京都・男児行方不明から1か月…現場では何が?

 京都府南丹市で行方不明となり、その後、山中で遺体となって見つかった安達結希さん(11)。最後に生存が確認されたという3月23日から1か月が経ちました。

 結希さんの捜索は、「通学用かばん」の発見以降有力な手がかりが見つからず膠着していましたが、今月13日に遺体が発見。

そして、今月16日に父親・安達優季容疑者が死体遺棄容疑で逮捕されました。

 元千葉県警幹部は「スピード逮捕」だったといいますが、それがなぜ可能となったのか。そして、いつ捜査の潮目が変わったのか事件で変わった町の雰囲気とはどのようなものだったのか。

 行方不明が明らかになった当初から現地に通って捜索・捜査の過程を取材し続けているMBS齊藤初音記者が、この1か月間を振り返って解説します。

目撃情報・防カメ映像に頼れない中「スピード逮捕」

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 事件当初から現場取材を続けるMBS齊藤初音記者によると、捜索が膠着しているように見られた時期には「警察は何かしているのか?」と不安を感じる地元住民もいたということです。

 しかし…

潮目が変わったあの日…現場で感じた変化とは?

【京都男児遺棄】「大規模捜索から流れ変わった」スマホなどの位置情報で“スピード逮捕”か 安達結希さん行方不明から1か月…最前線で取材続ける記者が振り返る 真偽不明の情報錯綜も

 捜索の流れが変わったのが今月7日。自宅周辺の大規模捜査が行われた日だったと言います。

(MBS齊藤初音記者)
「私は20日間以上現場で取材をしていますが、4月7日に行われた自宅周辺の山中の捜索以降、“大きく流れが変わった”と感じました。その日は有力な手がかりはありませんでしたが、捜査関係者に話を聞いていると、『どうやらこの大規模捜索はワケがないわけでは無い』と」

■理由のある捜索⇒何かを見つけるために…

 その時期、捜索の方法にも“ある変化”が見られたと言います。

(MBS齊藤初音記者)
「それ以前は、通学用かばんが見つかった場所付近など、“理由のある捜索”が多かったのですが、7日以降は、“何かを見つけるためにピンポイントで絞り込んで探すような捜索”がその後も続き、13日夕方に遺体が見つかり急展開を迎えました」

 ではなぜ、『スピード逮捕』が可能となったのでしょうか。

「スマホを押収すれば…」カギは“位置情報”か

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 安達結希さんが行方不明となってから、かばん・靴の発見、遺体発見・身元判明を経て、今月16日には父親が死体遺棄容疑で逮捕されました。

 目撃情報や防犯カメラには有力な手がかりがなく、広い山中が現場であったなかで、逮捕までの期間は約3週間。元千葉県警警部補・森雅人氏は『スピード逮捕』だったと指摘します。

 元千葉県警警部補・森雅人氏によると、ドライブレコーダー・カーナビ・スマートフォンによる「位置情報」がカギとなった可能性があると言います。

 ▼「スマホを押収すればGPSで詳細情報がわかる」
 ▼「スマホ未押収やGPSオフでも基地局からの電波受信記録で位置を追える」

 23日には、安達容疑者のスマートフォンの位置情報などから、通学用かばんが発見される前、数十分間にわたり現場付近に滞在していたとみられることも新たに分かりました。

警察は父親の位置情報が分かる端末の『任意提出』を求める

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 では、仮に端末の電源が切られていた場合は位置を追うことができるのでしょうか。

(MBS齊藤初音記者)
「電源が切られていると、場所は追えなくなってしまいますが、“そのタイミングでなぜ電源を切ったのか”という点が手がかりになり得ると専門家は話していました」

 捜査関係者への取材によると、父親の位置情報が分かる端末の『任意提出』を求めていたということです。

 しかし、今回の事案において端末の押収をめぐっては“特殊な点”があったようです。

「安達容疑者は結希さんの父親」“すぐ押収”しなかった複雑な背景

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(MBS齊藤初音記者)
安達優季容疑者は結希さんの父親であり、当初は“行方不明者の家族”です。心情を考えると、行方不明後すぐに『端末を出してください』とは言えないという事情もあり、すぐに押収していなかったとみられます。ただし、捜索が長期化してきたこともあり、手がかりを得るために押収されたとみられています」

「押し寄せるYouTube配信者」事件で変わった町の表情

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 この1か月を振り返って、齊藤記者は「町が一変してしまった」という声にも出会ったと話します。

(MBS齊藤初音記者)
「一時、捜索現場にYouTubeで生配信していた人が押し寄せていました。この事件で町のあり方が一変してしまった…そういう点で心を痛めていた人もいました」

 さらに、取材現場では“不確かな情報の錯綜”にも直面したといいます。

(MBS齊藤初音記者)
「現地での聞き込み取材のなかで、『SNSで見たけれど、これって本当?』と地元住民に聞かれる機会が多くありました。『被疑者は20代では?外国籍では?』など、不確かな情報が錯綜していて、デジタル空間での情報との向き合い方を考えていかなければと痛感しました」

 (2026年4月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

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