デスクトップPCは、ノートPCのように顔認証や指紋認証といった生体認証ツールが用意されていないため、パスワードを使ってロックを解除し、サインインするのが一般的です。顔認証や指紋認証にふだんから慣れていると、これらの一手間が鬱陶しく感じることもしばしばです。
こうした場合、もっとも手軽なのはUSBポートに装着する指紋認証センサーを導入することですが、顔認証に対応したWEBカメラを導入するのも有効な方法です。今回紹介するエレコムの「UCAM-CF20FBBK」は、その候補となるデスクトップPC向けのWEBカメラです。
PCとはUSBケーブルで接続。ケーブルは1.5mと長め
顔認証対応を大きくアピールしたパッケージ本製品はWindows向けの生体認証システム「Windows Hello」に対応しており、導入することによって顔認証が可能になります。現行のWindowsであれば、特に新規ドライバをインストールしなくとも、USBポートに差し込むだけで済むという手軽さが特徴です。
ボディは多くのWEBカメラと同様、クリップ形状になっており、ディスプレイの上部のベゼルに取り付けて使用します。デスク上など任意の場所に置いて使うこともできますが、顔認証をスムーズに行う必要があることを考えると、やはりディスプレイ上部への取り付け一択でしょう。
本製品の利点として、USBケーブルが1.5mと長いことが挙げられます。これだけの長さがあれば、足元に置いたタワーPCにケーブルを挿し、そこからデスク上に引き出してディスプレイ上部に取り付けるのにも、十分に余裕があります。
一般的なWEBカメラと違って横長なのが特徴
ディスプレイの上部に挟み込んで使います使い方はノートPCの顔認証ツールと同様で、スリープ中のPCのキーボードやマウスに触れると本製品が反応し、ユーザーの顔を探しに行きます。認証と併せてマウスをクリックすることでログインが完了し、デスクトップ画面が表示されるという流れです。この「マウスをクリック」という操作こそ必須になるものの、パスワードを入力しなくて済むことから、慣れると手放せなくなります。
またWEBカメラとしても、1080pに対応しており、センサーも200万画素とあって、テレビ会議など一般的な用途に問題なく対応できます。本体には無指向性のマイクも搭載されていますので、デスクトップPCでテレビ会議を行うためのオールインワンツールとしても適しています。
認証時は中央の赤外線センサーが赤く点灯します
左の緑LEDは使用中であることを表しています一方で、最近のWEBカメラはビデオ会議の利用も想定し、本体にスピーカーを搭載する製品もありますが、本製品にはそうした機能はありません。また未使用時にレンズを覆うシャッターもなく、使用中か否かはLEDの点灯状態でのみ判断する仕組みです。
またディスプレイ上部に取り付けるためのクリップは、隙間をなくしてフィットさせるだけの簡易的な構造で、バネでガッチリと挟み込むわけではありません。ケーブルが長く重いこともあってか、ややズレやすいことには注意する必要があります。
横から見たところ。ディスプレイ上部に挟み込みます
足の角度を変えられます。挟み込む力は弱めもっとも気になる点はそれくらいで、顔認証対応という唯一無二の特徴に加えて、メーカー標準価格が13,673円のところ現在は実売6千円台まで下がっており、満足感の高い一品です。PCへのログインという日々繰り返される作業を劇的に減らし、ストレスを軽減できるツールとしておすすめします。
DATA製品名:UCAM-CF20FBBK
実売価格:6,408円
発売元:エレコム
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B08TG5SBH7/