京大卒の医師と偽り、無免許でがん治療を行った罪などに問われた男に懲役5年の判決です。

判決によりますと元会社役員の原田伸一被告(67)はおととし9月から去年4月にかけて、大阪市北区のがん治療専門のクリニックで医師免許を持たずに169人の患者に対し、417回にわたって問診や薬を処方するなどの医療行為を行いました。



またがんワクチンに関する架空の投資話を持ちかけ、知人から約3000万円をだましとるなどしました。

これまでの裁判で原田被告は無免許での医療行為を行った罪については起訴内容を認めましたが、詐欺の罪については「ほとんど違います」と否認し、「リスクの説明もしていた」などと述べていました。

検察側は「30年ほど前から女性と良い条件で交際したいと京都大学医学部出身の医師を名乗り始めた」と指摘し、「医師全体に対する国民の信頼をも傷付けかねず悪質。がんワクチンの製造や販売はウソで金欲しさから犯行に及び厳しい非難を免れない」などとして懲役6年を求刑。

原田被告は最後の意見陳述で「人をだますことは一切していないと強く言いたい」と述べました。

きょうの判決で大阪地裁は「約8か月間にわたって勤務し医師の名称をもちいて169名の患者に問診などをおこなった。がん免疫療法に用いるワクチンの接種可否等を判断するという重要な医療行為をしており、医療機関への信頼をゆるがず重大な犯行」などと指摘しました。

また詐欺についても「医師であると誤解させたことを利用した卑劣な犯行」としたうえで、「法廷でも虚偽の供述を繰り返していて反省の態度が見られない」などとしてして原田被告に対し懲役5年の判決を言い渡しました。

編集部おすすめ