メスも針もを使わずにがんを治療する時代が来るかもしれません。

大阪公立大学の石沢武彰教授の研究チームが特定臨床研究を始めたと発表した、肝臓がんの新しい治療法。

その特徴は超音波マイクロバブルを使ったものです。

(大阪公立大学大学院・医学研究科 石沢武彰教授)「メスも針も使わずに肝腫を治療できる。薬剤も放射線も使わない」

石沢教授によりますと、皮膚に当てた装置から肝臓がんの腫瘍に向けて高圧の超音波を照射し、腫瘍の周辺にマイクロバブルを発生させます。そのマイクロバブルが腫瘍を包み込み、気泡が起こす衝撃波のエネルギーで腫瘍を破壊するというのです。

一般社団法人・日本肝臓学会の「肝がん白書 令和4年度」によりますと、肝臓がんは切除後3年の再発率が70%以上と高く、患者も高齢であることから手術による体への負担が課題ですが、この治療法ではメスや針を使用しないため体への負担が大幅に軽減し、入院期間も1週間程度から1泊にまで短縮できます。

研究チームはすでに2人に対して治療を行ったということです。

(大阪公立大学大学院・医学研究科 石沢武彰教授)「日本で初めてなので、安全性の確認が一つの大きな目的。肝転移の患者への治癒の道を開きたい」

来年中に薬事承認を目指したいとしています。

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