日本人は睡眠不足?
睡眠不足により、日本経済には約15兆円の損失が出ている―――
2016年のあるシンクタンクでは、このような試算が出ています。さらに、OECDの調査によると、日本の睡眠時間は7時間42分で、33か国中なんと最下位の33位。
睡眠不足の私たち日本人は、どうすれば「良い睡眠」を取れるのか?アメリカで最も権威のある医学賞「ラスカー賞」を受賞した睡眠研究の世界的権威、筑波大学の柳沢正史教授に聞きました。
(2025年3月に放送した内容を、一部再構成しています)
徹夜した脳=完全に酔っ払った状態
柳沢教授はこれまでに、ノーベル賞の登竜門と言われる「ブレークスルー賞」をはじめ数々の国際的な学術賞を受賞。その研究に国が20億円を出すことを決めるほどの睡眠研究のトップランナーです。
9月にはアメリカで最も権威がある医学賞の「ラスカー賞」を受賞。脳の神経伝達物質「オレキシン」を発見したことが評価されたということです。
オレキシンは、目が覚めている状態を保つ脳内の物質で、欠乏すると、日中に強い眠気が生じる「ナルコレプシー」と呼ばれる睡眠障害を引き起こします。
この発見により、副作用が少ない新しいタイプの睡眠薬や、世界初のナルコレプシー治療薬の開発につながっています。
睡眠とはそんなに大事?
2025年、MBSは柳沢教授にインタビュー取材を敢行。“睡眠の常識”について聞いていました。
―――そもそも人間にとって睡眠とはそんなに大事なものなのでしょうか?
(筑波大学 柳沢正史教授)「寝不足になると、その日から脳のパフォーマンスが悪くなります。ある論文によると、一晩徹夜した脳は『血中アルコール濃度0.1%程度』で、完全に酔っ払った状態(と同じ)。1日6時間の睡眠を約10日間続けると完全に徹夜したのと同じ状態になってしまいます」
さらに、健康面においても…
「慢性的に(睡眠不足が)続くと、いわゆる成人病と言われる一連の疾患、うつ病に至るメンタル不調、メタボリックシンドローム。認知症やガンのリスクも上がるとされています」
―――どれくらい寝たほうがいい?
「年齢によっても変わってきますが、例えば20代なら8時間以上必要。(30代~40代の)働き盛りで6時間だとほとんどの人が足りていない」
まず大事なのは「量」
柳沢教授は「量を確保せずして質を論じるのはナンセンス」だといいます。
(筑波大学 柳沢正史教授)「日本人は睡眠を(自由に使える)可処分所得だと思ってる。『いろいろやって残りの時間で眠りましょう』と。
――質を上げるためにできることは?
「基本的に睡眠は減点法。NG行為はいくつかあるので、それをつぶしていく」
実はNG!?「1時間半の倍数」
例えば『寒いときは靴下をはいて寝る』『睡眠時間を1時間半の“倍数”にする』『眠れなくても目を閉じて横になればOK』など…柳沢教授によると、質の良い睡眠にとって、これらは全部NG!
「寒い時には靴下を」と思いがちですが、実はNGなんです。
(筑波大学 柳沢正史教授)「私たちの手のひらと足の裏は放熱器。眠っている間も無意識に体温調節をしている」
結果として質の良い睡眠がとれないので、素足のままがベスト。
睡眠時間は1.5時間の“倍数”が良いというのも、言わば「都市伝説」。どれくらい寝たらすっきり起きられるかは、個人差などもあり、まだわかっていないと言います。
「目を閉じて横になる」も、体の疲れは取れるものの、「脳の睡眠要求は眠らない限り解消されない」め、睡眠と同じ効果はないそうです。他にもこんなNGが…
NG行為の代表は「エアコンをタイマーで切ること」
(筑波大学 柳沢正史教授)「(大事な)寝室環境は3つ。(1)暗い(2)静か(3)朝まで適温。NG行為の代表は寝室のエアコンをタイマーで切ること。電気代よりも質の良い睡眠のほうが価値が高い。自分にとって快適な温度を朝まで保つのが大事」
ただ、こうした点に気を付けたとしても…
睡眠の「見える化」が可能に
(筑波大学 柳沢正史教授)「自分で自覚している睡眠の量とか質は全然当てにならない。一度ご自身の睡眠を客観的に(見て)どういう状況か知ることが大事」
そこで柳沢教授が開発したのが、睡眠を「見える化」してくれる新たなビジネスです。
シール状のセンサーを自分で頭につけて眠るだけで簡単に脳波を測定でき、寝付くまでの時間や睡眠の深さなどを測ってくれるといいます(「脳波で睡眠計測 Web限定体験プラン」税込み1万3000円)。
自宅で計測を体験。果たして結果は…
MBS山中アナウンサー(取材当時)も「脳波で睡眠計測」を体験しました。
(筑波大学 柳沢正史教授)「40代の終わりと考えると、合格点。比較的安定して深睡眠・レム睡眠がとれている。おそらく若いころの『朝まで絶対起きないぐっすりした睡眠』と比べてみると、今はよく眠れないなって思われているのだと思います」
今回は「しっかり眠れている」ことがわかり一安心でしたが、人によっては睡眠時無呼吸症候群などの問題点が見つかることも。
中には「眠れていない」とストレスを感じていても、測定してみると実はよく眠れている「睡眠誤認」という症状もあり、この「見える化」によって睡眠の悩みが解消されることも多いそうです。
「質の良い眠りは経済に直結する」
柳沢教授は「質の良い眠りは経済に直結する」と言います。
(筑波大学 柳沢正史教授)「睡眠という切り口から健康の増進。健やかな睡眠は脳のパフォーマンスのために必須。経済効果は非常に大きい」
注目の睡眠市場、今後も「寝る経済」は育ちそうです。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)
![[コロンブス] キレイな状態をキープ 長時間撥水 アメダス 防水・防汚スプレー420mL](https://m.media-amazon.com/images/I/31RInZEF7ZL._SL500_.jpg)







![名探偵コナン 106 絵コンテカードセット付き特装版 ([特装版コミック])](https://m.media-amazon.com/images/I/01MKUOLsA5L._SL500_.gif)