料の研究・開発を行う非営利組織Sustainable Rail International(以後SRI)による合同グループである。
CSRは、蒸気機関車のスピードの世界記録(130マイル/時)に挑戦することで、その最新テクノロジーのテストを行う予定だ。
CSRがつくろうとしている機関車は、バイオコールによって駆動する。バイオコールとは、石炭にセルロース性のバイオマスを混合してつくるバイオ燃料だ。バイオコールは石炭と同程度のエネルギー密度を持つが、石炭とは違ってカーボンニュートラル、つまり、灰や煙、ガスの排出が非常に少ないのである。
事前調査によると、CSRのテスト機関車は、今日に存在するどのディーゼル電気機関車と比べても、メンテナンスや燃料のコストも低く、走行パフォーマンスも優れているとのこと。
バイオコールを効果的に燃焼させる能力を持ち、地球環境に悪影響を与えないだけでなく、このCSRの最新の蒸気機関車は非常に大きな馬力とスピードまで兼ね備えているのである。
次の計画は、今後12ヶ月間以内にその蒸気機関車をミネアポリスへ移送させることだ。移送が済んだら、いよいよCSRはその蒸気機関車に必要な最新のテクノロジーを組み込んでいくこととなる。