育児にも奮闘中の記者が、子育てのリアルな疑問を深掘りする「ぼちぼち子育て」。今回のテーマは「子どもの性教育(前編)」です。

「何歳からどうやって始めればいいの?」 「そもそも、家庭でどのように話せばいいのかわからない…」などと疑問が多いのが現状ではないでしょうか。

学校や保護者向けに性教育の講演を行っている助産師の田中まゆさんに、家庭でできる性教育の考え方や実践方法について詳しく話を聞きました。

性教育のゴールは「自分の心とカラダを大切にすること」

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「性教育」と聞くと、カラダの仕組みや生命の誕生といった知識のお勉強をイメージする人が多いかもしれません。しかし、助産師の田中まゆさんは「私の心と体は私のものだ」ということを知り、自分自身を大切にできるようになることこそが性教育のゴールだと話します。

田中さんは、「カラダというのは、心・気持ちの部分も含みます。自分自身を大切にできるというところを育んでいくことが大切だ」と説明。

″0歳から始める”性教育 ゴールは「自分の心と体を大切にすること」育児のギモンを小児科医に聞いてみた【ぼちぼち子育て・性教育編(前編)】
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そのうえで「自分がとても大事な存在なのだということがわかれば、目の前にいる相手も同じように大切な存在だということがわかる」と教えてくれました。

こうした理解が進むことで、ゆくゆくは他者との適切な関係性やリスペクトに繋がっていくということです。

0歳・1歳も日常の「一言声かけ」からスタート

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では、性教育はいつから始めればいいのでしょうか。田中さんは「0歳からでも、日々のケアの前に声をかけることから始めることができる」といいます。

赤ちゃんは一人で生活できないため、親がおむつ替えや着替え、お風呂などのケアを行うのは当然です。

しかし、そこを「親だから何でもしていい」とするのではなく、ひとこと声をかけてからカラダに触れる日常を作ることが、子どものカラダを子ども自身のものとして扱う第一歩になります。

おむつを替えるとき:「おむつ替えるよ」
着替えをするとき:「お着替えしようね」
お風呂に入るとき:「カラダを洗うよ」

うっかり声をかけ忘れてしまったら…助産師が教える裏ワザ

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忙しい日々の中で「うっかり声をかけ忘れて作業してしまう」ということも当然あると思いますが、田中さんは、完璧を目指す必要はないといいます。

(田中まゆさん)
 「たとえば、私自身もお風呂で、息子に声をかけずに背中を洗い出してしまったときがありました。そのときは、『背中洗っていいですか?もう洗っていますが』という感じで、かけようと思っていたけれどするのを忘れていたということを伝えています」

親がそうした姿勢を見せ続けることで、子ども自身も「自分のカラダに触れられるときは許可が必要なんだ」という感覚を自然と身につけていくということです。

3歳から学びたい“同意”とは?

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会話のキャッチボールができるようになる3歳頃からは、家庭内で「同意を取る」練習を取り入れていくのがおすすめです。

とはいえ、日々の生活の中では、歯磨きやお風呂など、子どもが「嫌だ」と言ってもやらざるを得ない場面が多く存在します。

こうしたときに、もちろん子どもの意見をすべて鵜呑みにする必要はありません。ポイントは、「断られてもいいことで同意を取る練習をする」ことです。

「同意」のキャッチボールを実践してみよう!

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家族でできる「同意」のキャッチボール例
「おんぶしてもいい?」
「ほっぺにチュッとしてもいい?」

「いいよ」と言われたら行い、「嫌だ」と言われたら「そっか、じゃあやめておくね」と素直に引く。こうしたやり取りを重ねることで、自分の意思が尊重される体験と、相手の意思を尊重する感覚が養われるのだといいます。

また、カラダの仕組みや男女の違いについて質問されたときは、絵本を活用するのも有効です。寝る前の絵本タイムの選択肢に性教育の絵本を自然に混ぜておくことで、気負わずに親子で学ぶことができると教えてくれました。

【過去の連載】
▼「卵を遅らせる」はもう古い!離乳食の進め方や食物アレルギーのあれこれ
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MBSは皆さんの育児を応援する情報をお伝えします!

【ぼちぼち子育て】
核家族化や地域のつながりの希薄化によって、現代の子育ては「孤独」を感じやすいと言われています。

今回MBSでは、母親でもある2人の記者が子育てをするなかで、ふと感じた疑問や不安について情報発信する「ぼちぼち子育て」というコーナーを企画しました。

スマホを片手に“孤育て”をしているパパやママに少しでも役立つ情報を届けるとともに、悩んでいるのはあなただけではありません。肩の力を抜いて、一緒に「ぼちぼち」子育てをしていきましょう!

▼解説
田中まゆさん(助産師、思春期保健相談士。学校での性教育講演や保護者、学校関係者向けに講演活動を実施、2児の母)

▼記者
・横田舞(大阪府警クラブなどの担当を経て、現在WEB配信担当。5月に育休復帰し、1歳の女の子を育てる母親でもある。

実は大学時代は化学を専攻した理系記者。ネット上にあふれる子育て情報の“エビデンス”が気になりながらも、よく『検索沼』にはまっている)

・岡山友美(事件や医療などの担当記者を経て、昨年からMBSのWEB配信を担当。2020年コロナ禍に長男を出産し、スマホを片手に“孤育て”を経験。神経質になりすぎた長男の育児を反省する一方、次男の育児についてはおおらかすぎるのでは?と悩んでいる)

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