今年TVアニメの放送から25周年を迎えた、渡辺信一郎監督によるオリジナルアニメ『COWBOY BEBOP』(以下、『ビバップ』)。宇宙開拓が進んだ近未来を舞台に、カウボーイ(賞金稼ぎ)を稼業とする主人公のスパイクと相棒のジェットたち“ビバップ号”一行を描いた本作において、ビバップばりの熱気とクールジャズさながらのスタイリッシュさを音楽の面から演出したのが、菅野よう子が手がけた楽曲の数々だ。


それらの音楽を収録したサントラとマキシシングル全7タイトルがアナログ盤ボックスとしてリイシュー、さらに菅野が新たに再編集した新規アナログ盤3タイトルが12月13日に同時リリースされることを記念して、リスアニ!では短期集中特集を展開。その第2弾として、『ビバップ』を放送当時から愛してやまない3人のリスアニ!ライター陣、澄川龍一・冨田明宏・前田 久による座談会をお届けする。『ビバップ』の音楽が今も色褪せることなく金字塔になっている理由とは?

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

アニメ史を語るうえで欠かせない革新的な作品『COWBOY BEBOP』
――皆さんは『COWBOY BEBOP』(以下、『ビバップ』)にリアルタイムで触れた世代ですが、放送当時はどんな印象を受けましたか?

澄川龍一 テレビ東京で放送されたのが1998年4月だから、自分は大学生か。とにかく「こんなにも大人っぽくて面白いアニメがあるんだ!」と驚いた記憶があって。『ビバップ』は90年代のアニメ史的にもエポックな作品だったと思うんだけど、そのあたりは前田さんのご意見を聞いてみたい。

前田 久 色んな角度からアニメ史における重要性を語れるタイトルだけど、その後のアニメに与えた影響の大きさで言うと、やっぱり作画レベルの飛躍的な向上が大きいでしょうね。
もちろん『ビバップ』の前に、95年から96年にかけて『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズがオンエア、そして劇場版の『Air/まごころを、君に』が97年に上映されて、いずれも爆発的な人気を博していた流れがあったわけだし、正確にはその少し前から、OVA並の内容をTVシリーズとしてオンエアする方法論の作品が出てくるようになってはいました。『ビバップ』を制作したのも、OVA作品の『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』(1991年)を作ったサンライズ第2スタジオ、後に独立してボンズになる超絶アニメーターが勢ぞろいしたスタジオで、その流れにあるものではあるんだけど、もう一段階上に押し上げた感があった……みたいな話を聞きますね。で、それがしかも、当時主流のラブコメやロボットアニメとは違う切り口のSF作品であったのも大きい。当時は“SF版『ルパン三世』”なんてよく言われていましたが、大人のハードボイルドな雰囲気で、しかも“男と女の関係性”や“男同士の嫉妬心”が物語の軸になっている。

澄川 うんうん。

前田 僕がライターとして仕事を始めた2000年代半ばの頃、当時のアニメの現場にいたプロデューサーの方がお酒の席で、『ビバップ』の衝撃を語る場に何度も出くわしたんですよ。
TVシリーズで、これだけの映像美で、こんなテイストの企画を作っていいんだ……という衝撃がアニメ業界にあった、と。「自分は『ビバップ』みたいな、アニメファン以外の視聴者にも届くような渋いものを作りたいんだ」と語るプロデューサーが当時はたくさんいました。中には実際に作っていた人もいましたね。だから業界的には、一時期、ある意味では『エヴァ』以上のインパクトがあったように感じています。

冨田明宏 あと、当時としては珍しく、あまりタイムラグなくアメリカでも放送されていたのも大きいと思う。2001年にはカートゥーンネットワークで配信されていたという話なので。
で、私も当時は子供ではなく高校生3年生になっていたわけだけど、その感覚で言っても、ハードボイルドでお洒落なアニメという強烈な印象がありましたね。地上波の夕方帯に放送されたアニメなのに、暴力や性描写に関してもちゃんと表現されていたし、個人的には『ルパン三世』よりも硬派に見えていたかも。

澄川 しかもテレビ東京で放送されたのは、本来2クールの予定を1クールに編集したエピソードがつぎはぎのバージョンだったので、その突き放したような感じにも大人の作品を感じたんですよね。「あれ?これは一人暮らしの大学生がWOWOWを契約しなくてはいけないのか?」って(笑)。結局実家暮らしの同級生にビデオを録ってもらったと思うんだけど。いずれにせよ当時20代に近づいていた我々の世代としては、“大人になっても観られるアニメ”という感覚があった。


前田 同時代に『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年)や大友克洋さんの『MEMORIES』(1995年)もありましたけど、それとはまた違う大人っぽさがありましたよね。思弁的で重厚なのではなく、軽妙洒脱な方の“大人”感といいますか。

澄川 そうそう。SF設定自体も巧妙だけどどこかシニカルさを感じさせるものだし、その世界観を突き詰めるというよりも、ユーモアが多分に入っていて。突然『トラック野郎』みたいなのが出てきたりするし。

冨田 ナベシン(渡辺信一郎)監督の好きなもののオマージュが色々入っていることが感じられましたよね。
当時は“オタク向けのアニメ”とは別に“サブカルとしてのアニメ”というものがあったと思うんですけど、その入り口にあった作品の1つだったんじゃないかな。サブタイトルにローリング・ストーンズとかエアロスミス、ボブ・ディランの曲名とか、あと古い映画とかジャズのスタンダードナンバーが引用されていたり、ある程度は観る側の知識や教養も試されるというか。「この作品を観ている俺、イケてるでしょ?」と思えちゃう感じというかね(笑)。サブカル青年にはぶっ刺さりまくりましたよ。

澄川 わかるわー(笑)。アニメを知らない人にプレゼンテーションしやすいアニメという感覚はあった気がする。
とにかくかっこいいのひと言に尽きるっていう。

前田 ちなみにお二人は、このとき、菅野よう子さんに対してどんな認識でしたか?僕は中学生の頃、『マクロスプラス』の劇場版(1995年公開の『マクロスプラス MOVIE EDITION』)を観に行って、そこでナベシンさんと菅野さんの名前を脳裏に刻み込まれて。だから『ビバップ』に対しては始まる前から「すごいものがきそう!」という予感を持っていたんだけど。

冨田 私、『マクロスプラス』は後追いだったんですよ。菅野さんに関しては、当時、坂本真綾さんの音楽プロデューサーとしての印象が強くて。今までの声優楽曲とは明らかに違うタイプの曲を作る方、という認識の延長にある感じだったので、『ビバップ』で「こういう音楽もやる人なんだ!」という驚きがありました。

澄川 そう、俺も同じ。坂本さんが主題歌(「約束はいらない」)を歌っていた『天空のエスカフローネ』(1996年)が名前を意識するきっかけだった。『ビバップ』の当時、菅野さんはすでに『マクロスプラス』『MEMORIES』『エスカフローネ』の音楽を手がけていて、同時期に『ブレンパワード』(1998年)もあって、その後に『∀ガンダム』(1999年)があるので、イケイケの時期でもあったんですよね。

冨田 でも、アニメ音楽史や菅野さんのワークスの中でも、『ビバップ』の音楽はちょっと特殊なんですよね。これは菅野さんから直接聞いたお話ですけど、ナベシンさんから作品の内容を聞いたときに「すごく地味で売れなさそうな作品だと思ったから、音楽で盛り上げなくちゃと思って、たくさん曲を書いた」みたいなことをおっしゃっていて(笑)。菅野さんの心配は杞憂に終わったわけだけどね。しかも今のTVシリーズでは考えられない予算をかけて、採算度外視でとてつもなくエッジ―な音楽を作り上げている。あらゆる意味で破格ですよね。



菅野よう子のグルーヴが詰まったOPテーマ「Tank!」が世界に与えた衝撃と影響
――作品の特徴として、スタイリッシュさやサブカル的な要素というワードが出てきましたが、その方向性に寄与しているのが菅野さんの音楽という側面もあると思います。皆さんは当時、『ビバップ』の音楽をどのように受け止めましたか?

冨田 ファーストインプレッションはやはり、OPテーマの「Tank!」のかっこよさですよね。当時、洋楽ロック漬けだった高校生ながらに「これはすごい!」と思いましたから。オープニングのムービーも含めて、お洒落すぎて衝撃的でしたよね。生々しいサウンドと、当時としてもレトロな感じの映像のタッチ。インストであれだけ胸ぐらを掴まれてぶっ飛ばされたアニメのOPテーマは、生まれて初めてでした。

前田 わかるなあ。

冨田 そういう話を昔、菅野さんにしたら、菅野さんは中高生の頃に吹奏楽部でブラスバンドをやっていたけど、当時やっていた楽曲がすごくつまらなくて、「何でこんなにつまらない曲を演奏しなくてはいけないんだろう?」という怨念をあの1曲で晴らした、みたいなことを言っていて(笑)。ブラスバンドの本来のかっこよさを伝えたかったっていう。あと、菅野さんは“ジャズ嫌い”という話がよく誤解されて伝わっていますが、あれは今でいう“切り取り”や揚げ足取りであって、菅野さんは別にジャズが嫌いなわけではないし、ジャズもファンクもブルースも、いわゆるブラックミュージックとされるものがかなり好きなんですね。

――というのは?

冨田 菅野さんが話していたのは、モダンジャズのソロ回しで演奏していない人が手持ち無沙汰になるのは退屈そうで好きじゃないということで、そこに陶酔なり倒錯なり何らかの意味があるものは好きという話をしていて。菅野さんは大学時代にブラックミュージックのグルーヴの源泉を知りたくて、アメリカの西海岸から東海岸まで極貧横断旅行したくらいなんですよ。グレイハウンドバスに乗ってニューオーリンズまで一人旅をしたことを考えると、いかに菅野さんのジャズやブルース、ファンクといったブラックミュージックやブラスミュージックに対する愛情が深いかがわかるし、それは「Tank!」を聴けば一発で伝わるわけで。あの1曲で世界中をノックアウトしたことも、『ビバップ』という作品の重大な事件だと思います。

澄川 プラスして、この「Tank!」という楽曲自体、ジャズという切り取り方だけでは括れないキメラ感があって、どちらかと言うと“菅野よう子の音楽”という部分が強いと思うんですよね。そこが面白くもあり奥深いところでもあって。その意味では、この曲をアニメのオープニングとして1分30秒でまとめたことがデカいですよね。その短い時間の中でしっかりと展開を効かせて、アウトロまでかっこいい曲ってなかなかないと思うので。

前田 これは今日の本題からはズレるんだけど、『ビバップ』が放送された1998年の4月クールには、「H.T」がOPテーマだった『TRIGUN』(1998年)も放送されていたんですよね。あの頃のアニメファンは同じクールでインストのOPテーマを2連発で聴いてぶっ飛んだっていう(笑)。

冨田 しかも今堀さん(『TRIGUN』の劇伴および「H.T」を手がけたギタリストの今堀恒雄)は『ビバップ』のサントラにも参加しているし。

前田 そうそう、人脈的にも繋がっていて。でも、お洒落なインストのOPテーマの流れって、ぶっちゃけ、その後が続かなかったですよね。ときどき、忘れたような頃にポン!と単発でいい曲が出てくるけど、継続的な動きにならない。

冨田 音楽的に言っても非常に技術が問われるものでもあると思うし、昨今で言うと、アーティストを売り出すためのタイアップとしての観点もあるので、たとえば監督とか原作者のこだわりを活かそうとする、クリエイティブファーストみたいなものが尊重される作品じゃないと、なかなか成立しないんだと思います。

澄川 それとアニメのOPテーマの本来の役割を考えると、色んな人に入り口として入ってもらいたいからポピュラー音楽になっているわけで、その意味でインストは難しい部分があるのかも。でも、「Tank!」はそれを凌駕するくらいに強烈な顔となるインスト曲だった。よく比較されますけど、大野雄二さんの音楽のような。

前田 やっぱり『ルパン三世』だよね。

冨田 確かに『ルパン』があったうえでというのは間違いないと思う。でも「Tank!」はどう考えても発明でしょ。一瞬で緊迫感を演出するイントロのフレーズも、あのお馴染みのリフもそうだし、アレンジも隅々まですごくて。菅野さんがいかに“退屈な音楽”が嫌いなのかが一発でわかる曲でもある。プレイヤーたち全員が活き活きしているもん。

澄川 よく“火を噴くような演奏”という形容をしますけど、管楽器の演奏が本当にかっこいい。あとはこの疾走感ですよね。BPMは136くらいなんですけど、このスピード感が気持ちいい。2000年代以降、中高生の吹奏楽部はこういうポピュラー音楽を演奏することが増えたっていう話だけど、これ、学生が吹けるのかな?(笑)。

冨田 でも、よく話題になってるよね。学生がブラスバンドで演奏した動画も観たことあるし。その意味では、ブラスバンドのかっこよさを教えるっていう、菅野さんの野望が果たされた曲だと思う。

多種多様な音楽ジャンルのエッセンスが溶け込んだ“菅野よう子の音楽”
――先ほど“キメラ感”というワードも出てきましたが、『ビバップ』の劇伴はジャズだけでなく、多様なジャンルの音楽性が詰まっているところも魅力ですよね。

澄川 そう。それこそ第1話(「アステロイド・ブルース」)の本編はすごくブルージーなギターから入るわけで。それが「Tank!」からの落差を含めてすごく印象的だったし、めちゃくちゃ渋くてかっこいい劇伴という感じがしたんですよね。そもそも「Tank!」にしてもジャズ的アプローチではありますけど、当時僕がガツンときたのが(三沢)またろうさんのパーカッションなんですよ。シートベルツ自体もジャズミュージシャンを集めたわけではなく、色んな界隈の人たちが参加しているから、そういう人たちのエッセンスが入ることでひと口にジャズとは言えないものになっているのかなと。

前田 僕はジャンルの専門家ではないから、これは間違っていたらふたりにも読者の人にも容赦なくツッコんでほしいんだけど(笑)、この作品で菅野さんがやったことは、“架空のアメリカ音楽史”を1人で辿るみたいなことだと思うんですよ。だからジャズもブルースもカントリーも入ってくるけど、そのジャンルの規則に直球で当てはまるかと言うと、どの曲もどこか、微妙にズレている。おそらくは確信犯で。演奏するプレイヤーたちも、そのジャンルに対するリスペクトや専門性がちゃんとある一流の人たちが集まって、すさまじい演奏をしているけれど、ジャンルの保守本流ど真ん中の、ベタなプレイを完全にトレースするようなことは、全体的にあえて避けているような印象がある。大人の遊び心のようなものというか……そういう重なりとズレみたいなことは、日本というアメリカから離れた場所で制作された作品で、しかもSFというジャンル性を借りたからこそできたものだと思うし、そこが唯一無二のユニークさに繋がったんだと思う。

冨田 きっかけはジャズから始まったのかもしれないけど、実はジャズだけではなくて。例えばフランス人ギタリストのピエール・ベンスーザンが参加している「ELM」は、クラシックなのかエスニックなのかスパニッシュなのかわからない、多民族性を感じる音楽になっている。菅野さんはグルーヴの源泉を求めてアメリカをバスで旅したとき、西から東に行くにつれてグルーヴが揺れていくことを体感したとおっしゃっていて。そういうジャズを起点とした音楽の旅を、『ビバップ』のサントラを聴いているとすごく感じますよね。

澄川 確かに。楽曲によってはソウルや70年代のブラックスプロイテーション的な音楽のグルーヴがあったりする一方で、たまにそこからも外れて、ツートーンっぽいリズムとかUKっぽい香りも入るんですよね。菅野さんらしい、いわゆるクイーンっぽいギターのフレーズとか。そういう海をも越えた旅をする感覚があるので、本当にごった煮ですよね。

冨田 さすが「大航海時代」(菅野よう子が音楽制作で関わったゲームシリーズ)の音楽を作った人ですよ(笑)。ある種、でたらめでいいんですよね。それが良さになっている。

澄川 それこそ「ヘヴィ・メタル・クイーン」(第7話)というエピソードも、当時は「次回はメタルをやるんだ!」と思ったけど、あの回で流れる曲(「LIVE in Baghdad」)も別に真正面のヘビーメタルをやっているわけではないんですよね。俺も前田さんもヘビーメタルに入れ込んだ時代があるからわかると思うけど(笑)。

前田 そう、違うんだよね。でも歌っているのは遠藤正明さんで、超うまいっていう(笑)。

澄川 各音楽のジャンルをそのままやるのではなくて、どちらかというとそのエッセンスを借りた“菅野よう子の音楽”という言い方が適切な気がしますね。

――今のお話の流れで楽曲のタイトルもいくつか登場しましたが、他に皆さんの心に残っている楽曲はありますか?

前田 僕は結構ベタなんですよ。「Tank!」もそうだけど、「堕天使たちのバラッド」(第5話)でスパイクが教会に向かうシーンで流れる「RAIN」とか、そのあと、割れたステンドグラスと一緒に落下していくシーンで流れる曲(「Green Bird」)とか。

澄川 ビシャスとの一連のエピソードの劇伴は神懸かっていますよね。

前田 最終話の「BLUE」を聴いて、泣きながら3枚目のサントラ(『COWBOY BEBOP originalsoundtrack3 BLUE』)を買いに走ったから(笑)。山根麻衣さんのボーカルって、ホントに素晴らしい。今聴いてもだけど、当時の高校生には「なんてブルージーな歌声なんだ!」って、実に衝撃的でした。

冨田 EDテーマの「THE REAL FOLK BLUES」も素晴らしいですからね。

前田 インストだけじゃなく歌ものも素晴らしいんですよね。しかも作品の中での使われ方もばっちりで。だからアナログを買った人は、ぜひアニメもセットで観返してほしい……と、音楽専業じゃない、アニメライターとしてのアイデンティティをここでアピールしとこ(笑)。

冨田 エミリー・ビンディガーが歌っている「FLYING TEAPOT」という曲も、めちゃくちゃ哀愁があって好きだなぁ。あと個人的には、菊池成孔さんが参加した「PIANO BLACK」もすごくお洒落で好きですね。話によると菅野さんは、アニメの映像が出来上がっていないかなり初期の段階で20~30曲くらい作っていたらしくて、明らかに曲数が多いんですよ(笑)。それはつまりメニュー表にある劇伴を作るだけの仕事をしたのではなく、ある意味無視してひたすら良質な音楽を作っていたということだと思うんです。なのでもちろん『カウボーイビバップ』の音楽として楽しめるところもありつつ、菅野よう子のアルバムとしてとてつもない密度と完成度なんですよね。

――個人的な話で恐縮ですが、当時「ブラック・ドッグ・セレナーデ」(第16話)で「THE REAL MAN」というドラムンベースの楽曲が流れてきて、アニメの劇伴でそういう楽曲がかかるとは思わず、衝撃を受けた記憶があります。

澄川 そう、クラブミュージック視点でも評価できるんですよね。アニメの放送後にリミックス盤(『Cowboy Bebop Remixes “Music For Freelance”』)も出たじゃないですか。リミキサー陣にはフィラ・ブラジリアとかの名前が並んでいて。

冨田 そうそう、ルーク・ヴァイバートも参加していて、めっちゃいいんだよね、あれ。

澄川 しかもルーク・ヴァイバートも当時はまだ知る人ぞ知るというDJだったと思うんですよね。そういう当時のクラブシーンで話題の人を起用したり、ちょくちょくブリストルっぽい雰囲気があったりするのも含め、やっぱりUKっぽい部分もあるんだよね。生音の印象が強いけど、ジャズとのクロスオーバーも含めてクラブミュージック的でもあるっていう。

前田 僕は当時高校生で当然クラブとかには出入りしていなかったので、そっちの文脈との接続が気になるんですよね。ルーツジャズの方面は、ナベシンさんが当時「ニュータイプ」で好きなジャズアルバムを挙げていたので目くばせはできていたんですけど、当時のクラブDJがレアグルーヴを発掘してきたり、リミックスをするような形でホットだった90年代中盤から後半にかけての、クラブでのジャズ需要と『ビバップ』のサントラの音楽性がどう繋がっているのか、実はあまり見えていなくて。

――90年代に盛り上がったアシッドジャズのムーブメントからの影響はあると思います。劇中に登場する「SPACE COWBOY」というキーワードは、ジャミロクワイが1994年に発表した同名曲からインスパイアされていると思いますし。

冨田 それこそ日本でも大沢伸一のMONDO GROSSOやUnited Future Organizationが活躍していた時代で。そういったクラブジャズの文脈もあるし、そことも違うクラブカルチャーのDJ、ルーク・ヴァイバートやフィラ・ブラジリアというのは、おそらく佐藤 大さん(『COWBOY BEBOP』 に参加した脚本家。クラブカルチャーにも精通していることで知られる)からの影響もあると思う。

前田 僕は恥ずかしながら5年くらい前に初めてUnited Future Organizationの存在を知ったんですけど、聴いたときに「これ、『ビバップ』だ!」って思った(笑)。

冨田 それと時代的にも渋谷系が流行った後だったのが良かったんじゃないですか。時代的には六本木WAVE(「音と映像の新しい空間」を謳い80~90年代を中心に様々な音楽文化を発信していたCD/レコードショップ。現在の六本木ヒルズの場所にあった)に象徴されるような場所がサブカルチャーの中心で、それこそソウルやファンクのレアグルーヴからアフロビート、辺境のワールドミュージックまで色んな音楽が掘り起こされた後のことで。その意味でも『ビバップ』がやっていたことは、当時の音楽シーンの最先端だったと思います。そもそもタイトルにも“ビバップ”と付いているくらいなので。


サントラのアナログ盤リイシューと新規編集盤3タイトルへの期待
――そんな『ビバップ』のサントラ7タイトルが、今回初めてアナログ盤の11枚組ボックスとしてリイシューされます。

冨田 今回アナログ化されるということで、重要になってくるのは音響の部分だと思うんですよ。それこそサントラの一部の楽曲には、マイルス・デイヴィスからジョン・コルトレーンまでを手がけたモダンジャズの世界でもっとも重要なエンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーがレコーディングエンジニアとして参加していて。極東日本で生まれたジャズを起点とした音楽の旅でもありつつ、ミックスしている人はガチガチの本物なんですよね。

前田 プロレスで言う“虚実の被膜”じゃないけど、ごちゃごちゃに混ざっている感じが結果的に唯一無二のものに繋がっているっていう。絶妙のバランス感ですよね。

澄川 ナベシンさんと菅野さんのその後のワークスともまた違う感じになっていて。

冨田 そうそう、菅野さんはその後に『坂道のアポロン』(2012年)でジャズも手がけましたけど全然違っていますから。もっとジャズを起点としたブラックミュージックへの菅野さん流の返答みたいなものが『カウボーイビバップ』の音楽には感じられるし、それをきれいにまとめあげているのがジャズの名匠、ルディ・ヴァン・ゲルダーっていう。

澄川 それでいてサントラの第一弾(『COWBOY BEBOP』)のジャケットが、ブルーノ―トの名盤をオマージュしたようなデザインになっていて、かつそれが大判のアナログになるっていうね。

冨田 やっぱりこのサイズで欲しいよね。あと、ルディ・ヴァン・ゲルダーがミックスした音をアナログの環境で聴いてみたい欲もありますよね。音響芸術としての『ビバップ』を体験してみたい。

澄川 確かに。オーディオマニアにも向けた、すごくいい環境で聴いた視聴レポもやってほしいよね。

――さらに今回は菅野さんが新たに再編集した3タイトル『Tank! Gold COWBOY BEBOP』『The Real Folk Blues Legends COWBOY BEBOP』『Songs for the Cosmic Sofa COWBOY BEBOP』も同時リリースされます。

冨田 それぞれ楽曲にちなんだタイトルが付いているということは、きっと菅野さんの中で意図のある、今改めて1つのテーマをもってアルバムにするとしたら、「こういう聴き方はどうですか?」という提案ですよね。2023年の菅野さんが改めて『ビバップ』のサントラと向き合ってセレクトしてくれただけで、ファンはありがたく受け取るべきだと思いますね。

前田 『ビバップ』は菅野さんのお仕事の中でも特別な位置づけにある作品だと思うんですよ。ご本人がそうストレートにおっしゃるかどうかはわからないけど、アニメの仕事を始めてから数年が経ち、仕事にも慣れ、キャリア的に昇り調子の頃に、ナベシン監督という自分の音楽を最良に理解してくれるであろう年齢の近いクリエイターとがっぷりよつに組み合って、しかもアニメ業界が好景気だったので潤沢な予算もいただける環境で作り込めたという意味で、かなりスペシャルな仕事だったことは間違いなくて。それは今回、改めて再編集した3タイトルをリリースするという企画からも、状況証拠的に伺えるんじゃないかと思います(笑)。

澄川 しかも今はアナログがめっちゃ売れてますからね。もちろんオールドファンが買うアイテムでもありますけど、極端な言い方をすると、ここから入る人もいるわけじゃないですか。僕もヴァイナルジャンキーなので、単純に欲しいし買うしかない(笑)。

――最近はアニメ音楽のアナログ化も盛んで、渡辺監督の作品だと『サムライチャンプルー』のサントラ4タイトルも昨年にアナログ盤でリイシューされて好評だったようです。

澄川 僕も買いました(笑)。

冨田 私も。あれは色んな思い出も相まってほしくなっちゃいましたね。さらに言うと、ナベシン監督の作品は海外のファンが多いじゃないですか。だから今回の『ビバップ』BOXも、多分奪い合いになりますよ。

澄川 今のレコードブーム、中古のレコード盤が高騰しているのは外国人の影響ですからね。それで涙を飲んだ中古レコードが山ほどあるので。

冨田 その中でも『ビバップ』は海外での評価の高さや音楽的な価値の高さを考えると桁が違うので、発売日当日は成田から買い付けに来た人がバンバンやってくるかも。

澄川 それをテレ東に取材してもらえばいいんじゃないですか?(笑)。

冨田 「YOUは何しに?」って(笑)。

前田 で、「本作はテレビ東京で放送されたアニメです」っていうテロップがしれっと入るっていうね(笑)。

●リリース情報
『COWBOY BEBOP LP-BOX』
品番:VTZL-226(7タイトル 11枚組BOX)
価格:¥35,750(税込)
12月13日発売

◆COWBOY BEBOP
【Disc 1】
SIde A
01.Tank!  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.RUSH  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.SPOKEY DOKEY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.BAD DOG NO BISCUITS  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.CAT BLUES  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.COSMOS  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.SPACE LION  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.WALTZ for ZIZI  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

【Disc 2】
SIde A
01.PIANO BLACK  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.POT CITY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.TOO GOOD TOO BAD  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.CAR 24  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.The EGG and I  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.FELT TIP PEN  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.RAIN  作詞:TIM JENSEN  作曲・編曲:菅野よう子 歌:Steve Conte
03.DIGGING MY POTATO  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.MEMORY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

◆COWBOY BEBOP Vitaminless
【Disc 1】
SIde A
01.THE REAL FOLK BLUES  作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
02.Odd Ones  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Doggy Dog  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.Cats on Mars  作詞:Gabriela Robin  作曲・編曲:菅野よう子 歌:Gabriela Robin
05.SPY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.Fantaisie Sign  作詞:Carla Vallet 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Carla Vallet
02.Piano Bar Ⅰ  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Black Coffee  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

◆COWBOY BEBOP NO DISC オリジナルサウンドトラック2
【Disc 1】
SIde A
01.American Money  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Fantaisie Sign  作詞:Carla Vallet 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Carla Vallet
03.Don’t bother none  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
04.Vitamin A  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.LIVE in Baghdad  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:遠藤正明
Side B
01.Cats on Mars  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Gabriela Robin
02.Want it all back  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
03.Bindy  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.You make me cool  作詞:Brian Richy 作曲・編曲:菅野よう子 歌:古川昌義
05.Vitamin B  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06.Green Bird  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Gabriela Robin

【Disc 2】
SIde A
01.ELM  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Vitamin C  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Gateway  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.The Singing Sea  作詞:Cris Mosdell 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Tulivu-Donna Cumberbatch
Side B
01.The EGG and YOU  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Forever Broke  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.POWER OF KUNG FOOD REMIX  作曲:菅野よう子 編曲: 菅野よう子 Remixed by DJ FOOD 演奏:シートベルツ

◆COWBOY BEBOP originalsoundtrack3 BLUE
【Disc 1】
SIde A
01.BLUE 作詞:TIM JENSEN  作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
02.WORDS THAT WE COULDN’T SAY  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Steve Conte
03.AUTUMN IN GANYMEDE  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.MUSHROOM HUNTING  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.GO GO CACTUS MAN  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.CHICKEN BONE  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:SYDNEY with sister R
02.THE REAL MAN  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Bindy  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.N.Y RUSH  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.ADIEU  作詞:Brian Richy 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Emily Bindiger

【Disc 2】
SIde A
01.CALL ME CALL ME  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Steve Conte
02.AVE MARIA  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Jerzy Knetig
03.STELLA BY MOOR  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.FLYING TEAPOT  作詞:種ともこ 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Emily Bindiger
Side B
01.WO QUI NON COIN  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:多田 葵
02.ROAD TO THE WEST  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.FAREWELL BLUES SEE YOU SPACE COWBOYS
作曲・編曲: 菅野よう子 演奏:シートベルツ

◆COWBOY BEBOP Knockin’on heaven’s door Ask DNA
【Disc 1】
SIde A
01.WHAT PLANET IS THIS.  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Ask DNA  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.COSMIC DARE (PRETTY WITH A PISTOL)  作詞:Raju Ramayya 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.Hamduche  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Is it real?  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

◆COWBOY BEBOP Knockin’on heaven’s O.S.T FUTURE BLUES
【Disc 1】
SIde A
01.24hours OPEN  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Pushing the sky  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Time to know ~ Be waltz  作詞:高橋ひでゆき 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.Clutch  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.MUSAWE  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Yo pumpkin head  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Diggin’  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏::シートベルツ
04.3.14  作詞・作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

【Disc 2】
SIde A
01.What planet is this?!  作 曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.7minutes  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Fingers  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.Powder  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.Butterfly  作詞:Chris Mosdell 作曲:編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.No reply  作詞:Tim Jensen 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Dijurido  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.Gotta knock a little harder  作詞:Tim Jensen 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.No money  作詞:渡辺信一郎・菅野よう子 作曲:編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.Rain(demo ver.)  作詞:Tim Jensen 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

◆ Cowboy Bebop Remixes “Music For Freelance”
【Disc 1】
SIde A
01.Radio free mars talk1
02.Tank!  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by Luke Vibert 演奏:シートベルツ
03.Radio free mars talk2
04.Forever Broke  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by Fila Brazillia 演奏:シートベルツ
05.Radio free mars talk3
06.Cats on Mars  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by DMX Krew 演奏:シートベルツ
07.Radio free mars talk4
08.Cats on Mars  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by Ian O’Brien 演奏:シートベルツ
Side B
01.CAT BLUES  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by Mr.Scruff 演奏:シートベルツ
02.Radio free mars talk5
03.Fe  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by DJ Vadim 演奏:シートベルツ
04.Fantaisie Sign  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by Ian Pooley 演奏:シートベルツ
05.Radio free mars talk6
06.Space Lion  作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 Remix and additional production by 4Hero 演奏:シートベルツ
07.Radio free mars talk7

『TANK! Gold COWBOY BEBOP』
品番:VTJL-15~16(2枚組)
価格:¥6,050(税込)
12月13日発売

【Disc 1】
SIde A
01.Tank!(Flix Mix)  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02. RUSH  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03. SPOKEY DOKEY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04. BAD DOG NO BISCUITS  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05. COSMOS  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06. ROAD TO THE WEST  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01. TOO GOOD TOO BAD 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02. PIANO BLACK  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03. Don’t bother none  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
04. AUTUMN IN GANYMEDE  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05. SPACE LION  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

【Disc 2】
SIde A
01.CAR 24  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02. The EGG and I  作曲・編曲:菅野よう  演奏:シートベルツ
03. WALTZ for ZIZI  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04. RAIN  作詞:IM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Steve Conte
05. Green Bird  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Gabriela Robin
06. AVE MARIA  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Jerzy Knetig
Side B
01. WHAT PLANET IS THIS.  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02. FLYING TEAPOT  作詞:種ともこ 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Emily Bindiger
03. A day in the Bebop  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04. FELT TIP PEN  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05. Funky Stuff  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06. CAT BLUES  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
07. DIGGING MY POTATO  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

『The Real Folk Blues Legends COWBOY BEBOP』
品番:VTJL-28(2枚組)
価格:¥6,050(税込)
12月13日発売

【Disc 1】
SIde A
01.THE REAL FOLK BLUES  作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
02.COSMIC DARE (PRETTY WITH A PISTOL)  作詞:Raju Ramayya 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.ELM  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:PIERRE BENSUSAN
04.Clutch  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.CALL ME CALL ME  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Steve Conte
02.Is it real?  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.WO QUI NON COIN  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:多田 葵
04.Forever Broke  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.SPY  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06.Time to know ~ Be waltz  作詞:高橋ひでゆき 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

【Disc 2】
SIde A
01.Gotta knock a little harder  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Fantaisie Sign  作詞:Carla Vallet 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Carla Vallet
03.The Singing Sea  作詞:Cris Mosdell 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Tulivu-Donna Cumberbatch
04.Hamduche  作詞:Hassan Bohmide 作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.BLUE  作詞:TIM JENSEN 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
Side B
01. さすらいのカウボーイ カウボービバップのテーマ  作詞:渡辺ß 信一郎 作曲・編曲: 菅野よう子 歌:TADA ED AOI
02.Cats on Mars  作詞:Gabriela Robin 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Gabriela Robin
03.Waltz in high socks  作曲・編曲: 菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.the Fate of Three  作曲・編曲: 菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.The adventures of Losers  作曲・編曲: 菅野よう子 演奏:シートベルツ
06.piano solo   作曲・編曲: 菅野よう子 演奏:シートベルツ

『Songs for the Cosmic Sofa COWBOY BEBOP』
品番:VTJL-30(1枚組)
価格:¥4,400(税込)
12月13日発売

SIde A
01.Net Rush  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Odd Ones  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.The EGG and YOU  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
04.Woodcock  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.Twilight  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06.THE REAL FOLK BLUES 2020 作詞:岩里祐穂 作曲・編曲:菅野よう子 歌:山根麻衣
07.POT CIT  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
Side B
01.Kickin’ Colt  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
02.Bye Mel  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
03.ADIEU  作詞:Brian Richy 作曲・編曲:菅野よう子 歌:Emily Bindiger
04.Gateway  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
05.Beans Be  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ
06.FAREWELL BLUES  作曲・編曲:菅野よう子 演奏:シートベルツ

©サンライズ

関連リンク
『COWBOY BEBOP』公式サイト
https://www.cowboy-bebop.net/

『COWBOY BEBOP』公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/Cowboybebop_PR