
アメリカ大統領選挙は14日にアメリカ全州の勝者が確定し、最終的に獲得された選挙人は、バイデン氏が306人、トランプ大統領が232人と大きな差がついた。手作業で再集計をしているジョージア州でも勝敗が変動することはないという。
トランプやその陣営が主張する「不正選挙」についても、司法や行政当局、メディアの調査により、ネット上で流通しているような不正ネタはほとんどがデマであることが明らかになっている。大量のトランプ票が燃やされていると主張した動画の投票用紙は本物ではなくサンプルだったことが州当局から指摘されたし、大量の死者名義による投票があったとか、集計マシンが読み取れないシャーピー(油性ペン)で書かされた投票用紙が数えられなかったとかも、デマであることがわかっている。
さらに、トランプの支配下にある政府内部でも不正投票を毅然と否定するようになった。12日には、米国土安全保障省サイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁(CISA)が、今回の大統領選で票が失われた形跡はまったくないとの調査結果を公表した。
アメリカ国内でも、世界的にも、トランプの主張はもはや相手にされなくなりつつある。
しかし、呆れるのは、日本のネトウヨたちがこの間、ずっとトランプ勝利を盲信し、「投票は不正だ」と叫び、こうしたデマを拡散してきたことだ。いや、ネットだけではない。マスコミに出ている右派論客やコメンテーターも信じがたいトランプ応援のフェイク、デマ、スリカエを振りまいてきた。せっかくなのでその間抜けな発言をあらためて振り返っておこう。