Photoshopでグミのようなぷるぷる質感・ぷっくり文字の作り方を解説します。いくつか方法がありますが、ここでは、少しざらっとした質感をプラスしてリアルなグミらしさを表現する手順を紹介します。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
図1続いてレイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したあと、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“テキスト”を選び、テキストレイヤーを通常の画像(ビットマップ画像)のレイヤーに変換する(図2)。
図2。この時点のレイヤーの状態。テキストレイヤーをラスタライズしておく文字のレイヤーが選択された状態のまま、フィルターメニュー→“ノイズ”→“明るさの中間値...”を[半径:5pixel]で適用して、文字の角に少し丸みを持たせる(図3)(図4)。
図3。[半径:5pixel]程度に設定して文字の角に少し丸みを持たせる
図4
レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:100%]、[方向:上へ]、[サイズ:18px]、[ソフト:5px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:線形]、[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を100%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を10%に設定する(図5)。
図5。レイヤースタイルの[ベベルとエンボス]を[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:100%]、[方向:上へ]、[サイズ:18px]、[ソフト:5px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:線形]、[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を100%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を10%に設定する続いて、レイヤースタイルの[輪郭]を選択したら、[輪郭:線形]、[範囲:50%]に設定(図6)。
図6。レイヤースタイルの[輪郭]を[輪郭:線形]、[範囲:50%]に設定するレイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を選択したら、[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー]を少し明るい紫(ここでは、[R:170、G:44、B:212])、[不透明度:100%]に設定する(図7)。
図7。レイヤースタイルの[カラーオーバーレイ]を[描画モード:通常]、[オーバーレイのカラー]を少し明るい紫(ここでは、[R:170、G:44、B:212])、[不透明度:100%]に設定する次にレイヤースタイルの[光彩(内側)]を選択したら、[描画モード:乗算]、[不透明度:100%]、[ノイズ:25%]、[光彩のカラー]を紫(ここでは、[R:149、G:51、B:181])、[テクニック:さらにソフトに]、[ソース:エッジ]、[チョーク:20%]、[サイズ:35px]、[輪郭:円錐 - 反転]、[範囲:70%]、[適用度:0%]に設定する(図8)。
図8。レイヤースタイルの[光彩(内側)]を[描画モード:乗算]、[不透明度:100%]、[ノイズ:25%]、[光彩のカラー]を紫(ここでは、[R:149、G:51、B:181])、[テクニック:さらにソフトに]、[ソース:エッジ]、[チョーク:20%]、[サイズ:35px]、[輪郭:円錐 - 反転]、[範囲:70%]、[適用度:0%]に設定するさらにレイヤースタイルの[ドロップシャドウ]を選択したら、[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー]を暗い紫(ここでは、[R:100、G:26、B:124])、[不透明度:50%]、[角度:90°]、[距離:5px]、[スプレッド:0%]、[サイズ:10px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]に設定して適用する(図9)(図10)。
図9。レイヤースタイルの[ドロップシャドウ]を[描画モード:乗算]、[シャドウのカラー]を暗い紫(ここでは、[R:100、G:26、B:124])、[不透明度:50%]、[角度:90°]、[距離:5px]、[スプレッド:0%]、[サイズ:10px]、[輪郭:線形]、[ノイズ:0%]に設定する
図10
(図10の拡大図)
図11。この時点のレイヤーの状態。
複製した方のレイヤーの[ドロップシャドウ]を
レイヤーパネル下部のゴミ箱のアイコンに
ドラッグ&ドロップして削除しておく
図12。この時点のレイヤーの状態。
複製した方のレイヤーのレイヤースタイルを
ラスタライズしておく
図13[描画色]を濃い紫(ここでは、[R:75、G:18、B:96])、[背景色]を白に設定したら、フィルターメニュー→“フィルターギャラリー...”を選択し、[スケッチ]の[浅浮彫り]を[ディテール:15]、[滑らかさ:1]、[照射方向:下へ]に設定して適用する(図14)(図15)。
図14。[スケッチ]の[浅浮彫り]を[ディテール:15]、[滑らかさ:1]、[照射方向:下へ]に設定する
図15このレイヤーをレイヤーパネルで[描画モード:乗算]に変更(図16)。これで、ロゴの表面にザラッとした質感を加えることができる(図17)。
図16。この時点のレイヤーの状態。複製した方のレイヤーを[描画モード:乗算]に変更する
図17
(図17の拡大図)ここでは、さらに背景などを加えて完成とした(図18)。
図18。完成ビジュアル以上、Photoshopでグミのようなぷるぷる質感のロゴの作り方を解説します。ここでは、ざらついた質感を強めに加えてグミのリアルさを表現していますが、光沢を出したい場合はノイズを抑えめにするなど、ちょっとした調整で印象は変わります。好みに合わせて加工しましょう。
*本連載はPhotoshopで作る定番グラフィックの制作工程を、一から手順通りに解説するHow to記事です。
■使用する機能「横書き文字ツール」「明るさの中間値」「ベベルとエンボス」「輪郭」「カラーオーバーレイ」「光彩(内側)」「ドロップシャドウ」「浅浮彫り」「描画モード」
目次1.ロゴのベースとなる文字を用意する
ロゴの元となる文字を用意する。まずは新規ファイルを[幅:1200ピクセル]、[高さ:800ピクセル]、[解像度:350ピクセル/インチ]で作成したら、横書き文字ツールで元になる文字(ここでは「GUMMIES」)を入力して文字パネルでフォントやフォントサイズを設定する(図1)。



2. 文字にグミのようなプックリした立体感を与える
ここからレイヤースタイルの設定で文字に立体感をつけてグミらしさを表現していく。レイヤーパネルで文字のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“レイヤースタイル”→“ベベルとエンボス...”を選び、[スタイル:ベベル(内側)]、[テクニック:滑らかに]、[深さ:100%]、[方向:上へ]、[サイズ:18px]、[ソフト:5px]、[角度:90°]、[高度:30°]、[光沢輪郭:線形]、[ハイライトのモード:スクリーン]、[ハイライトのカラー:白]、ハイライトの[不透明度]を100%に、[シャドウのモード:乗算]、[シャドウのカラー:黒]、シャドウの[不透明度]を10%に設定する(図5)。







3.ロゴの表面にザラッとしたグミらしい質感を加える
グミらしい質感を加えていく。レイヤーパネルで文字のレイヤーを前面に複製したら、複製した方のレイヤーを選択。そのレイヤー効果のうち[ドロップシャドウ]のみ削除したあと(図11)、レイヤーメニュー→“ラスタライズ”→“レイヤースタイル”を実行する(図12)(図13)。
複製した方のレイヤーの[ドロップシャドウ]を
レイヤーパネル下部のゴミ箱のアイコンに
ドラッグ&ドロップして削除しておく

複製した方のレイヤーのレイヤースタイルを
ラスタライズしておく







Photoshopで作ったグミのようなぷるぷる質感のロゴ
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