◆明治安田J1リーグ▽第12節 C大阪2―2千葉(25日・ヤンマーハナサカスタジアム)

 J1千葉は25日のC大阪戦で2―0の後半追加タイムから2失点。同点に追いつかれて勝ち点3を失った。

後半追加タイムでの失点によって勝ち点を失ったのは、東京V戦(1△1)、岡山戦(1●2)、長崎戦(1△1)、C大阪戦(2△2)と今季すでに4度目。C大阪戦で試合終了時点でピッチに立っていたDFンドカ・ボニフェイス、MF田口泰士、MF津久井匠海からの話をもとに事象を検証し、改善に必要な要素を分析する。

 「受け止めきれていないです、難しいですね」。C大阪戦から3日が経過したオフ明け28日の練習後、MF津久井匠海は、同点に追いつかれたことへのショックを隠しきれなかった。連戦の中、攻撃陣で唯一90分間フル出場。しかし、最後の最後で自身のワンプレーが起因となり、勝ち点3がするりとこぼれ落ちた。「切り替えるしかないけど…。とはいえ、自分にも責任がある。難しいですね」と、悔しさをにじませた。

 2失点目の場面だけを切り取れば、津久井とMF杉山直宏、DF前貴之の寄せの甘さが原因と言えるだろう。しかし、90分間を通して見れば、別の側面も浮かび上がる。センターバックは90分間のフル出場を前提とした起用が基本となる中、鳥海が後半22分に足をつって交代。

貴重な交代枠をセンターバックに割かざるを得なかった。攻撃の選手には試合開始から攻守で高い強度が求められ、限界を迎えていた津久井を交代させることも、試合を締めくくるためにDF河野貴志を投入することも難しくなった。一場面の切り取りだけではなく、90分間の複合的な要因が、終盤の失点を招いたと言えるだろう。

 試合最終盤の失点について、ンドカは後半アディショナルタイムの一場面に焦点を当てるのではなく、試合全体を通じた構造的な問題だと指摘する。「失点はミスが2つ、3つ続くと起こってしまうと思うんですけど、このチームはどうしても4、5個くらいミスが起きてしまう」。さらに、「それを2つのところで誰かが止めないといけないし、それが多いから失点が続く。細かいところではポジションとか。まとまってミスが起きると、ああいうことも全然起こりうることなのかなと。誰かがミスした後の次のプレーは、誰かが強くカバーしないといけないが、そういうのが全部軽い、軽い、軽い、軽いとなってしまって、失点につながっているのかなと思います」と、連鎖するミスへの危機感を口にした。

 途中出場でゲームコントロールの役割を担うMF田口泰士は、試合終盤の判断について言及した。「ボールのコントロールの役割は意識してやっている。ただ、最後の最後は別にボールを動かさなくてもいいわけで。

チームとしてはドカ蹴りして時間稼ぎっていうプレーは求められていないですけど、あの状況でそういうプレーは必要だったと思う。そういうメッセージはもっと伝えなくてはいけないのかなと思う」。追いかける相手が攻撃に圧力をかけることは当然のこと。改善に向けては、「もう言わなくてもみんな分かってるんじゃないですか。一人一人がプレーをはっきりとしていく必要かなと思います」と、判断の明確化を語った。

 ンドカも「技術ではなく頭のところ」と強調する。「ちょっとした頭のところがすごい大きなことなので。でもそこはチームとして絶対に改善しないといけない。僕自身がそれを肝に銘じて、まずはしっかりやりたいなと思います」。

 17年ぶりのJ1昇格を果たしたものの、百年構想リーグは20試合でわずか3勝。J1の厳しさを突きつけられた選手たちは、各々が強度を上げるために、今では当たり前のように、ほとんどの選手が居残り練習で長い距離を走り込むようになった。J1で20番目のチームだからこそ、目の前の課題を一つずつ乗り越えていくしかない。

その先にこそ、歓喜が待っているのだろう。(綾部 健真)

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