大阪府堺市の飲食店が調理した弁当を食べた男性14人が嘔吐や下痢などの症状を訴え、市は30日、この業者が調理した食事を原因とする食中毒と断定し、2日間の営業停止を命じました。

30日から2日間の営業停止を命じられたのは、堺市西区の飲食店営業会社「山洋」です。



堺市によりますと、23日午前11時56分ごろ、大阪市保健所から「21日に堺市内の弁当店が調理した弁当を食べた大阪市内の会社の社員のうち、複数人が食中毒症状を呈している」と堺市保健所に連絡がありました。

市が調査したところ、21日に「山洋」が調理・配送した弁当を食べた16人のうち、10代~60代の男性14人が嘔吐や腹痛、下痢などの症状を訴えていることが確認されました。重症者はいません。

発症した人たちに共通するのは、この弁当を食べたこと以外にないことや、患者の間で感染症を疑う事実がないこと、さらに検査の結果、調理従事者1人と弁当を食べた会社の社員3人の便から「黄色ブドウ球菌」が検出され、発症の状況が似ていることから、堺市は「山洋」が調理した食事を原因とする食中毒と断定しました。

「山洋」は22日から営業を自粛しています。

原因となった食事は、21日に調理されたローストビーフ、唐揚げ、ひとくちイカフライ、だし巻き卵、豚と白菜の煮物、漬物、大根の煮物、きんぴらごぼう、白飯で構成された弁当と推定されています。

拭き取り検査を行った7検体からは、食中毒細菌は検出されませんでした。

堺市によりますと、黄色ブドウ球菌は人や動物に常在する菌で、毒素(エンテロトキシン)を生成し、この毒素は100度で30分加熱しても無毒化されない特徴があります。

潜伏期間は1時間から5時間で、平均3時間とされています。

手指の傷口や化膿した部分に菌が多量に存在し、食品取扱者を介して食品を汚染することがあるため、市は手指や調理器具の十分な洗浄・殺菌や、手荒れ・化膿巣のある人は食品に直接触れないことなどを呼びかけています。

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