世間を仰天させた吉田羊とHey!Say!JUMP中島裕翔の「20歳差」「7連泊」熱愛報道。さすがに、ワイドショーも一斉にこの話題を取り上げたが、相手はやっぱりジャニーズのアイドル。
中でもあまりの露骨さに驚いたのが11日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)だった。
番組の中盤、この話題になった時、芸能レポーターの井上公造がいきなりこんな解説を始めたのだ。
「僕が思うのはですね、中島さんはアイドルですけど役者としても評価が高い、そういう時期っていうのはみんな通る道だと思うんですけれども、やっぱ男女問わず、その先輩のいい役者さんとかと一緒に飲んだりご飯食べたりして、色んなものを吸収したいのは当たり前だと思うんですよね。で、吉田羊さんも去年バッとブレイクしましたけど、もともとは舞台ですごい力をつけてきて、それでテレビの世界に入ってきた方ですから、で、一緒に時間を共有するのは全然不思議じゃないんですよ」
すると、宮根も「吉田羊さんってね、ほんとに舞台で鍛えて鍛え抜いてテレビに出てらっしゃいますから、演技力にはものすごい定評があるから、そのあたりに中島さんも勉強になることはいっぱいあるでしょうね」と同調。
これを受けて、井上がさらに「そう思いますね。そういう年頃だと思います。先輩から吸収したいというね」とたたみかけ、その後も「過去こういう事例って、お付き合いあるなし関係なく時々出てきますよね」「そう、あります。何年かに一回、こういう事例が出てくるんですよ。そういう人はみんな役者としてうまくなっていくんです」という会話が展開されていったのである。
いやいや、2人は7連泊しているうえ、路上でも手をつないだり、腕を組んだりしてるんだが......。これで「役者の先輩後輩として刺激し合っていただけ」というのはいくらなんでも無理があるだろう。
「ただ、一点だけ、写真で手をつないだってところがね、ファンの人が引っ掛かるところだと思うんですけど......」
ああ、さすがにそこは避けて通れないのか、とホッとしていたら、しかし、その後、井上はこんな言葉を口にしたのだった。
「ぶっちゃけね、手ぐらいつなぐだろうと思うんです」
いつもはただの噂だけで、「熱愛」だの「結婚間近」だのと騒いでいるのに、手をつないだという目撃報道があっても「できているわけじゃない」「役者として先輩後輩の関係」と言い張るとは......。
いや、当サイトとしては別に、2人ができてようができていまいがどうでもいいが、見過ごせないのがここまであからさまにジャニーズ事務所に尻尾をふる『ミヤネ屋』と井上公造の品性のなさだ。
とくに、井上は露骨で、Hey!Say!JUMP中島を擁護するために、吉田羊を非難するようなこんなコメントまで口にしていた。
「一点だけ言わせてもらいたいのは、やっぱりこういう時に相手がアイドルで人気者だということを考えたら、やっぱ、年上の方のほうが、これは男女問わずですけれども、やっぱまわりの目というものには配慮してあげるべきだったとは思いますね」
普段、芸能人の熱愛を追いかけ回し、スキャンダルを引き起こした芸能人に対してエラソーな説教コメントを連発している御仁が、ジャニーズ相手というだけで、こんなにあからさまに態度を変えて、恥ずかしくないのだろうか。
しかし、井上公造という芸能レポーターはもともと、こんなことに恥を感じるようなタマではないらしい。
「井上さんはとにかく、大手芸能事務所や大物芸能人に取り入ることで、この業界を泳いでいる人ですからね。普段から、大手事務所の関係者や芸能人としょっちゅう飲み食いして、べったりの関係を築いている。番組でも、ジャニーズやバーニングといって大手プロのタレントの批判は一切しないどころか、逆にその言い分を代弁するような役割を担っている。また大手プロが仕掛けたい話題やスキャンダルをリークされ、その意図のまま丸乗りするので有名です。その癒着ぶりは今さら批判するのもバカバカしいくらい有名ですよ」(週刊誌芸能担当記者)
実は、この「癒着」ぶりは井上本人も認めている。
「芸能レポーター自体、芸能人がいるからこそ成立する商売ですよね。そこが梨元(勝)さんと考え方が合わなかったかも......。」
井上はもともと芸能レポーターのパイオニアである故梨元勝の弟子。そして、梨元といえば、大手芸能事務所におもねらない反骨の芸能ジャーナリストとして知られていた。
例えば2001年、SMAPの稲垣吾郎が道路交通法違反、公務執行妨害で逮捕された際、報道を控えるという方針を打ち出したテレビ朝日に対し、梨元氏が「それはおかしい」と反発。その結果、番組をボイコットする事態に発展した。また2006年には静岡朝日テレビの番組担当者から「ジャニーズ事務所に関する話題を取り上げないでほしい」と言われ、激怒して番組を降板したこともある。
ところが、弟子の井上は全く逆で、売れっ子になるにつれて、芸能事務所や大物芸能人とどんどん癒着を深めていった。梨元はその井上の姿勢が我慢ならず、数年後、袂を分かったというのは有名な話だ。
しかし、当の井上はむしろ、阿川との対談で、この梨元との対立のエピソードを紹介しながら、まるで自分のスタンスのほうが正しいかのように、こう語ったのだ。
「(梨元事務所に)二十九歳の時から、五、六年お世話になりました、芸能レポーターになるきっかけを作ってくださった恩人です。
「梨元さんはレポーターが芸能プロダクションやタレントさんと親しくなるのは良くないという考え方だったんです。逆に僕は親しくなって何が悪いの? っていう思考。癒着と密着は違うと思っていて、癒着はまずいけど密着しないと本音も引き出せないだろうと」
井上氏の言う"密着"と"癒着"の差が全然分からないが、要するに取材対象とは親しくする、そして真相が分からなくても面白ければいい、というのが井上氏の芸能レポーターとしてのスタンスらしい。
実際、井上はこの対談のタイトルにもなっているように、「会見はエンターテインメントの場。真相が明らかにされなくても、唸らせてもらえばいい」なんてことまで語っている。
なんとも、唖然とする開き直りぶりだが、しかし、これは井上一人の問題ではない。今、ほとんどの芸能レポーターは芸能プロの意図を伝える伝書鳩的存在になっている。
「大手芸能プロの言い分を垂れ流す一方で、弱小プロのタレントは徹底的にバッシングを加える。こういう"弱い者イジメ"は、テレビ局が求めているものでもある。芸能ゴシップで視聴率を稼ぎたいけど、かといってつきあいの深い大手プロのタレントを批判できない。そういうテレビ局にとって、大手とベッタリ癒着している井上のようなレポーターはすごく安心できる存在なんです。だからそういうレポーターばかりが重宝され、増えていく」(ワイドショー関係者)
「真実には興味がない」「取材対象とは親しくする」――。
(林グンマ)